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公開番号2024170969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023087769
出願日2023-05-29
発明の名称ラチェットレンチ
出願人株式会社山下工業研究所
代理人個人
主分類B25B 13/46 20060101AFI20241204BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】被回転体が脱落ないしは落下し難く確実に被回転体を保持して回転させる。
【解決手段】ナットやボルト頭部等の被回転体2をその外周面とヘッド部11aの被回転体対向内周面とが対向する状態で収容する被回転体収容部11a1を有すると共に、被回転体対向内周面に垂直な接線方向に対して傾斜するよう延びたガイド溝部11a4を有するヘッド部11aを備え、ガイド溝部11a4には弾性体によって押されて先端が被回転体収容部11a1に突出して被回転体2の外周面に係合する係合ツメ11a3を設け、ヘッド部11aを回転させた際、係合ツメ11a3によって被回転体2をロックして被回転体を回転させるように構成したラチェットレンチであって、ヘッド部11には、使用者の操作によってヘッド部11に対しスライドして被回転体2を保持する一対のスライドカバー13,13を設ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ナットやボルト頭部等の被回転体をその外周面と被回転体対向内周面とが対向する状態で収容する被回転体収容部を有すると共に、前記被回転体対向内周面に垂直な接線方向に対して傾斜するよう延びたガイド溝部を有するヘッド部を備え、前記ガイド溝部には弾性体によって押されて先端が前記被回転体収容部に突出し前記被回転体の外周面に係合する係合ツメを設け、ヘッド部を回転させた際、前記係合ツメによって前記被回転体をロックして前記被回転体を回転させるように構成したラチェットレンチであって、
使用者の操作によって前記ヘッド部に対し動いて前記被回転体を保持する被回転体保持部を設けたことを特徴とするラチェットレンチ。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
請求項1記載のラチェットレンチにおいて、
前記ガイド溝部は、少なくとも前記ヘッド部の表側および裏側のいずれか一方側が開放して設けられており、
前記被回転体保持部は、少なくとも前記ガイド溝部の開放した前記ヘッド部の表側および裏側のいずれか一方側を覆うと共に、前記ヘッド部に対しスライド可能に設けられ、使用者の操作によって前記ヘッド部に対しスライドすることによりその一部分が前記被回転体対向内周面より突出して前記被回転体を保持するスライドカバーであることを特徴とするラチェットレンチ。
【請求項3】
請求項2記載のラチェットレンチにおいて、
前記スライドカバーは、前記ヘッド部の表側および裏側の両側にそれぞれスライド可能に設けられると共に、前記ヘッド部を貫通する連結ピンによって連結され、前記ヘッド部の表側および裏側において一体でスライドするように構成されていることを特徴とするラチェットレンチ。
【請求項4】
請求項2記載のラチェットレンチにおいて、
前記ヘッド部は、先端に前記被回転体収容部に通じるヘッド側先端開口部を有し、そのヘッド側先端開口部と前記被回転体収容部とによって平面視、Cの字形状で形成され、
前記スライドカバーは、前記ヘッド側先端開口部の平面視形状と同じ形状のカバー側先端開口部を有すると共に、前記被回転体収容部の平面視形状と同じ形状のカバー側中央開口部を有することを特徴とするラチェットレンチ。
【請求項5】
請求項4記載のラチェットレンチにおいて、
前記カバー側先端開口部における前記スライドカバーのスライド方向の長さは、前記ヘッド側先端開口部における前記スライドカバーのスライド方向の長さよりも短く形成されていることを特徴とするラチェットレンチ。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか一の請求項に記載のラチェットレンチにおいて、
さらに、前記ヘッド部が回動軸を介して回動可能に連結されたハンドル部を備えていることを特徴とするラチェットレンチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッド部を回転させた際、ヘッド部の被回転体収容部に収容したナットやボルト頭部等の被回転体に係合ツメが係合して被回転体をロックし回転させるラチェットレンチに関するものである。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
ナットやボルト頭部等の被回転体の締緩作業を行うためのラチェットレンチとして、例えば、被回転体の周面を囲むように収容する被回転体収容部を有するヘッド部と、該ヘッド部を操作するための操作(ハンドル)部とを備え、ヘッド部の被回転体収容部には、圧縮スプリング等によって常時押圧され、その内周面に向かって掛爪(係合ツメ)の先端部が突出して被回転体の周面に係合し、その掛爪を介して被回転体を回転させるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このようなラチェットレンチでは、掛爪(係合ツメ)の移動をガイドするガイド溝部は、ヘッド部の被回転体収容部の内周面と垂直な接線方向に対して傾斜するように設けられており、掛爪を常時押圧する圧縮スプリングは、あくまで被回転体の外周面に係合する程度の小さい弾性力であって、被回転体を回転させるためのトルクは掛爪を介してヘッド部で受けて被回転体を回転させるように構成している。そのため、被回転体を逆回転させようとラチェットレンチを逆方向に回転させると、被回転体の外周面に係合していた掛爪(係合ツメ)は進退を繰り替えしてラチェット機構を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5975270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述の特許文献1のラチェットレンチでは、ガイド溝部に対し移動可能に収納された掛爪(係合ツメ)は圧縮スプリング等によって常時押圧されてガイド溝部にガイドされて進退自在に構成され、掛爪(係合ツメ)を押圧している圧縮スプリング等は被回転体の重量に耐える弾性力まで有してなく被回転体を保持できないため、ヘッド部から被回転体が脱落ないしは落下し易く、作業効率が悪い、という問題があった。
