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公開番号
2024169047
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086227
出願日
2023-05-25
発明の名称
バラ花弁由来グルコシルセラミド
出願人
株式会社ナリス化粧品
,
オカヤス株式会社
代理人
主分類
C07H
15/10 20060101AFI20241128BHJP(有機化学)
要約
【課題】本願では、従来の植物性グルコシルセラミドに比べ収率が良く得られる植物性グルコシルセラミドを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、バラの花弁を使用することで、上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
バラ花弁から得られたグルコシルセラミド。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
次の(1)~(4)のステップにより得られたグルコシルセラミド画分。
(1)バラ花弁を、エタノール、クロロホルム、メタノールよりなる群から選択される少なくとも1種以上の溶媒に浸漬してバラ花弁抽出液を得るステップ
(2)バラ花弁抽出液をろ過、乾固してバラ花弁抽出物を得るステップ
(3)バラ花弁抽出物をエタノール、アセトン、水よりなる群から選択される2種以上とヘキサンの溶媒で分液を行うステップ
(4)ヘキサン層を得るステップ
【請求項3】
次の(1)~(4)のステップを含むグルコシルセラミドの製造方法。
(1)バラ花弁を、エタノール、クロロホルム、メタノールよりなる群から選択される少なくとも1種以上の溶媒に浸漬してバラ花弁抽出液を得るステップ
(2)バラ花弁抽出液をろ過、乾固してバラ花弁抽出物を得るステップ
(3)バラ花弁抽出物をエタノール、アセトン、水よりなる群から選択される2種以上とヘキサンの溶媒で分液を行うステップ
(4)ヘキサン層を蒸発乾固するステップ
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明はバラの花弁から得られるグルコシルセラミドに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
植物の主要なスフィンゴ糖脂質である植物性のグルコシルセラミドはグルコセレブロシドとも呼ばれ、塗布時および経口投与時の肌の保湿機能向上作用や細胞賦活作用をもつことから機能性素材として利用されている。化粧品・食品など用途は多岐に渡るため、市場が拡大している。グルコシルセラミドは化学合成によって製造するにはコストが高く、植物から抽出、精製するほうがコストが低いことから、植物性グルコシルセラミドを得るためにグルコシルセラミド含量が多い植物原材料が求められている。
【0003】
グルコシルセラミドを得るための植物原材料としては、非特許文献1に柑橘類の果実・果皮、特許文献1に小麦、大豆、米、綿実、菜種、トウモロコシ、サトウキビ、ゴマ、ピーナッツなど、特許文献2に米糠、特許文献3にパイナップルが用いられることが記載されている。これらの植物原材料には、脂質が多く含まれることからグルコシルセラミドの含有が期待できる植物の果実・果皮・胚乳・胚芽類等の部位が用いられてきた。一方で、市場の要求を満たす量のグルコシルセラミドが植物から得られているとはいえず、十分量のグルコシルセラミドを得ることができる原材料植物が求められている。
【0004】
バラは、バラ科バラ属に分類される植物の総称であり、多様な種が存在する。野生種とそれらが交配されて生まれた栽培品種に大別される。野生種として、西洋バラ(Rosa Centifolia)、ダマスクバラ(Rosa Damask)、カニナバラ(Rosa Canina)等が知られており、栽培品種として主にハイブリッド・ティー・ローズ(Rosa Hybrida)が知られている。
【0005】
バラの野生種、栽培品種はともに、その美しい外観から観賞用として重宝され、多くの種類が栽培されている。また、バラの花弁の香りを楽しむため、バラの花弁に水を添加し加温抽出・蒸留を行い得られる芳香水として利用されている。香りを楽しむだけではなく、バラ花弁の抽出物の人体に対する有用な作用が知られている。例えば、特許文献4には西洋バラ花弁の抽出物がカルボニル化タンパク生成促進作用を抑制する効果をもつことが記載されている。特許文献5にはバラ属植物の花弁抽出物がムコ多糖類断片化抑制効果、スーパーオキサイドディスムターゼ様を示す活性酸素消去剤として有効であることが記載されている。
【0006】
バラの花弁に含有される成分としては、花弁の組織を構成する線維成分(セルロース)、香り成分(2-フェニルエチルアルコール、ゲラニオール等)、活性酸素消去成分(ポリフェノール類)、が知られている。バラの花弁に含有される脂質と言えば、上述のような香り成分として認識することが一般的で、バラの花弁が既知の植物原材料に勝る量のグルコシルセラミドを含むということは全く知られておらず、グルコシルセラミドの原材料植物としてバラの花弁が使用される例もなかった。
【0007】
また、観賞用に栽培されるバラは観賞時期を過ぎると廃棄されており、有効な利用方法が望まれている。バラは栽培されている観賞用の植物の中で最も多くの種類が栽培されており、栽培されているバラの量も多いことから、観賞時期を過ぎたバラの廃棄量も多い。上記のバラの成分の利用については、観賞時期を過ぎたバラの花弁は香り成分やポリフェノールが減少もしくは変性しており利用が難しく、観賞時期が過ぎたバラの花弁を有効に利用する方法が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-232699号公報
特開2002-030093号公報
特開2013-241370号公報
特開2009-298726号公報
特開平7-309770号公報
【非特許文献】
【0009】
岩城知子、「食品中の健康機能性成分の分析法マニュアル」、産技連食品健康産業分科会、食品機能成分分析研究会、2012年1月、p1ー8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本願では、従来の植物性グルコシルセラミドに比べ収率良く得られる植物性グルコシルセラミドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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