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公開番号
2025004950
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023104869
出願日
2023-06-27
発明の名称
打撃工具
出願人
株式会社マキタ
代理人
弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類
B25D
17/00 20060101AFI20250108BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】防振ハンドル構造を備えた打撃工具の手動操作可能な操作部に関する改善を提供する。
【解決手段】打撃工具は、モータと、打撃機構と、本体ハウジングと、ハンドル体と、操作部と、少なくとも1つのスイッチとを備える。打撃機構は、モータに動作可能に連結され、先端工具を、前記打撃工具の前後方向を規定する駆動軸に沿って直線状に駆動するように構成されている。本体ハウジングは、モータ及び打撃機構を収容する。ハンドル体は、本体ハウジングの後方で、駆動軸に交差する上下方向に延在する把持部を含む。ハンドル体は、少なくとも1つの弾性体を介して本体ハウジングに連結されている。操作部は、使用者による手動操作が可能に、ハンドル体の外表面と連続的に設けられている。少なくとも1つのスイッチは、ハンドル体の内部に収容され、操作部に対する手動操作に応じてオン・オフが切り替えられるように構成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
打撃工具であって、
モータと、
前記モータに動作可能に連結され、先端工具を、前記打撃工具の前後方向を規定する駆動軸に沿って直線状に駆動するように構成された打撃機構と、
前記モータ及び前記打撃機構を収容する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの後方で、前記駆動軸に交差する上下方向に延在する把持部を含み、少なくとも1つの弾性体を介して前記本体ハウジングに連結されたハンドル体と、
使用者による手動操作が可能に、前記ハンドル体の外表面と連続的に設けられた操作部と、
前記ハンドル体の内部に収容され、前記操作部に対する手動操作に応じてオン・オフが切り替えられるように構成された少なくとも1つのスイッチとを備えた打撃工具。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の打撃工具であって、
前記操作部は、前記ハンドル体のうち、前記把持部と対向する対向面と連続的に設けられていることを特徴とする打撃工具。
【請求項3】
請求項2に記載の打撃工具であって、
前記対向面は、前方に向かうにつれて上方へ向かうように傾斜していることを特徴とする打撃工具。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の打撃工具であって、
前記ハンドル体のうち前記把持部と前記対向部との間の部分には、バッテリを取り外し可能に受けるように構成されたバッテリ装着部が設けられていることを特徴とする打撃工具。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1つに記載の打撃工具であって、
前記モータの駆動を制御するように構成されたコントローラを更に備え、
前記少なくとも1つのスイッチは、前記操作部に対する前記手動操作に応じて、前記モータの回転速度を設定するための信号を前記コントローラに出力するように構成されていることを特徴とする打撃工具。
【請求項6】
請求項5に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つのスイッチは、
前記モータの前記回転速度を上げるための信号を前記コントローラに出力するように構成された第1スイッチと、
前記モータの前記回転速度を下げるための信号を前記コントローラに出力するように構成された第2スイッチとを含み、
前記操作部は、
押圧操作に応じて移動するように構成された押しボタンであって、前記第1スイッチをオンするように構成された第1ボタンと、
押圧操作に応じて移動するように構成された押しボタンであって、前記第2スイッチをオンするように構成された第2ボタンとを含み、
前記第1ボタン及び前記第2ボタンの各々は、少なくとも部分的に、前記把持部を後方から投影したときの投影領域の外側にあることを特徴とする打撃工具。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1つに記載の打撃工具であって、
前記打撃工具の状態に関する情報を視覚的に報知するように構成された報知部を更に備えた打撃工具。
【請求項8】
請求項6に従属する請求項7に記載の打撃工具であって、
前記第1ボタンと前記第2ボタンとは、互いから離間しており、
前記報知部は、前記第1ボタンと前記第2ボタンの間に視認可能に配置されていることを特徴とする打撃工具。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1つに記載の打撃工具であって、
前記操作部は、前記少なくとも1つのスイッチと前記ハンドル体の前記外表面との間に配置された操作パネルを含み、
前記操作パネルは、板状のベース部と、押圧操作に応じて移動し、前記少なくとも1つのスイッチをオンするように構成された少なくとも1つの押しボタンとを含み、
前記少なくとも1つの押しボタンの各々は、前記ベース部に形成された孔内に配置され、可撓性を有する少なくとも2つのアーム部によって前記ベース部と連結されていることを特徴とする打撃工具。
【請求項10】
請求項9に記載の打撃工具であって、
前記少なくとも1つのスイッチは、第1スイッチと、第2スイッチとを含み、
前記少なくとも1つの押しボタンは、前記第1スイッチに対応する第1ボタンと、前記第2スイッチに対応する第2ボタンとを含み、
