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公開番号2024172173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089724
出願日2023-05-31
発明の名称玉揚装置
出願人村田機械株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B65H 67/04 20060101AFI20241205BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ブロワ装置の搭載に起因する玉揚装置の問題の発生を抑制する。
【解決手段】玉揚装置3は、筐体50と、車輪82と、サクションマウス54と、種糸サクション74と、ブロワ装置58とを備える。サクションマウス54及び種糸サクション74は、負圧により糸Yを吸引可能に構成されている。ブロワ装置58は、負圧を生成するためのブロワモータ92を有し、サクションマウス54及び種糸サクション74と接続されている。ブロワ装置58は、車輪82よりも下側且つ筐体50の左右方向における両端の内側に配置され、且つ、前後方向から見たときに、左右方向において仮想中心線VLcの両側にまたがるように配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
糸を巻き取る巻取装置に対して玉揚げを実行可能に構成され、所定方向に延びたレールに吊り下げられ且つ前記レールに沿って走行可能に構成された玉揚装置であって、
筐体と、
前記筐体の上側に配置され、前記筐体を前記レールに沿って走行させるように構成された車輪と、
負圧により前記糸を吸引可能に構成された吸引部と、
前記負圧を生成するためのブロワモータを有し、前記吸引部と接続されたブロワ装置と、を備え、
前記ブロワ装置は、
前記車輪よりも下側且つ前記筐体の前記所定方向における両端の内側に配置され、且つ、
前記所定方向及び上下方向の両方と直交する直交方向から見たときに、前記所定方向において、前記筐体の前記両端の中心の位置を通って上下方向に延びる仮想中心線の両側にまたがるように配置されていることを特徴とする玉揚装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記車輪が前記レールに載るように配置されているときに、
前記ブロワ装置は、前記レールよりも下側に配置され、
上下方向における前記レールと前記ブロワモータとの間隔が、前記ブロワモータの上下方向における全長よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の玉揚装置。
【請求項3】
前記ブロワ装置は、前記ブロワモータの動作によって生じる負圧により屑糸を回収して前記屑糸を蓄積することが可能に構成されたダストボックスを有し、
前記ダストボックスは、作業者が前記ダストボックスの内部にアクセスするためのアクセス口を有し、
前記アクセス口は、前記車輪が前記レールに載るように配置されているときに、前記レールの下側に設けられた作業通路からアクセス可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の玉揚装置。
【請求項4】
前記ブロワ装置に接続され、前記ブロワ装置の動作によって気体を前記ブロワモータ側へ流すように構成された配管部材を備え、
前記配管部材の少なくとも一部が透明であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の玉揚装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を巻き取る巻取装置に対して玉揚げを行う玉揚装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、糸を巻き取る巻取装置に対して玉揚げを行う玉揚装置が開示されている。玉揚装置は、所定方向に延びたレールに吊り下げられた筐体と、筐体をレールに沿って走行させる車輪と、筐体に取り付けられ、糸を一時的に吸引保持するサクションマウス(吸引部材)とを有する。吸引部材は、吸引口を有し、負圧源によって吸引口に負圧を発生させることにより糸を吸引可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-65659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
負圧源として、一般的なブロワモータを有するブロワ装置が玉揚装置に搭載されうる。この場合、筐体の所定方向における外側にブロワを配置することも考えられる。しかし、このような構成では、一般的に重いブロワモータが、玉揚装置の所定方向における端部に配置されるため、玉揚装置の所定方向におけるバランスが悪化しうる。また、ブロワを支持するためにレールを長大化させる等の必要が生じ、コストの増大を招きうる。
【0005】
本発明の目的は、ブロワ装置の搭載に起因する玉揚装置の問題の発生を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の玉揚装置は、糸を巻き取る巻取装置に対して玉揚げを実行可能に構成され、所定方向に延びたレールに吊り下げられ且つ前記レールに沿って走行可能に構成された玉揚装置であって、筐体と、前記筐体の上側に配置され、前記筐体を前記レールに沿って走行させるように構成された車輪と、負圧により前記糸を吸引可能に構成された吸引部と、前記負圧を生成するためのブロワモータを有し、前記吸引部と接続されたブロワ装置と、を備え、前記ブロワ装置は、前記車輪よりも下側且つ前記筐体の前記所定方向における両端の内側に配置され、且つ、前記所定方向及び上下方向の両方と直交する直交方向から見たときに、前記所定方向において、前記筐体の前記両端の中心の位置を通って上下方向に延びる仮想中心線の両側にまたがるように配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、レールに吊り下げられる玉揚装置において、ブロワ装置が、車輪よりも下側且つ筐体の所定方向における中央部に配置されている。これにより、ブロワ装置が車輪よりも上側又は所定方向における端部に配置されている構成と比べて、玉揚装置の重心を上下方向及び所定方向において中心に近づけることができる。したがって、走行中の玉揚装置のバランスを安定させることができる。また、レールの長大化等によるコスト増大を抑制できる。以上より、ブロワ装置の搭載に起因する玉揚装置の問題の発生を抑制できる。また、ブロワ装置が車輪よりも上側又は所定方向における端部に配置される構成と比べて、ブロワ装置に接続される配管及び配線の引き回しを容易化、シンプル化できる。
【0008】
第2の発明の玉揚装置は、前記第1の発明において、前記車輪が前記レールに載るように配置されているときに、前記ブロワ装置は、前記レールよりも下側に配置され、上下方向における前記レールと前記ブロワモータとの間隔が、前記ブロワモータの上下方向における全長よりも短いことを特徴とする。
【0009】
ブロワモータがレールから離れた位置に配置されていると、ブロワモータの動作時の振動により、車輪のレールとの接触部分を支点として筐体が大きく振動してしまうおそれがある。本発明では、ブロワモータがレールのすぐ近くに配置されているので、筐体の振動を低減できる。また、ブロワ装置がレールよりも下側に配置されているので、レールに吊り下げられた玉揚装置において、メンテナンス時に作業者が容易にブロワ装置にアクセスできる。
【0010】
第3の発明の玉揚装置は、前記第1又は第2の発明において、前記ブロワ装置は、前記ブロワモータの動作によって生じる負圧により屑糸を回収して前記屑糸を蓄積することが可能に構成されたダストボックスを有し、前記ダストボックスは、作業者が前記ダストボックスの内部にアクセスするためのアクセス口を有し、前記アクセス口は、前記車輪が前記レールに載るように配置されているときに、前記レールの下側に設けられた作業通路からアクセス可能な位置に配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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