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公開番号2025069837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179810
出願日2023-10-18
発明の名称グリース吐出装置及びグリース注油システム
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類F16N 3/12 20060101AFI20250423BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】グリースの貯留量を大きく確保できると共に、取り回し性も良好となって作業箇所の制約も受けにくくなるグリース吐出装置を提供する。
【解決手段】グリース吐出装置1は、上面を開口してグリースを貯留可能な接地型のタンク2と、タンク2の上面を閉塞する蓋3と、蓋3に接続され、モータ10の駆動によってタンク2内のグリースを吸引して外部へ吐出するポンプユニット4と、ポンプユニット4を駆動させる着脱可能なバッテリパック5と、を含んでなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
上面を開口してグリースを貯留可能な接地型のタンクと、
前記タンクの上面を閉塞する蓋と、
前記蓋に接続され、モータの駆動によって前記タンク内のグリースを吸引して外部へ吐出するポンプユニットと、
前記ポンプユニットを駆動させる着脱可能なバッテリと、
を含んでなるグリース吐出装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記バッテリは、前記蓋の上面に設けられている請求項1に記載のグリース吐出装置。
【請求項3】
前記バッテリは、複数設けられている請求項1又は2に記載のグリース吐出装置。
【請求項4】
前記タンクは、移動手段を備えている請求項1乃至3の何れかに記載のグリース吐出装置。
【請求項5】
前記移動手段は、タイヤを有している請求項4に記載のグリース吐出装置。
【請求項6】
前記移動手段は、ハンドルを備えている請求項5に記載のグリース吐出装置。
【請求項7】
前記ハンドルは、高さ調整が可能である請求項6に記載のグリース吐出装置。
【請求項8】
前記移動手段は、前記タンクの底面に設けられた複数のキャスタである請求項4に記載のグリース吐出装置。
【請求項9】
前記モータの駆動をON/OFFさせる操作部を備えていると共に、
前記ポンプユニットの吐出口には、グリース供給先へ接続可能な第1のカプラと、
前記モータを制御する第2の操作部を備えてグリース供給先へ接続可能な第2のカプラと、が選択的に接続可能である請求項1乃至8の何れかに記載のグリース吐出装置。
【請求項10】
前記第2の操作部は、少なくとも前記モータの駆動をON/OFFさせるスイッチと、前記スイッチを操作する操作部材とを備える請求項9に記載のグリース吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、タンクに貯留したグリースを吐出させるグリース吐出装置と、そのグリース吐出装置を用いたグリース注油システムとに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械やクレーン等の重機には、メンテナンス用に複数の注油箇所(ニップル)が設けられており、各注油箇所には、潤滑状態を適切に維持するためにグリースが供給される。このグリースの供給機器として、特許文献1に開示されるグリース吐出装置が知られている。このグリース吐出装置は、タンクを保持する本体部に、バッテリで駆動するモータと、モータの駆動により動作するポンプとを備えている。タンクには、グリースを充填したカートリッジが収容可能となっており、モータが駆動してポンプが動作すると、カートリッジ内のグリースが吐出口から吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-158462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなグリース吐出装置は、バッテリを有し、本体部に装着したショルダーベルトで作業者が携帯して作業できるようになっている。このため作業者の負担を考慮してカートリッジでのグリースの充填量は、比較的小さく(例えば400~500g)抑えられている。
しかし、重機は注油箇所が多いため、1つのカートリッジではグリースの使い切りが発生し、何度もカートリッジを交換する手間が生じる。例えばコンテナ用クレーンでは1台当たり約100の注油箇所があり、15~20本のカートリッジを交換して使用している。
【0005】
そこで、本開示は、グリースの貯留量を大きく確保できると共に、バッテリを使用することで取り回し性も良好となって作業箇所の制約も受けにくくなるグリース吐出装置及びグリース注油システムを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の第1の構成は、グリース吐出装置であって、
上面を開口してグリースを貯留可能な接地型のタンクと、タンクの上面を閉塞する蓋と、を含むものであってもよい。
また、第1の構成は、蓋に接続され、モータの駆動によってタンク内のグリースを吸引して外部へ吐出するポンプユニットと、ポンプユニットを駆動させる着脱可能なバッテリと、を含むものであってもよい。
上記目的を達成するために、本開示の第2の構成は、グリース吐出装置であって、
