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公開番号
2025004949
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023104868
出願日
2023-06-27
発明の名称
打撃工具
出願人
株式会社マキタ
代理人
弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類
B25D
17/26 20060101AFI20250108BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】空気バネを利用する打撃工具における打撃機構の収容空間からの空気抜き構造に関する改善を提供する。
【解決手段】打撃工具は、第1ベベルギヤが固定されたモータシャフトを有するモータと、第1ベベルギヤに噛合する第2ベベルギヤを介して、モータシャフトに動作可能に連結された打撃機構と、モータ及び打撃機構を収容する本体ハウジングと、本体ハウジングの内部に配置されたインナハウジングと備える。本体ハウジングの内部には、打撃機構及び潤滑剤を収容する閉じられた収容空間が規定されている。インナハウジングは、少なくとも部分的に収容空間を規定する。インナハウジングには、インナハウジングの内部を臨む入口と、インナハウジングの外部を臨む出口とを有する空気抜き孔が形成されている。入口は、第1ベベルギヤ及び第2ベベルギヤのうち一方の径方向において、ギヤ歯の内周端よりも径方向内側に配置されている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
打撃工具であって、
第1ベベルギヤが固定されたモータシャフトを有するモータと、
前記第1ベベルギヤに噛合する第2ベベルギヤを介して、前記モータシャフトに動作可能に連結された打撃機構であって、空気バネの作用を利用して先端工具を駆動軸に沿って直線状に駆動するように構成された打撃機構と、
前記モータ及び前記打撃機構を収容する本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの内部に配置されたインナハウジングとを備え、
前記本体ハウジングの内部には、前記打撃機構及び潤滑剤を収容する閉じられた収容空間が規定されており、
前記インナハウジングは、少なくとも部分的に前記収容空間を規定するように構成されており、
前記インナハウジングには、前記インナハウジングの内部を臨む入口と、前記インナハウジングの外部を臨む出口とを有する空気抜き孔が形成されており、
前記空気抜き孔の前記入口は、前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤのうち一方の径方向において、ギヤ歯の内周端よりも径方向内側に配置されていることを特徴とする打撃工具。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の打撃工具であって、
前記空気抜き孔の前記入口は、前記第2ベベルギヤの径方向において、前記第2ベベルギヤの前記ギヤ歯の前記内周端よりも径方向内側に配置されていることを特徴とする打撃工具。
【請求項3】
請求項2に記載の打撃工具であって、
前記空気抜き孔の前記入口は、前記第2ベベルギヤの回転軸上にあることを特徴とする打撃工具。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の打撃工具であって、
前記モータシャフトに動作可能に連結され、前記駆動軸と平行に延びる回転軸周りに回転可能な中間シャフトを更に備え、
前記打撃機構は、前記中間シャフト上に部分的に配置され、前記中間シャフトの回転運動を、前記先端工具を駆動するための前記駆動軸の延在方向の直線運動に変換するように構成された運動変換機構を含み、
前記第2ベベルギヤは、前記中間シャフトに固定されていることを特徴とする打撃工具。
【請求項5】
請求項4に記載の打撃工具であって、
前記インナハウジングに支持され、前記第2ベベルギヤを回転可能に支持するベアリングを更に備え、
前記中間シャフトは、前記第2ベベルギヤを介して回転可能に支持されていることを特徴とする打撃工具。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1つに記載の打撃工具であって、
前記インナハウジングは、前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤの前記一方に向かって突出する突出部を有し、
前記空気抜き孔は、前記突出部を貫通しており、
前記入口は、前記突出部の先端にあり、
前記突出部は、前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤの前記一方の軸方向において、少なくとも、前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤの前記一方の内部まで延びることを特徴とする打撃工具。
【請求項7】
請求項6に記載の打撃工具であって、
前記打撃工具の前後方向に延在する軸周りに回転可能な回転シャフトを更に備え、
前記第2ベベルギヤは、前記回転シャフトの後端部に固定されており、
前記第2ベベルギヤの後端は、前記回転シャフトの後端よりも後方に位置し、
前記突出部は、前記インナハウジングから前方に突出し、前記回転シャフトの内部まで延びることを特徴とする打撃工具。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1つに記載の打撃工具であって、
