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公開番号2024171022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023087859
出願日2023-05-29
発明の名称月経用カップ
出願人内山工業株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類A61F 5/455 20060101AFI20241204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ステム部を指で摘まみ易く、正しい位置を摘まんでいる実感を得やすい月経用カップを提供する。
【解決手段】月経用カップ1は、上方が開口した受入部を有するカップ本体2と、前記カップ本体の下方側から突出して設けられる棒状のステム部3とを備え、前記ステム部は、前記カップ本体の前記下方側の内面と連通し弾性変形する軟質材料からなる中空構造のつまみ部30と、前記つまみ部の下方側に隣接して設けられる中実構造の下方端部31とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上方が開口した受入部を有するカップ本体と、
前記カップ本体の下方側から突出して設けられる棒状のステム部とを備え、
前記ステム部は、前記カップ本体の前記下方側の内面と連通し弾性変形する軟質材料からなる中空構造のつまみ部と、前記つまみ部の下方側に隣接して設けられる中実構造の下方端部とを有する月経用カップ。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記カップ本体には、前記受入部側から前記下方側に向けて貫通した通気孔が設けられている月経用カップ。
【請求項3】
請求項2において、
前記カップ本体は、前記受入部側に前記カップ本体の他の部位より肉厚に形成されたリム部と、前記カップ本体の内方に窪み前記通気孔を通じた空気の流路となる凹部とを有する月経用カップ。
【請求項4】
請求項3において、
前記凹部は、前記通気孔の下方部位よりも内方に窪んで設けられ、
前記通気孔は、前記リム部の上方側から下方側に向けて設けられる月経用カップ。
【請求項5】
請求項3おいて、
前記凹部は、前記リム部と前記カップ本体の側壁部の境目もしくは前記境目の近傍から内方に窪んで設けられ、
前記通気孔は、前記境目もしくは前記境目の近傍に開口して設けられる月経用カップ。
【請求項6】
請求項3において、
前記凹部は、前記カップ本体の上下方向に沿って細長形状に形成されている月経用カップ。
【請求項7】
請求項1または請求項2において、
前記ステム部の内面は、複数の月経用カップを同じ方向に重ね合わせた際に、重ね合わされるステム部の外面と重なり合う形状に形成され、
前記カップ本体の内面は、前記重ね合わせた際に、重ね合わされるリム部の下部が前記リム部の上方端面に重なり合う形状に形成されている月経用カップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用品のひとつである月経用カップに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、日本国内において、生理用品のひとつとして月経用カップ(Menstrual cup)が普及している。月経用カップの形状・構造は種々あり、例えば下記特許文献1~3が挙げられる。ここに開示されている月経用カップは、いずれも経血を溜めるカップ本体と、挿入・取り出しをサポートするステム部とを備えている。
【0003】
下記特許文献1に開示のものは、ステム部がカップ本体に溜めた経血の排出管になっており、中空構造のステム部内にはオリフィス弁を配されている(特許文献1・図3等)。下記特許文献2に開示のものは、カップ本体の形状が、断面視において、上端である一端から中央部に向かう側面を外径が徐々に小さくなる傾斜面とし、中央部から他端までの側面を外径が徐々に大きくなる曲面形状としており、これによれば、カップ本体と膣壁との間の摩擦が最小限に抑えることができると記載されている。また下記特許文献2に開示のステム部は、中実構造のもの(特許文献2・FIG3)と、中空構造のもの(特許文献2・FIG4)があり、中空構造のものは、ステム部がカップ本体に溜めた経血の排出管となっているため、開閉弁が設けられている。下記特許文献3に開示のものは、カップ本体の上方の開口部にキャップが設けられており、これによれば、カップ本体に溜めた経血が体内に逆流することを防止すると記載されている。また下記特許文献3に開示のステム部は、中空構造(特許文献3・図2)となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
中国特許第103705332号明細書
米国特許出願公開第2019/0021898号明細書
国際公開第2019/216483号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、月経用カップのステム部は、挿入・取り出しをサポートするだけでなく、装着中において、正しい位置に装着されているかを確認する大切な機能を有している。よって、挿入・取り出し時だけでなく、装着状態においても、下方側から摘まみ易く、指で正しい位置を摘まんでいる感触が得られるものが求められる。
【0006】
しかし、上記特許文献1及び上記特許文献2のようにステム部に経血を排出する機能を持たせたものの場合は、指でつまむ際に弁が当たって摘まみ難い。またステム部に排出機能を持たせると、ステム部の構造が複雑化する傾向となる。しかし、ステム部の径は1cmに満たないサイズで構成されるので、製造が難しいという課題も生じる。さらにステム部が中実構造であると、指で摘まむと硬く、摘まんでいる感触が得難い。
【0007】
上記特許文献3のステム部は、中空構造となっているので、摘み易いが、下方端部が開口しているので、月経用カップを取り出す際には、指が引っ掛かる部位がないので取り出しにくい。また月経用カップは、洗浄・消毒することで繰り返し使用するものであるので、ステム部の下方端部が開口しているとステム部の下方側から水が入り、ステム部内が乾燥し難い。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ステム部を指で摘まみ易く、正しい位置を摘まんでいる実感を得やすい月経用カップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の月経用カップの構成1は、上方が開口した受入部を有するカップ本体と、前記カップ本体の下方側から突出して設けられる棒状のステム部とを備え、前記ステム部は、前記カップ本体の前記下方側の内面と連通し弾性変形する軟質材料からなる中空構造のつまみ部と、前記つまみ部の下方側に隣接して設けられる中実構造の下方端部とを有する。
【0010】
以下の実施の形態の記載により、本発明に係る月経用カップは、以下の従属的構成を備えていてもよいことが開示される。
<構成2>
構成1において、カップ本体には、前記受入部側から前記下方側に向けて貫通した通気孔が設けられていてもよい。
<構成3>
構成2において、カップ本体は、前記受入部側に前記カップ本体の他の部位より肉厚に形成されたリム部と、前記カップ本体の内方に窪み前記通気孔を通じた空気の流路となる凹部とを有していてもよい。
<構成4>
構成3において、前記凹部は、前記通気孔の下方部位よりも内方に窪んで設けられ、前記通気孔は、前記リム部の上方側から下方側に向けて設けられていてもよい。
<構成5>
構成3において、前記凹部は、前記リム部と前記カップ本体の側壁部の境目もしくは前記境目の近傍から内方に窪んで設けられ、前記通気孔は、前記境目もしくは前記境目の近傍に開口して設けられていてもよい。
<構成6>
構成3において、前記凹部は、前記カップ本体の上下方向に沿って細長形状に形成されていてもよい。
<構成7>
構成1または構成2において、前記ステム部の内面は、複数の月経用カップを同じ方向に重ね合わせた際に、重ね合わされるステム部の外面と重なり合う形状に形成され、前記カップ本体の内面は、前記重ね合わせた際に、重ね合わされるリム部の下部が前記リム部の上方端面に重なり合う形状に形成されていてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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