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公開番号
2024175714
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093622
出願日
2023-06-07
発明の名称
発信源情報出力装置、発信源情報出力システム、発信源情報出力方法および発信源情報出力プログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04B
17/309 20150101AFI20241212BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】電波の発信源の特定をより容易にする情報を出力することを可能にする。
【解決手段】
発信源情報出力装置が、複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信し、移動体の経路の情報である経路情報を取得し、前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定し、時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合し、時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信する受信部と、
移動体の経路の情報である経路情報を取得する取得部と、
前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定する推定部と、
時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合する照合部と、
時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する出力部と
を備える発信源情報出力装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記経路情報は、さらに、前記経路の中の地点を前記移動体が通過する時刻である運行時刻の情報を含み、
前記照合部は、前記照合に、さらに、前記運行時刻の情報を使用する、
請求項1に記載の発信源情報出力装置。
【請求項3】
前記取得部は、時系列の前記発信源位置の各々が、列車の線路の位置から所定の距離以内にある場合に、列車についての前記経路情報を取得する、
請求項1または請求項2に記載の発信源情報出力装置。
【請求項4】
前記取得部は、時系列の前記発信源位置が、道路と交差して移動している場合に、UAV(unmanned aerial vehicle)についての前記経路情報を取得する、
請求項1または請求項2に記載の発信源情報出力装置。
【請求項5】
前記経路情報は、前記移動体の個体を識別可能な移動体識別情報を含み、
前記出力部は、前記類似度が所定のしきい値より高い前記経路についての前記経路情報に含まれる前記移動体識別情報を、前記発信源情報として出力する、
請求項1または請求項2に記載の発信源情報出力装置。
【請求項6】
前記推定部は、時系列の前記発信源位置に基づいて、前記受信電波の前記発信源が移動しているか否かを推定し、
前記取得部は、前記発信源が移動していると推定された場合に、前記経路情報を取得する、
請求項1または請求項2に記載の発信源情報出力装置。
【請求項7】
前記照合部は、時系列の前記発信源位置と前記経路との間の距離に基づいて、前記類似度を計算する、
請求項1または請求項2に記載の発信源情報出力装置。
【請求項8】
複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信する受信手段と、
移動体の経路の情報である経路情報を取得する取得手段と、
前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定する推定手段と、
時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合する照合手段と、
時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する出力手段と
を備える発信源情報出力システム。
【請求項9】
複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信し、
移動体の経路の情報である経路情報を取得し、
前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定し、
時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合し、
時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する、
発信源情報出力方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信する受信機能と、
移動体の経路の情報である経路情報を取得する取得機能と、
前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定する推定機能と、
時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合する照合機能と、
時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する出力機能と
を実現させる発信源情報出力プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発信源情報出力装置、発信源情報出力システム、発信源情報出力方法および発信源情報出力プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
電波障害の要因となっている電波の発信源を見つけるための方法として、電波障害の通報などをきっかけとして調査者が現場に赴き、測定器などを用いて調査する方法がある。しかし、この方法では、調査者による現地調査によって発信源の位置が推定されるので、手間がかかる。
【0003】
この手間を軽減する方法として、フィールドに設置された多くのセンサが電波を受信し、受信された電波についての情報に基づいて電波の発信源の位置を推定する方法が考えられる。電波の発信源の位置の推定方式には、AOA(Angle of Arrival)方式、POA(Power of Arrival)方式、TDOA(Time Difference of Arrival)方式などがある。これらの方式では、複数箇所のセンサで受信された電波についての情報に基づいて、電波の発信源の位置が推定される。調査者は、推定された位置に赴き発信源を確認することができるので、発信源をより容易に見つけることが可能になる。
【0004】
また、関連技術としては、特許文献1または特許文献2に記載された技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/235537号
国際公開第2022/091238号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述の方法では、発信源が何であるかは推定されない。発信源が何であるかが不明である場合、現地に赴いた調査者が発信源を容易に特定できない可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、電波の発信源の特定をより容易にする情報を出力することを可能にする発信源情報出力装置、発信源情報出力システム、発信源情報出力方法および発信源情報出力プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様において、発信源情報出力装置は、複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信する受信部と、移動体の経路の情報である経路情報を取得する取得部と、前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定する推定部と、時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合する照合部と、時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する出力部とを備える。
【0009】
また、本発明の他の態様において、発信源情報出力システムは、複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信する受信手段と、移動体の経路の情報である経路情報を取得する取得手段と、前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定する推定手段と、時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合する照合手段と、時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する出力手段とを備える。
【0010】
また、本発明の他の態様において、発信源情報出力方法は、複数のセンサのうちの少なくともいずれか一つのセンサから、センサで受信された電波である受信電波について、電波の発信源の位置の推定に使用される情報である位置推定情報を含む電波情報を受信し、移動体の経路の情報である経路情報を取得し、前記電波情報の送信元のセンサの位置と前記位置推定情報とに基づいて、前記受信電波の発信源の位置である発信源位置を推定し、時系列の前記発信源位置と、前記経路情報によって示される前記経路とを照合し、時系列の前記発信源位置と前記経路との類似度が所定のしきい値より高い場合に、前記受信電波の前記発信源の種別を示す発信源情報として、前記移動体の情報を出力する。
(【0011】以降は省略されています)
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