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公開番号2024173193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091433
出願日2023-06-02
発明の名称繊維機械
出願人村田機械株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類B65H 63/00 20060101AFI20241205BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】一方の開口に生じる空気の吸引力が他方の開口に及ぶことを抑制する。
【解決手段】繊維機械100は、上糸吸引捕捉案内機構20と、クリーニングパイプ25と、吸引源61と、シャッタ装置29と、を備える。シャッタ装置29は、第1開口291と第2開口292とを有するベース部材29aと、第1開口291又は第2開口292を閉じるシャッタ部材29cと、吸引源61に第1開口291を経由して接続される第1空間S1を形成し第3開口303を有する第1空間形成部301と、吸引源61に第2開口292を経由して接続される第2空間S2を形成し第4開口304を有する第2空間形成部302とを有するカバー部材29bと、を有する。第1空間S1と第2空間S2とは分離して配置される。第1空間S1と外部空間との境界で第1境界部分及び第2空間S2と外部空間との境界である第2境界部分に形成される隙間にはシール部材29dが設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
糸を巻き取ってパッケージを形成する装置を有する繊維機械であって、
空気を吸引することにより、切れた前記糸を捕捉する第1吸引機構と、
空気を吸引することにより、前記糸の清掃を行う第2吸引機構と、
前記第1吸引機構と前記第2吸引機構に対し空気の吸引力を発生させる吸引源と、
前記第1吸引機構及び前記第2吸引機構と前記吸引源との間に設けられ、前記第1吸引機構と前記吸引源とを接続するか、前記第2吸引機構と前記吸引源とを接続するかを切り替えるシャッタ装置と、を備え、
前記シャッタ装置は、
第1開口と第2開口とを有するベース部材と、
前記吸引源に前記第1開口を経由して接続されている第1空間を、前記ベース部材とともに形成する第1空間形成部と、前記吸引源に前記第2開口を経由して接続されている第2空間を、前記ベース部材とともに形成する第2空間形成部を有する、カバー部材と、
前記ベース部材と前記カバー部材との間に配置され、前記第1開口と前記第2開口との間を移動することで、前記第1開口を閉じるか、又は、前記第2開口を閉じるシャッタ部材と、を有し、
前記第1空間形成部は、前記第1空間を前記第1吸引機構に接続する第3開口を有し、
前記第2空間形成部は、前記第2空間を前記第2吸引機構に接続する第4開口を有し、
前記第1空間と前記第2空間は分離して配置され、
前記第1空間形成部と前記ベース部材との間、かつ、前記第1空間と外部空間との境界である第1境界部分、及び、前記第2空間形成部と前記ベース部材との間、かつ、前記第2空間と外部空間との境界である第2境界部分に、前記シャッタ部材が移動するための隙間が形成され、
前記隙間に、シール部材が配置されている、
繊維機械。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記第1空間は、前記第1空間形成部の外周部分により形成され、前記シャッタ部材の外周部分が移動する隙間を有する外周空間を有し、
前記外周空間の隙間は、前記シャッタ部材の厚みに相当する大きさを有する、請求項1に記載の繊維機械。
【請求項3】
前記第1空間は、前記外周空間よりも大きな隙間を有する拡大空間を有する、請求項2に記載の繊維機械。
【請求項4】
前記第1境界部分の隙間は、前記シャッタ部材の厚みに相当する大きさを有する、請求項1~3のいずれかに記載の繊維機械。
【請求項5】
前記カバー部材は、樹脂により形成されている、請求項1~4のいずれかに記載の繊維機械。
【請求項6】
前記ベース部材には、電気的に接地された除電部材が設けられる、請求項1~5のいずれかに記載の繊維機械。
【請求項7】
前記ベース部材は、前記カバー部材の前記第1境界部分に近い部分を前記ベース部材に押しつけて固定する第1固定部材と、前記カバー部材の前記第2境界部分に近い部分を前記ベース部材に押しつけて固定する第2固定部材と、を有する、請求項1~6のいずれかに記載の繊維機械。
【請求項8】
前記シール部材は、フェルト材により構成される、請求項1~7のいずれかに記載の繊維機械。
【請求項9】
前記第2空間には、前記ベース部材から突出し、前記シャッタ部材の原点を決定するための突出部が設けられる、請求項1~8のいずれかに記載の繊維機械。
【請求項10】