【0006】
特に、ナットやボルト頭部等の被回転体は金属製で重量が重いだけでなく、厚さ(高さ)が比較的、薄い(短い)ため、被回転体を回転させる際、圧縮スプリング等によって常時押圧された掛爪(係合ツメ)が被回転体に係合する前にヘッド部から被回転体が脱落ないしは落下し易い傾向にあった。
【0007】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、ヘッド部から被回転体が脱落ないしは落下し難く確実に保持して回転させることができるラチェットレンチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係るラチェットレンチは、ナットやボルト頭部等の被回転体をその外周面と被回転体対向内周面とが対向する状態で収容する被回転体収容部を有すると共に、前記被回転体対向内周面に垂直な接線方向に対して傾斜するよう延びたガイド溝部を有するヘッド部を備え、前記ガイド溝部には弾性体によって押されて先端が前記被回転体収容部に突出し前記被回転体の外周面に係合する係合ツメを設け、ヘッド部を回転させた際、前記係合ツメによって前記被回転体をロックして前記被回転体を回転させるように構成したラチェットレンチであって、使用者の操作によって前記ヘッド部に対し動いて前記被回転体を保持する被回転体保持部を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係るラチェットレンチでは、前記ガイド溝部は、少なくとも前記ヘッド部の表側および裏側のいずれか一方側が開放して設けられており、前記被回転体保持部は、少なくとも前記ガイド溝部の開放した前記ヘッド部の表側および裏側のいずれか一方側を覆うと共に、前記ヘッド部に対しスライド可能に設けられ、使用者の操作によって前記ヘッド部に対しスライドすることによりその一部分が前記被回転体対向内周面より突出して前記被回転体を保持するスライドカバーであることも特徴とする。
また、本発明に係るラチェットレンチでは、前記スライドカバーは、前記ヘッド部の表側および裏側の両側にそれぞれスライド可能に設けられると共に、前記ヘッド部を貫通する連結ピンによって連結され、前記ヘッド部の表側および裏側において一体でスライドするように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係るラチェットレンチでは、前記ヘッド部は、先端に前記被回転体収容部に通じるヘッド側先端開口部を有し、そのヘッド側先端開口部と前記被回転体収容部とによって平面視、Cの字形状で形成され、前記スライドカバーは、前記ヘッド側先端開口部の平面視形状と同じ形状のカバー側先端開口部を有すると共に、前記被回転体収容部の平面視形状と同じ形状のカバー側中央開口部を有することも特徴とする。
また、本発明に係るラチェットレンチでは、前記カバー側先端開口部における前記スライドカバーのスライド方向の長さは、前記ヘッド側先端開口部における前記スライドカバーのスライド方向の長さよりも短く形成されていることも特徴とする。
また、本発明に係るラチェットレンチでは、さらに、前記ヘッド部が回動軸を介して回動可能に連結されたハンドル部を備えていること特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る実施形態のラチェットレンチでは、ヘッド部には、被回転体に係合する係合ツメやその係合ツメを常時押圧する弾性体の他に、使用者の操作によってヘッド部に対し動いてナットやボルト頭部等の被回転体を保持する被回転体保持部を設けている。
そのため、ナットやボルト頭部等の被回転体を回転させる場合には、被回転体保持部を操作して被回転体保持した上で、係合ツメにより被回転体保持部をロックして回転させることができるので、ヘッド部から被回転体が脱落ないしは落下し難く確実に保持して回転させることが可能となり、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る実施形態のラチェットレンチの斜視図であって、スライドカバーで被回転体を保持していない状態を示す図である。
本発明に係る実施形態のラチェットレンチにおいて表側のスライドカバーを取り外した状態を示す分解斜視図である。
(a),(b)、それぞれ、本発明に係る実施形態のラチェットレンチの一部切欠平面図、側面図である。
(a),(b)、それぞれ、本発明に係る実施形態のラチェットレンチからスライドカバーを取り外した状態の一部切欠平面図、図3(a)における要部断面図である。
本発明に係る実施形態のラチェットレンチのヘッド部にナットを収容させたもののスライドカバーによって被回転体を保持していない状態を示すヘッド部(スライドカバー付き)の平面図である。
本発明に係る実施形態のラチェットレンチのヘッド部にナットを収容させたもののスライドカバーによって被回転体を保持していない状態を示すヘッド部(スライドカバー無し)の平面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のラチェットレンチのヘッド部にナット(T2≦T1)を収容させ、スライドさせたスライドカバーの一部をナットに重ねることによってナットを保持した状態を示す要部平面図、左側面図である。
本発明に係る実施形態のラチェットレンチのヘッド部にナット(T2≦T1)を収容させ、スライドさせたスライドカバーの一部をナットに重ねることによってナットを保持した状態を示す斜視図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態のラチェットレンチのヘッド部にナット(T2>T1)を収容させ、スライドカバーとヘッド部の被回転体収容部との間でナットを挟持することによってナットを保持した状態を示す要部平面図、左側面図である。
本発明に係る実施形態のラチェットレンチのヘッド部にナット(T2>T1)を収容させ、スライドカバーとヘッド部の被回転体収容部との間でナットを挟持することによってナットを保持した状態を示す斜視図である。
(a),(b)、それぞれ、本発明に係る実施形態のラチェットレンチにおいてハンドル部を45度と90度曲げた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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