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公開番号2025017782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121019
出願日2023-07-25
発明の名称電動工具
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250130BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ブラシ保持部材の中立位置での操作部材のロックを高い信頼性で行う。
【解決手段】ハンマドリル1は、固定子13と、整流子15及び回転軸16を有する回転子14とを含むモータ4と、整流子15に当接する一対のカーボンブラシを保持し、整流子15を中心として、正転位置と、逆転位置と、正転位置と逆転位置との間の中立位置とにそれぞれ回転位置を切替操作可能なブラシベース67と、モータ4をON/OFFさせるスイッチ6と、押し込み操作でスイッチ6をONさせるトリガ44と、前端部93が回転子14の径方向でブラシベース67の外側に配置され、後端部94がトリガ44へ係脱可能なロックレバー90と、を含み、ロックレバー90は、前端部93が径方向で中立位置のブラシベース67の外周面に当接することで、後端部94がトリガ44と係止して押し込み操作を規制する第1の姿勢となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
固定子と、整流子及び回転軸を有する回転子とを含むモータと、
前記整流子に当接する一対のカーボンブラシを保持し、前記整流子を中心として、正転位置と、逆転位置と、前記正転位置と前記逆転位置との間の中立位置とにそれぞれ回転位置を切替操作可能なブラシ保持部材と、
前記モータをON/OFFさせるスイッチと、
押し込み操作で前記スイッチをONさせる操作部材と、
一端部が前記回転子の径方向で前記ブラシ保持部材又は前記ブラシ保持部材から前記操作部材側へ突出させた突起部の外側に配置され、他端部が前記操作部材へ係脱可能なロック部材と、を含み、
前記ロック部材は、前記一端部が前記径方向で前記中立位置の前記ブラシ保持部材の外周面又は前記突起部に当接することで、前記他端部が前記操作部材と係止して前記押し込み操作を規制する第1の位置となることを特徴とする電動工具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ロック部材は、前記ブラシ保持部材の前記正転位置及び前記逆転位置では、前記他端部による前記操作部材への係止を解除して前記操作部材の押し込み操作を許容する第2の位置となることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
【請求項3】
前記ロック部材は、中間部を支点として前記一端部と前記他端部とがそれぞれ揺動可能に支持され、
前記ブラシ保持部材の外周面には、前記中立位置で前記ロック部材の前記一端部を前記径方向外側へ押し上げる突起が設けられており、
前記一端部の押し上げに伴い、反対側へ揺動した前記他端部が前記操作部材に係止して前記第1の位置となることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
【請求項4】
前記支点は、前記回転軸の軸線を含む平面と直交する方向に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の電動工具。
【請求項5】
前記ブラシ保持部材の前記正転位置又は前記逆転位置で前記操作部材が押し込み操作されると、前記操作部材は、前記他端部の前記操作部材側への揺動を規制して前記ロック部材を前記第2の位置で維持させる一方、
前記一端部は、前記ブラシ保持部材の回転方向で前記突起と干渉することで前記ブラシ保持部材の回転を規制することを特徴とする請求項3又は4に記載の電動工具。
【請求項6】
前記ロック部材の前記第2の位置で前記一端部と前記ブラシ保持部材の外周面との当接を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電動工具。
【請求項7】
前記突起は、前記回転軸の軸線方向から見て、前記径方向外側へ向かうに従って前記回転方向の幅が徐々に小さくなるテーパ状であることを特徴とする請求項5又は6に記載の電動工具。
【請求項8】
前記一端部は、前記回転軸の軸線方向から見て、前記径方向内側へ向かうに従って前記回転方向の幅が徐々に小さくなるテーパ状であることを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
【請求項9】
前記ロック部材を前記第1の位置に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項3乃至8の何れかに記載の電動工具。
【請求項10】
前記付勢手段は、コイルバネであることを特徴とする請求項9に記載の電動工具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ハンマドリル等の電動工具に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
ハンマドリル等の電動工具において、ブラシ付きモータを用いるAC機には、モータの回転子の回転を正逆切替可能としたものが知られている。例えばドイツ公開特許公報第102004037898号(特許文献1)には、回転子に設けられた整流子に摺接するブラシを保持するリング状のブラシ要素(ブラシ保持部材)を、正転位置、中立位置、逆転位置へそれぞれ回転可能に設けると共に、ブラシ要素に連結したスイッチング部材に、ハウジングから突出する作動要素を設けたハンマドリルが開示されている。ここでは作動要素を操作してスイッチング部材を介してブラシ要素を正転位置と逆転位置との何れかに回転させることで、回転子の正転と逆転とが切替可能となっている。
また、特許文献1のハンマドリルでは、スイッチング部材の後方に、モータを駆動させるスイッチを押し込み操作でONさせるスイッチボタン(操作部材)を設けて、作動要素に、中立位置でスイッチボタンの前端に設けた固定ヘッドに係合する阻止要素を設けている。これにより、ブラシ要素の中立位置でのスイッチボタンの押し込みが阻止され、モータの不意の起動が防止されるようになっている。さらに、作動要素が正逆何れかの切替位置にあって、スイッチボタンが押し込み状態である場合には、後退した固定ヘッドが作動要素の正逆切替方向と干渉するようにして、モータ駆動中での正逆切替操作を阻止するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
