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公開番号
2024173040
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091155
出願日
2023-06-01
発明の名称
画像処理装置、および、コンピュータプログラム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
鳳国際弁理士法人
主分類
H04N
1/00 20060101AFI20241205BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】載置された原稿を示すスキャンデータがネットワークを介して不正に取得されることを抑制する。
【解決手段】画像処理装置は、ネットワークに接続される端末装置から送信される読取指示に応じて、読取実行部に前記スキャンデータを生成させ、生成されるスキャンデータを端末装置に送信する。画像処理装置は、特定の設定が有効でなく、かつ、読取実行部に原稿が載置されている場合に、端末送信部から送信される要求に応じて原稿が載置されていることを示す特定のステータス情報を端末装置に送信し、特定の設定が有効であり、かつ、読取実行部に前記原稿が載置されている場合に、特定のステータス情報を端末装置に送信しない。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
画像処理装置であって、
ネットワークに接続される通信インタフェースと、
載置される原稿を光学的に読み取ることによってスキャンデータを生成する読取実行部と、
前記読取実行部に原稿が載置されていることを検出する載置検出部と、
前記ネットワークに接続される端末装置から送信される読取指示に応じて、前記読取実行部に前記スキャンデータを生成させ、生成される前記スキャンデータを前記端末装置に送信する読取制御部と、
前記読取実行部に関する特定の設定が有効であるか否かを判断する設定判断部と、
前記特定の設定が有効でなく、かつ、前記読取実行部に前記原稿が載置されている場合に、前記端末送信部から送信される第1ステータス要求に応じて前記原稿が載置されていることを示す特定のステータス情報を前記端末装置に送信するステータス送信部であって、
前記特定の設定が有効であり、かつ、前記読取実行部に前記原稿が載置されている場合に、前記特定のステータス情報を前記端末装置に送信しない、前記ステータス送信部と、
を備える画像処理装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、さらに、
情報を表示する表示部と、
ユーザによる操作を受け取る操作部と、
前記操作部を介して入力される第2ステータス要求を取得する場合に、前記ステータス情報を前記表示部に表示するステータス表示部と、
を備え、
前記ステータス表示部は、前記読取実行部に前記原稿が載置されている状況で前記第2ステータス要求を取得する場合に、前記特定の設定が有効であるか否かに拘わらずに、前記特定のステータス情報を前記表示部に表示する、画像処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記ステータス送信部は、特定の端末装置から送信される第3ステータス要求を受信する場合に、前記第3ステータス要求に応じて前記特定の端末装置に対して前記ステータス情報を送信し、
前記ステータス送信部は、前記読取実行部に前記原稿が載置されている状況で前記第3ステータス要求を受信する場合に、前記特定の設定が有効であるか否かに拘わらずに、前記特定のステータス情報を前記特定の端末装置に送信する、画像処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記ステータス送信部は、前記第1ステータス要求を受信する場合に、前記特定の設定が有効であるか否かに拘わらずに、前記原稿の載置に関連しない前記ステータス情報を前記端末装置に送信する、画像処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記画像処理装置は、Hypertext Transfer Protocol(HTTP)リクエストを受信する場合に、前記HTTPリクエストに応じてHTTPレスポンスを前記HTTPリクエストの送信元の装置に送信するウェブサーバとして機能し、
前記第1ステータス要求は、前記HTTPリクエストとして受信され、
前記特定のステータス情報は、前記HTTPレスポンスとして送信される、画像処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記読取実行部に原稿が載置されていることが検出されない原稿未検出状態で、前記端末装置から前記読取指示を受信する場合に、セキュリティに関連する特定処理を実行する特定処理部を備える、画像処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像処理装置であって、
前記特定処理は、前記原稿未検出状態で前記読取指示を受信したことに関する情報を特定の通知先に通知する処理を含む、画像処理装置。
【請求項8】
請求項6に記載の画像処理装置であって、
前記特定処理は、前記原稿未検出状態で受信された前記読取指示の送信元の情報を記録する記録処理を含み、
前記スキャン制御部は、前記記録処理の後に新たな読取指示を受信したことに応じて、記録済みの前記送信元の前記端末装置に前記スキャンデータを送信しない、画像処理装置。
【請求項9】
請求項6に記載の画像処理装置であって、
前記特定処理は、ユーザに対して特定の入力を要求する入力要求処理を含み、
前記スキャン制御部は、前記入力要求処理が実行される場合に、前記特定の入力が取得されることを条件に、前記端末装置に前記スキャンデータを送信する、画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置であって、
前記特定の入力は、前記画像処理装置が備える操作部に対する入力と、前記操作部または前記端末装置への認証情報の入力と、前記操作部または前記端末装置への前記スキャンデータの送信先を確認するための入力と、の少なくとも1つを含む、画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、スキャンデータを生成するスキャナと、ネットワークに接続される通信インタフェースと、を備える装置を制御する技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるMulti Function Peripheral(MFP)は、スキャナ機能を備えており、スマートフォンからのスキャン命令を受信すると、スキャンを行って画像ファイルを生成し、該画像ファイルをスマートフォンに送信する。また、このMFPは、スマートフォンから送信されるステータス確認を受信すると、ステータス通知をスマートフォンに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-65129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、スキャンを行って生成される画像ファイルがMFPのユーザとは異なる者の端末装置(例えば、スマートフォン)によって不正に取得される可能性について、考慮されていなかった。
【0005】
本明細書は、載置された原稿を示すスキャンデータがネットワークを介して不正に取得されることを抑制できる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示された技術は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]画像処理装置であって、ネットワークに接続される通信インタフェースと、載置される原稿を光学的に読み取ることによってスキャンデータを生成する読取実行部と、前記読取実行部に原稿が載置されていることを検出する載置検出部と、前記ネットワークに接続される端末装置から送信される読取指示に応じて、前記読取実行部に前記スキャンデータを生成させ、生成される前記スキャンデータを前記端末装置に送信する読取制御部と、前記読取実行部に関する特定の設定が有効であるか否かを判断する設定判断部と、前記特定の設定が有効でなく、かつ、前記読取実行部に前記原稿が載置されている場合に、前記端末送信部から送信される第1ステータス要求に応じて前記原稿が載置されていることを示す特定のステータス情報を前記端末装置に送信するステータス送信部であって、前記特定の設定が有効であり、かつ、前記読取実行部に前記原稿が載置されている場合に、前記特定のステータス情報を前記端末装置に送信しない、前記ステータス送信部と、を備える画像処理装置。
【0008】
上記構成によれば、特定の設定が有効である場合には、読取実行部に原稿が載置されていたとしても、読取実行部に原稿が載置されていることを示す特定のステータス情報を端末装置に送信しない。この結果、端末装置に送信されるステータス情報に基づいて原稿が載置されていることが認識されることを抑制できる。したがって、読取実行部に載置された原稿を示すスキャンデータがネットワークを介して不正に取得されることを抑制できる。
【0009】
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、複合機、スキャナ、画像処理方法、これら装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施例としてのシステムを示す説明図。
複合機100の読取実行部170の概略構成を示す図。
複合機100の情報データベースIDBの一例を示す図。
ステータス確認処理のフローチャート。
ステータス関連処理のフローチャート。
プルスキャン処理のシーケンス図。
第1実施例のプルスキャン関連処理のフローチャート。
第1実施例の通知メールMLの文面の一例を示す図。
第2実施例のステータス関連処理のフローチャート。
第2実施例のステータス関連処理のフローチャート。
第2実施例の通知メールML2の文面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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