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公開番号
2024172269
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089865
出願日
2023-05-31
発明の名称
トリガー式液体噴出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B05B
11/00 20230101AFI20241205BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】正倒立用アダプタを備える構成であっても、外気導入孔を通じて外部に液体が漏れることを抑制できるトリガー式液体噴出器を提供する。
【解決手段】本発明に係る態様のトリガー式液体噴出器は、噴出器本体と、ノズル部と、正倒立用アダプタと、を備えている。噴出器本体には、ピストン本体及びピストンガイド間を通じて前記シリンダ内及び中継空間を連通させる回収通路と、シリンダを保持するシリンダ保持筒及びシリンダ間を通じて外部空間及び中継空間を連通させる外気導入通路と、が形成されている。中継空間には、回収通路に連通する回収連通空間と外気導入通路に連通する導入連通空間とに前記中継空間を仕切る仕切部が設けられている。アダプタ本体と装着筒との間には、容器体内及び回収連通空間の間を連通させる回収連通路と、容器体内及び導入連通空間の間を連通させる導入連通路と、が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
上下方向に延びるとともに、容器体内から吸い上げられた液体が流通する縦供給筒部を有し、前記容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体の前方に設けられ、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、
前記縦供給筒部の下端部に取り付けられた正倒立用アダプタと、を備え、
前記噴出器本体は、
前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配置されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記噴出孔に向けて流通させるトリガー機構と、
前記トリガー部に連係する筒状のピストン本体、及び前記ピストン本体に連なる摺動部を有し、前記トリガー部の前後動に伴い前後動するピストンと、
前記ピストン本体に挿入されたピストンガイドを有し、前記ピストンの前後動に伴って前記摺動部が摺動することで加圧又は減圧させられるシリンダと、を備え、
前記正倒立用アダプタは、
正立導入口を通じて前記容器体と前記縦供給筒部内との間を連通させる第1空間、及び倒立導入口を通じて前記容器体内と前記第1空間とを連通させる第2空間を画成し、前記縦供給筒部の下端部に位置する装着筒内に嵌め込まれることで前記装着筒との間に中継空間を形成するアダプタ本体と、
前記噴出器本体が前記容器体に装着された状態で前記容器体の正立時に前記第1空間及び前記第2空間の連通を遮断し、前記容器体の倒立時に前記第1空間及び前記第2空間を連通させる切替弁と、を備え、
前記噴出器本体には、
前記ピストン本体及び前記ピストンガイド間を通じて前記シリンダ内及び前記中継空間を連通させる回収通路と、
前記シリンダを保持するシリンダ保持筒及び前記シリンダ間を通じて外部空間及び前記中継空間を連通させる外気導入通路と、が形成され、
前記中継空間には、前記回収通路に連通する回収連通空間と前記外気導入通路に連通する導入連通空間とに前記中継空間を仕切る仕切部が設けられ、
前記アダプタ本体と前記装着筒との間には、
前記容器体内及び前記回収連通空間の間を連通させる回収連通路と、
前記容器体内及び前記導入連通空間の間を連通させる導入連通路と、が形成されているトリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記導入連通路の流路断面積の最小値は、前記回収連通路の流路断面積の最小値よりも小さい請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記仕切部は、
有頂筒状に形成された前記装着筒の頂壁部から下方に延びる第1仕切壁と、
前記アダプタ本体のうち前記頂壁部と向かい合う部分から上方に延びる第2仕切壁と、を備え、
前記第1仕切壁及び前記第2仕切壁は、上下方向に交差する第1方向で向かい合う部分同士が互いに近接又は当接した状態で前記第1方向から見て重なり合っている請求項1又は請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
トリガー式液体噴出器は、容器体内から吸い上げられた液体が流通する縦供給筒部と、縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方移動可能に配設されたトリガー部を有するトリガー機構と、を備えている。トリガー機構は、縦供給筒部内を通じて射出筒部内に連通するシリンダと、トリガー部に連係するとともに、トリガー部の前後動に伴いシリンダ内を前後方向に摺動するピストンと、を備えている。
この種のトリガー式液体噴出器では、トリガー部を後方に引くと、シリンダに形成されたピストンガイドに案内されながらピストンが後方に移動する。これにより、シリンダ内が加圧され、シリンダ内の液体が縦供給筒部を通じて噴出孔から噴射される。また、下記特許文献1には、縦供給筒部の下端部に設けられた正倒立用アダプタによって、正立時及び倒立時の双方での噴出動作が可能になっている。