ドイツ公開特許公報第102004037898号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハンマドリルのような電動工具では、出力部で発生する振動が作業者の手に伝わることを抑制するために、モータ及び出力部を収容する前側のハウジングと、スイッチを収容する後側のハウジングとを前後方向へ相対移動可能に連結して、弾性部材によって後側ハウジングを後退位置へ付勢している。よって、後側のハウジングを把持する作業者が後側のハウジングを前方へ押し込むと、前側のハウジングに対する後側のハウジングの位置が弾性的に保持されて、防振作用が得られるようになっている。
しかし、特許文献1のハンマドリルでは、ブラシ要素の中立位置では、ブラシ要素の作動要素とスイッチボタンの固定ヘッドとが前後方向に係合してスイッチボタンの押し込みを阻止する。よって、このスイッチボタンのロック機構を防振機能付きの電動工具に適用した場合、前後のハウジングの相対移動によってブラシ要素の作動要素とスイッチボタンの固定ヘッドとの前後方向の距離が離れると、スイッチボタンのロックが働かなくなるおそれがある。これは、作動要素と固定ヘッド等の各構成部の寸法誤差や組み付け誤差によっても起こり得る。
【0005】
そこで、本開示は、ブラシ保持部材の中立位置での操作部材のロックを高い信頼性で行うことができる電動工具を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、固定子と、整流子及び回転軸を有する回転子とを含むモータと、
整流子に当接する一対のカーボンブラシを保持し、整流子を中心として、正転位置と、逆転位置と、正転位置と逆転位置との間の中立位置とにそれぞれ回転位置を切替操作可能なブラシ保持部材と、
モータをON/OFFさせるスイッチと、
押し込み操作でスイッチをONさせる操作部材と、
一端部が回転子の径方向でブラシ保持部材又はブラシ保持部材から操作部材側へ突出させた突起部の外側に配置され、他端部が操作部材へ係脱可能なロック部材と、を含むものであってもよい。
ロック部材は、一端部が径方向で中立位置のブラシ保持部材の外周面又は突起部に当接することで、他端部が操作部材と係止して押し込み操作を規制する第1の位置となるものであってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ロック部材の一端部が径方向でブラシ保持部材の外周面又は突起部に当接して操作部材の押し込み操作を規制する。このため、防振機構によってブラシ保持部材側のハウジングとスイッチ側のハウジングとが相対移動したり、各構成部に寸法誤差や組み付け誤差があったりしても、一端部とブラシ保持部材の外周面又は突起部との当接状態を維持できる。よって、ブラシ保持部材の中立位置での操作部材のロックを高い信頼性で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ハンマドリルの後方からの斜視図である。
ハンマドリルの中央縦断面図である(ブラシベースは中立位置)。
図2における正逆切替ユニット及びスイッチ部分の拡大図である。
図3のA-A線拡大断面図である。
図3のB-B線拡大断面図である。
正逆切替ユニット及びスイッチ部分の分解斜視図である。
ブラシベースの正転位置でのトリガ押し込み操作前のロックレバーの状態を示す一部断面図で、図7Aは縦断面、図7Bは横断面をそれぞれ示す。
ブラシベースの正転位置でのトリガ押し込み操作時のロックレバーの状態を示す一部縦断面図である。
ロックレバーの付勢手段の変更例を示す一部縦断面図である。
ロックレバーの付勢手段の変更例を示す一部断面図で、図10Aは縦断面、図10BはC-C線断面をそれぞれ示す。
ブラシベース及びロックレバーの変更例を示す正逆切替ユニット及びスイッチ部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、ロック部材は、ブラシ保持部材の正転位置及び逆転位置では、他端部による操作部材への係止を解除して操作部材の押し込み操作を許容する第2の位置となるものであってもよい。
この構成によれば、ブラシ保持部材を正転位置又は逆転位置に切り替えれば、そのまま支障なく操作部材を押し込み操作してスイッチをONさせることができる。
本開示の一実施形態において、ロック部材は、中間部を支点として一端部と他端部とがそれぞれ揺動可能に支持され、ブラシ保持部材の外周面には、中立位置でロック部材の一端部を径方向外側へ押し上げる突起が設けられるものであってもよい。そして、一端部の押し上げに伴い、反対側へ揺動した他端部が操作部材に係止して第1の位置となるものであってもよい。
この構成によれば、ロック部材の揺動を利用して操作部材の押し込み操作の規制を容易に行うことができる。
本開示の一実施形態において、支点は、回転軸の軸線を含む平面と直交する方向に設定されているものであってもよい。
この構成によれば、ブラシ保持部材に対してロック部材をバランスよく配置できる。
【0010】
本開示の一実施形態において、ブラシ保持部材の正転位置又は逆転位置で操作部材が押し込み操作されると、操作部材は、他端部の操作部材側への揺動を規制してロック部材を第2の位置で維持させる一方、一端部は、ブラシ保持部材の回転方向で突起と干渉することでブラシ保持部材の回転を規制するものであってもよい。
この構成によれば、モータの駆動中でのブラシ保持部材の回転操作による正逆切替が確実に規制可能となる。
本開示の一実施形態において、ロック部材の第2の位置で一端部とブラシ保持部材の外周面との当接を規制する規制手段が設けられていてもよい。
この構成によれば、一端部とブラシ保持部材との不要な摺接による摩耗を防止できる。
本開示の一実施形態において、突起は、回転軸の軸線方向から見て、径方向外側へ向かうに従って回転方向の幅が徐々に小さくなるテーパ状であってもよい。
この構成によれば、ブラシ保持部材の回転に伴う突起への一端部の乗り上げがスムーズに行える。
本開示の一実施形態において、一端部は、回転軸の軸線方向から見て、径方向内側へ向かうに従って回転方向の幅が徐々に小さくなるテーパ状であってもよい。
この構成によれば、ブラシ保持部材の回転に伴う突起への一端部の乗り上げが一層スムーズに行える。
(【0011】以降は省略されています)

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