上面を開口してグリースを貯留可能な接地型で、10リットル以上の容量を有するタンクと、モータの駆動によってタンク内のグリースを吸引して外部へ吐出するポンプユニットと、を含むものであってもよい。
また、第2の構成は、ポンプユニットを駆動させる着脱可能なバッテリを含むものであってもよい。
上記目的を達成するために、本開示の第3の構成は、グリース注油システムであって、
1リットル以下のグリースを貯留可能な第1のタンクを有し、第1のモータで駆動して第1のタンク内のグリースを吐出する第1のポンプを備えた第1のグリース吐出装置を含むものであってもよい。
また、第3の構成は、10リットル以上のグリースを貯留可能な第2のタンクを有し、第2のモータで駆動して第2のタンク内のグリースを吐出する第2のポンプを備えた第2のグリース吐出装置を含むものであってもよい。
また、第3の構成は、第1のモータ及び第2のモータへ給電可能なバッテリを含むものであってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、グリースの貯留量を大きく確保できる。また、ポンプを作動させるモータをバッテリで駆動させるので、電源コードやエアホースが不要となって取り回し性が良好となり、作業箇所の制約も受けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のグリース吐出装置の斜視図である。
実施例1のグリース吐出装置の説明図で、図2Aは側面、図2Bは平面、図2Cは正面、図2Dは背面をそれぞれ示す。
図2CのA-A線拡大断面図である。
バッテリパックの数を変更したグリース吐出装置の斜視図である。
図4のグリース吐出装置の説明図で、図5Aは側面、図5Bは平面、図5Cは正面、図5Dは背面をそれぞれ示す。
図5CのB-B線拡大断面図である。
ポンプユニットを変更したグリース吐出装置の斜視図である。
図7のグリース吐出装置の説明図で、図8Aは側面、図8Bは平面、図8Cは正面、図8Dは背面をそれぞれ示す。
図8CのC-C線拡大断面図である。
実施例2のグリース吐出装置の斜視図である。
実施例2のグリース吐出装置の説明図で、図11Aは側面、図11BはD-D線断面をそれぞれ示す。
電気ヒータを設けたグリース吐出装置の説明図で、図12Aは側面、図12BはE-E線断面をそれぞれ示す。
電気ヒータを設けたグリース吐出装置においてタンク及びケースを省略した後方からの斜視図である。
カートリッジの数を変更したグリース吐出装置の説明図で、図14Aは側面、図14BはF-F線断面をそれぞれ示す。
カートリッジを用いないグリース吐出装置の斜視図である。
図15のグリース吐出装置の説明図で、図16Aは側面、図16BはG-G線断面をそれぞれ示す。
バッテリパックの数を変更したグリース吐出装置の説明図で、図17Aは側面、図17BはH-H線断面をそれぞれ示す。
ポンプユニット及びバッテリパックのレイアウトの変更例を示す概略図である。
ポンプユニット及びバッテリパックのレイアウトの変更例を示す概略図である。
グリース吐出システムの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、バッテリは、蓋の上面に設けられているものであってもよい。
この構成によれば、バッテリをタンクの外へはみ出すことなく配置でき、バッテリが作業の邪魔にならない。
本開示の一実施形態において、バッテリは、複数設けられていてもよい。
この構成によれば、連続して長時間の使用が可能となり、バッテリの交換等による作業の中断を少なくすることができる。
本開示の一実施形態において、タンクは、移動手段を備えていてもよい。
この構成によれば、タンクの移動が容易に行える。
本開示の一実施形態において、移動手段は、タイヤを有していてもよい。
この構成によれば、タンクの移動がしやすくなり、移動方向の変更も容易に行える。
本開示の一実施形態において、移動手段は、ハンドルを備えていてもよい。
この構成によれば、移動手段の操作が容易に行える。
本開示の一実施形態において、ハンドルは、高さ調整が可能であってもよい。
この構成によれば、作業者が移動手段を操作しやすくなる。
本開示の一実施形態において、移動手段は、タンクの底面に設けられた複数のキャスタであってもよい。
この構成によれば、移動手段をコンパクトに形成できる。
【0010】
本開示の一実施形態において、モータの駆動をON/OFFさせる操作部を備えていると共に、ポンプユニットの吐出口には、グリース供給先へ接続可能な第1のカプラと、モータを制御する第2の操作部を備えてグリース供給先へ接続可能な第2のカプラと、が選択的に接続可能であってもよい。
この構成によれば、作業箇所に応じて操作部及び第1のカプラと、第2の操作部及び第2のカプラとを選択して使用でき、作業性の向上に寄与できる。
本開示の一実施形態において、第2の操作部は、少なくともモータの駆動をON/OFFさせるスイッチと、スイッチを操作する操作部材とを備えるものであってもよい。
この構成によれば、操作部材を操作するだけでグリースの吐出の有無を切り替えることができ、使い勝手が良好となる。
本開示の一実施形態において、第2の操作部は、モータの回転数を変更可能な変速操作部を有するものであってもよい。
この構成によれば、変速操作部の操作でグリースの吐出量を容易に変更することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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