【0003】
ところで、下記特許文献1に開示されたトリガー式液体噴出器には、シリンダ内に存在する気泡を容器体に戻す回収通路と、容器体内に負圧が発生した場合に外気を導入させる外気導入通路と、が形成されている。回収通路は、例えばピストンが最後端位置まで移動したときに、ピストンガイドとピストンとの間を通じて容器体内とシリンダ内とが連通する。外気導入通路は、シリンダとシリンダを保持するシリンダ保持筒との間に形成され、例えばピストンが後方移動することで、容器体内と外部空間とが連通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-209999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来技術にあっては、回収通路と外気導入通路との双方が正倒立用アダプタと縦供給筒部との間に形成された連通路を通じて容器体と連通している。そのため、容器体を倒立姿勢とした際に、容器体内の液体が連通路を通じて外気導入通路内に流入する場合がある。この場合において、容器体内の圧力が上昇した状態でピストンが後方に移動すると、外気導入通路内に流入した液体が外部に漏れる可能性がある。
【0006】
本発明は、正倒立用アダプタを備える構成であっても、外気導入孔を通じて外部に液体が漏れることを抑制できるトリガー式液体噴出器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、上下方向に延びるとともに、容器体内から吸い上げられた液体が流通する縦供給筒部を有し、前記容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方に設けられ、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、前記縦供給筒部の下端部に取り付けられた正倒立用アダプタと、を備え、前記噴出器本体は、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配置されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記噴出孔に向けて流通させるトリガー機構と、前記トリガー部に連係する筒状のピストン本体、及び前記ピストン本体に連なる摺動部を有し、前記トリガー部の前後動に伴い前後動するピストンと、前記ピストン本体に挿入されたピストンガイドを有し、前記ピストンの前後動に伴って前記摺動部が摺動することで加圧又は減圧させられるシリンダと、を備え、前記正倒立用アダプタは、正立導入口を通じて前記容器体と前記縦供給筒部内との間を連通させる第1空間、及び倒立導入口を通じて前記容器体内と前記第1空間とを連通させる第2空間を画成し、前記縦供給筒部の下端部に位置する装着筒内に嵌め込まれることで前記装着筒との間に中継空間を形成するアダプタ本体と、前記噴出器本体が前記容器体に装着された状態で前記容器体の正立時に前記第1空間及び前記第2空間の連通を遮断し、前記容器体の倒立時に前記第1空間及び前記第2空間を連通させる切替弁と、を備え、前記噴出器本体には、前記ピストン本体及び前記ピストンガイド間を通じて前記シリンダ内及び前記中継空間を連通させる回収通路と、前記シリンダを保持するシリンダ保持筒及び前記シリンダ間を通じて外部空間及び前記中継空間を連通させる外気導入通路と、が形成され、前記中継空間には、前記回収通路に連通する回収連通空間と前記外気導入通路に連通する導入連通空間とに前記中継空間を仕切る仕切部が設けられ、前記アダプタ本体と前記装着筒との間には、前記容器体内及び前記回収連通空間の間を連通させる回収連通路と、前記容器体内及び前記導入連通空間の間を連通させる導入連通路と、が形成されている。
【0008】
本態様によれば、容器体を倒立姿勢とした際に、回収連通路を通じて回収通路内に液体が流入したとしても、液体が導入連通空間に到達することを仕切部185によって規制することができる。これにより、正倒立用アダプタを備える場合であっても、導入連通空間及び外気導入通路を通じて液体が外部に漏れることを抑制できる。
【0009】
上記態様に係るトリガー式液体噴出器において、前記導入連通路の流路断面積の最小値は、前記回収連通路の流路断面積の最小値よりも小さいことが好ましい。
本態様によれば、容器体を倒立姿勢とした際に、導入連通路内に液体が流入し難くなる。そのため、導入連通空間及び外気導入通路(外気導入孔)を通じて液体が外部に漏れることを、より確実に抑制できる。
【0010】
上記態様に係るトリガー式液体噴出器において、前記仕切部は、有頂筒状に形成された前記装着筒の頂壁部から下方に延びる第1仕切壁と、前記アダプタ本体のうち前記頂壁部と向かい合う部分から上方に延びる第2仕切壁と、を備え、前記第1仕切壁及び前記第2仕切壁は、上下方向に交差する第1方向で向かい合う部分同士が互いに近接又は当接した状態で前記第1方向から見て重なり合っていることが好ましい。
本態様によれば、頂壁部及びアダプタ本体のうち頂壁部と向かい合う部分の何れか一方のみに仕切部を設ける場合に比べて、導入連通空間及び回収連通空間の間を遮断し易くなる。これにより、液体が導入連通空間に到達することを仕切部によって規制し易くなる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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