前記突出部は、先端ほど細くなる円錐台形状を有する、請求項9に記載の繊維機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を巻き取ってパッケージを形成する装置を有する繊維機械に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、糸を巻き取ってパッケージを形成する装置を有する繊維機械が知られている。この繊維機械には、パッケージの形成中に糸が途中で切れた場合に、切れた糸を空気の吸引により捕捉する糸捕捉機構が設けられている。また、繊維機械には、糸に付着した異物を空気の吸引により取り除いて糸のクリーニングを行うクリーニングパイプが設けられている。さらに、繊維機械には、糸捕捉機構とクリーニングパイプに空気の吸引力を発生させる吸引源が設けられる。
【0003】
また、繊維機械には、クリーニングパイプと吸引源との間を遮断して糸捕捉機構と吸引源とを接続することと、糸捕捉機構と吸引源との間を遮断してクリーニングパイプと吸引源とを接続することと、を切り替えるシャッタ装置が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
このシャッタ装置は、吸引源と接続される開口を有するベース部材と、糸捕捉機構に接続される開口とクリーニングパイプに接続される開口とを有するカバー部材と、糸捕捉機構に接続される開口を閉じるか、又は、クリーニングパイプに接続される開口を閉じるシャッタ部材と、を有する。また、ベース部材とカバー部材との間には、シャッタ部材が移動可能となるために隙間が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-127345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の繊維機械に備わるシャッタ装置では、ベース部材とカバー部材との間の隙間が1つの空間を形成し、糸捕捉機構に接続される開口とクリーニングパイプに接続される開口とが近い位置に設けられていた。このため、一方の開口をシャッタ部材により閉じても、他方の開口を一方の開口と完全に分離できなかった。その結果、例えば、クリーニングパイプに接続される開口を閉じ、糸捕捉機構に接続される開口を開けた場合であっても、吸引源による空気の吸引力が糸捕捉機構だけでなくクリーニングパイプにも及び、クリーニングパイプにより吸引された異物(例えば、風綿)が、ベース部材とカバー部材との間の隙間に流れ込むことがあった。この異物がシャッタ部材の移動を妨げて、上記2つの開口をシャッタ部材により適切に閉じることができなくなることがあった。
【0007】
本発明の目的は、糸捕捉機構に接続される開口とクリーニングパイプに接続される開口とを有するシャッタ装置において、一方の開口に生じる空気の吸引力が、他方の開口に及ぶことを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の繊維機械は、糸を巻き取ってパッケージを形成する装置を有する。繊維機械は、第1吸引機構と、第2吸引機構と、吸引源と、シャッタ装置と、を備える。第1吸引機構は、空気を吸引することにより、切れた糸を捕捉する。第2吸引機構は、空気を吸引することにより、糸の清掃を行う。吸引源は、第1吸引機構と第2吸引機構に対し空気の吸引力を発生させる。シャッタ装置は、第1吸引機構及び第2吸引機構と吸引源との間に設けられ、第1吸引機構と吸引源とを接続するか、第2吸引機構と吸引源とを接続するかを切り替える。
【0009】
シャッタ装置は、ベース部材と、カバー部材と、シャッタ部材と、を有する。ベース部材は、第1開口と第2開口とを有する。カバー部材は、第1空間形成部と、第2空間形成部と、を有する。第1空間形成部は、吸引源に第1開口を経由して接続されている第1空間を、ベース部材とともに形成する。第2空間形成部は、吸引源に第2開口を経由して接続されている第2空間を、ベース部材とともに形成する。シャッタ部材は、ベース部材とカバー部材との間に配置され、第1開口と第2開口との間を移動することで、第1開口を閉じるか、又は、第2開口を閉じる。第1空間形成部は、第1空間を第1吸引機構に接続する第3開口を有する。第2空間形成部は、第2空間を第2吸引機構に接続する第4開口を有する。
【0010】
上記の繊維機械において、第1空間と第2空間は分離して配置されている。また、第1空間形成部とベース部材との間、かつ、第1空間と外部空間との境界である第1境界部分、及び、第2空間形成部とベース部材との間、かつ、第2空間と外部空間との境界である第2境界部分には、シャッタ部材が移動するための隙間が形成される。また、この隙間には、シール部材が配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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