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公開番号
2024175803
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093826
出願日
2023-06-07
発明の名称
エルトロンボパグオラミンの製造方法
出願人
白鳥製薬株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
C07D
231/46 20060101AFI20241212BHJP(有機化学)
要約
【課題】溶媒残留濃度が低減されたエルトロンボパグオラミンを簡便な分離操作で且つ高収率で製造できる方法を提供すること。
【解決手段】以下の工程1~2を含み、工程1で用いるモノエタノールアミンの合計使用量が、エルトロンボパグ1モルに対して2~200モルである、エルトロンボパグオラミンの製造方法。
(工程1)エルトロンボパグとモノエタノールアミンとを40~90℃の範囲内且つ無溶媒で反応させる工程
(工程2)工程1で得られた反応生成物と低級アルコールとを接触させる工程
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の工程1~2を含み、工程1で用いるモノエタノールアミンの合計使用量が、エルトロンボパグ1モルに対して2~200モルである、エルトロンボパグオラミンの製造方法。
(工程1)エルトロンボパグとモノエタノールアミンとを40~90℃の範囲内且つ無溶媒で反応させる工程
(工程2)工程1で得られた反応生成物と低級アルコールとを接触させる工程
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
以下の工程3を更に含む、請求項1に記載の製造方法。
(工程3)工程2で得られたスラリーからエルトロンボパグオラミンを分離する工程
【請求項3】
工程1の反応温度が、45~80℃の範囲内である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
工程1で用いるモノエタノールアミンの合計使用量が、エルトロンボパグ1モルに対して4~100モルである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
工程1の反応時間が、3分間~24時間である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
工程2で用いる低級アルコールが、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルコールである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
工程2で用いる低級アルコールの合計使用量が、エルトロンボパグ1gに対して3~50mLである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
工程2が、工程1で得られた反応生成物に低級アルコールを滴下する工程である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
以下の工程4を更に含む、請求項1に記載の製造方法。
(工程4)工程3で分離されたエルトロンボパグオラミンを乾燥する工程
【請求項10】
前記エルトロンボパグオラミンが、粉末X線回折スペクトルにおいて回折角度(2θ):7.5゜±0.2゜、8.3゜±0.2゜、14.0゜±0.2゜及び23.0゜±0.2゜から選択される少なくとも1つ以上にピークを有する結晶である、請求項1~9のいずれか1項に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エルトロンボパグオラミンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
エルトロンボパグオラミンは、慢性特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血を効能効果とする医薬である(非特許文献1及び2)。このようなエルトロンボパグオラミンを製造する方法としては、例えば、エルトロンボパグとエタノールアミンをテトラヒドロフラン(THF)存在下で反応させる方法(特許文献1)、エルトロンボパグとエタノールアミンを酢酸エチル存在下常温付近で反応させる方法(特許文献2)、エルトロンボパグとエタノールアミンを加熱して反応させ、そのまま室温で冷却した後、ろ過及びエタノール洗浄をする方法(特許文献3)が知られている。
【0003】
また、エルトロンボパグオラミンには、3種類の結晶多形とアモルファスが確認されているが(特許文献4)、粉末X線回折スペクトルにおいて回折角度(2θ):7.5゜±0.2゜、8.3゜±0.2゜、14.0゜±0.2゜及び23.0゜±0.2゜にピークを有するI型結晶が、例えば血小板減少症を引き起こす症状を処置するのに有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2003/098992
中国特許出願公開第106966984号明細書
米国特許出願公開第2015/0087845号明細書
WO2010/114943
【非特許文献】
【0005】
レボレード(登録商標)錠12.5mg レボレード(登録商標)錠25mg 医薬品インタビューフォーム ノバルティスファーマ株式会社 2018年11月改訂(第10版)
米国医薬品添付文書 PROMACTA(登録商標)(eltrombopag) 錠剤、URL : https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2011/022291s006lbl.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、エルトロンボパグとエタノールアミンをTHF存在下で反応させる上記方法として、エルトロンボパグをTHFに室温で溶解させ、これにエタノールアミンを加えて反応させる方法(実施例2)が記載されているが、溶媒残留濃度が大となり医薬品の製法として適切なものではなかった。
また、特許文献1には、エルトロンボパグをTHFに室温で完全に溶解させ、ろ過及びTHFを用いた洗浄を行いエルトロンボパグ溶液を得る一方、エタノールアミンとエタノールの混合液を蒸留しながら、留出したエタノールアミンに、留出速度又は留出速度よりわずかに遅い速度で上記エルトロンボパグ溶液を滴下する方法(実施例4)が記載されている。
しかしながら、この方法は、エタノールが多量に残留するものであった(1200ppm)。また、留出速度と滴下速度を略等速にすることが必要なため操作が複雑であり、工業的なスケールの製法としては適さないものであった。
【0007】
また、特許文献2に記載のようにして、本発明者らがエルトロンボパグとエタノールアミンを酢酸エチル存在下で反応させたところ、溶媒残留濃度が極めて大となり、溶媒残留濃度低減化の再現性に課題があった。
【0008】
特にエルトロンボパグオラミン中にTHFや酢酸エチルが残留した場合、乾燥処理を長時間行っても溶媒残留濃度がほとんど低減されない、乾燥温度を高くするとI型でなくII型の結晶の生成量が増大するという問題もある。
【0009】
また、特許文献3には、前述のとおりエルトロンボパグとエタノールアミンを加熱して反応させ、そのまま室温で冷却した後、ろ過及びエタノール洗浄をする方法が記載されているが(実施例13)、このようにしてエルトロンボパグとエタノールアミンとの反応生成物を冷却するのみで固液分離処理をした場合には収率が不充分であった。また、当該反応物の粘度が高く分離操作に長時間を要することも本発明者らの検討により判明した。
また、特許文献3には、エルトロンボパグとエタノールアミンを常温で反応させる方法も記載されているが(実施例14、19)、溶媒残留濃度が大となり医薬品の製法として課題が残る。
【0010】
本発明の課題は、溶媒残留濃度が低減されたエルトロンボパグオラミンを簡便な分離操作で且つ高収率で製造できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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