前記第1ボタンは、前記ベース部に形成された第1の孔内に配置され、可撓性を有する2つの第1アーム部によって前記ベース部と連結されており、
前記第2ボタンは、前記ベース部に形成された第2の孔内に配置され、可撓性を有する2つの第2アーム部によって前記ベース部と連結されており、
前記第1ボタンと前記第2ボタンとは、前記前後方向及び前記上下方向に直交する左右方向に互いから離間しており、
前記2つの第1アーム部は、前記左右方向において、前記第1ボタンから前記第2ボタンへ向かうにつれて、互いから離れるように延びており、
前記2つの第2アーム部は、前記左右方向において、前記第2ボタンから前記第1ボタンへ向かうにつれて、互いから離れるように延びていることを特徴とする打撃工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、先端工具を直線状に駆動するように構成された打撃工具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
先端工具に打撃力を与えることで先端工具を直線状に駆動し、加工作業を行う打撃工具が知られている。このような打撃工具では、打撃機構の駆動に伴って、先端工具の駆動軸の延在方向に振動が生じる。そこで、把持部に伝達される振動を低減するために、把持部を有するハンドルが、モータ及び打撃機構を収容する本体ハウジングに、弾性体を介して連結される場合がある。例えば、特許文献1に開示されているハンマドリルは、このような防振ハンドル構造を備えている。更に、モータの回転速度の設定用の速度設定部がハンドルに配置されることで、速度設定部が振動から保護されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-40161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の速度設定部は、使用者による手動操作に応じて回動されるダイヤルを備えており、モータの回転速度は、ダイヤルの回動位置に応じて設定される。ダイヤルは、手動操作の必要上、ハンドルから外部に突出しているため、使用者が意図しないときに手又何らかの物が接触し、回動してしまう可能性がある。
【0005】
上述の状況に鑑み、本開示は、防振ハンドル構造を備えた打撃工具の手動操作可能な操作部に関する改善を提供することを、非限定的な1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様によれば、モータと、打撃機構と、本体ハウジングと、ハンドル体と、操作部と、少なくとも1つのスイッチとを備えた打撃工具が提供される。打撃機構は、モータに動作可能に連結され、先端工具を、駆動軸に沿って直線状に駆動するように構成されている。駆動軸は、打撃工具の前後方向を規定する。本体ハウジングは、モータ及び打撃機構を収容する。ハンドル体は、本体ハウジングの後方で、駆動軸に交差する上下方向に延在する把持部を含む。ハンドル体は、少なくとも1つの弾性体を介して本体ハウジングに連結されている。操作部は、使用者による手動操作が可能にハンドル体の外表面と連続的に設けられている。少なくとも1つのスイッチは、ハンドル体の内部に収容され、操作部に対する手動操作に応じてオン・オフが切り替えられるように構成されている。
【0007】
本態様に係るハンマドリルでは、スイッチは、少なくとも1つの弾性体を介して本体ハウジングに連結されたハンドル体に収容されているため、振動から効果的に保護される。また、操作部は、ハンドル体の外表面と連続的に設けられている。この特徴は、「操作部とハンドル体の外表面とが実質的に同一面内にある」と言い換えられてもよく、ここでいう「外表面」は、平面に限られず、少なくとも部分的に湾曲する面であってもよい。つまり、本態様の操作部は、回動式やスライド式の操作部(例えば、ダイヤル、トリガ、ロッカースイッチ、トグルスイッチ、スイッチレバー、スライドレバー)とは異なり、ハンドル体の外表面から実質的に突出しない。このため、使用者が意図しないときに操作が行われ、スイッチがオンされる可能性を低減することができる。また、本態様に係る操作部は、回動式やスライド式の操作部に比べ、ハンドル体との間に隙間が生じにくい。よって、ハンドル体の内部に粉塵が進入して、スイッチの動作不良につながる可能性を低減することができる。
【0008】
なお、本態様の「スイッチ」は、機械的接点を有する機械式のスイッチであってもよいし、電子管や半導体デバイスを用いて電子的に回路の開閉を行う電子的スイッチであってもよい。また、操作部の少なくとも一部と、少なくとも1つのスイッチの少なくとも一部とは、一体化されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ハンマドリルの斜視図である。
ハンマドリルの断面図である。
ハンドル体の斜視図である。
図1の部分拡大図である(但し、操作部の可撓シートは不図示)。
ハンマドリルの後面図である(但し、操作部の可撓シートは不図示)。
図2のVI-VI線における断面図である。
図2の部分拡大図であって、ハンドル体が初期位置にあるときを示す。
図7のVIII-VIII線における断面図である。
図7に対応する断面図であって、ハンドル体が最前方位置にあるときを示す。
図2の部分拡大図である。
図10のXI-XI線における断面図である。
スイッチユニットの分解斜視図である。
操作パネルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の非限定的な一実施形態において、操作部は、ハンドル体のうち、把持部と対向する対向面と連続的に設けられていてもよい。この実施形態によれば、使用者が、把持部を把持した状態で後側から操作しやすい位置に操作部を配置することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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