前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤの前記一方の前記ギヤ歯の先端と前記インナハウジングの内面との間の距離は、前記ギヤ歯の歯丈よりも小さいことを特徴とする打撃工具。
【請求項9】
請求項8に記載の打撃工具であって、
前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤの前記一方の前記ギヤ歯の前記先端と前記インナハウジングの前記内面との間の前記距離は実質的に一定であることを特徴とする打撃工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、打撃工具に関し、より詳細には、空気バネを利用して先端工具を打撃することで直線状に駆動するように構成された打撃工具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
空気バネの作用を利用して打撃要素で先端工具を打撃することで、先端工具を直線状に駆動し、加工作業を行う打撃工具が知られている。このような打撃工具では、打撃機構の駆動に伴って、潤滑剤と共に打撃機構が配置された収容空間の温度が上昇し、内部圧力も上昇すると、空気バネが正常に動作しない可能性がある。そこで、打撃工具には、打撃機構の収容空間の内部と外部とを連通する空気抜き孔が設けられる場合がある。一方、空気抜き孔を通じて収容空間内の潤滑剤が外部へ漏出することは好ましくない。そこで、例えば、特許文献1には、潤滑剤が圧力調整通路(空気抜き孔)の入口へ到達するのを抑制する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-334725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている構造では、回転軸と共に回転し、遠心力によって潤滑剤を径方向外側へ飛ばすための止めリングが採用されている。この構造は比較的複雑であるため、改善の余地がある。
【0005】
上述の状況に鑑み、本開示は、空気バネを利用する打撃工具における打撃機構の収容空間からの空気抜き構造に関する改善を提供することを、非限定的な1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様によれば、モータと、打撃機構と、本体ハウジングと、インナハウジングとを備えた打撃工具が提供される。モータは、第1ベベルギヤが固定されたモータシャフトを有する。打撃機構は、第1ベベルギヤに噛合する第2ベベルギヤを介して、モータシャフトに動作可能に連結されている。打撃機構は、空気バネの作用を利用して、先端工具を駆動軸に沿って直線状に駆動するように構成されている。本体ハウジングは、モータ及び打撃機構を収容する。インナハウジングは、本体ハウジングの内部に配置されている。本体ハウジングの内部には、打撃機構及び潤滑剤を収容する閉じられた収容空間が規定されている。インナハウジングは、少なくとも部分的に収容空間を規定するように構成されている。インナハウジングには、インナハウジングの内部を臨む入口と、インナハウジングの外部を臨む出口とを有する空気抜き孔が形成されている。空気抜き孔の入口は、第1ベベルギヤ及び第2ベベルギヤのうち一方の径方向において、ギヤ歯の内周端よりも径方向内側に配置されている。
【0007】
本態様の打撃工具では、本体ハウジングの内部に規定された収容空間に、打撃機構と潤滑剤が収容されている。収容空間は、少なくとも部分的にインナハウジングによって規定された閉じられた空間であるが、インナハウジングの空気抜き孔を通じて空気の流通が可能とされている。よって、打撃機構の駆動に伴う発熱によって収容空間の内部圧力が上昇しても、空気抜き孔を通じて収容空間から空気が流出することで、内部圧力が調整され、空気バネの動作不良が生じる可能性を低減することができる。
【0008】
また、空気抜き孔の入口は、第1ベベルギヤ及び第2ベベルギヤのうち一方のギヤ歯の内周端よりも径方向内側に配置されている。このため、打撃機構の駆動時に、第1ベベルギヤ及び第2ベベルギヤの一方が回転することで、潤滑剤が空気孔の入口に到達するのを効果的に妨げることができる。第1ベベルギヤ及び第2ベベルギヤは、モータから打撃機構への動力伝達に使用される部品である。よって、本態様の構成によれば、第1ベベルギヤ又は第2ベベルギヤを活用して、部品数を増加させることなく、潤滑剤の漏出の可能性を効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ハンマドリルの斜視図である。
ハンマドリルの断面図である。
図2の部分拡大図である。
インナハウジングの斜視図である。
インナハウジングが取り付けられた支持体及び駆動機構の斜視図である。
図2の別の部分拡大図である。
図3のVII-VII線における断面図である。
支持体に支持されたカウンタウェイトの斜視図である。
支持体とカウンタウェイトが取り付けられた駆動機構の斜視図である。
図2の更に別の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の非限定的な一実施形態において、空気抜き孔の入口は、第2ベベルギヤの径方向において、第2ベベルギヤのギヤ歯の内周端よりも径方向内側に配置されていてもよい。この実施形態によれば、インナハウジングに比較的容易に空気抜き孔を形成することができる。一般的に、第2ベベルギヤは、減速のため、第1ベベルギヤよりも大径である。よって、この場合、空気抜き孔を第2ベベルギヤに対応して設けることで、第2ベベルギヤの径方向外側から空気抜き孔の入口に至る流路を、第1ベベルギヤの場合よりも長くできる。よって、第2ベベルギヤが第1ベベルギヤよりも大径のギヤである場合には、空気抜き孔は第2ベベルギヤに対応して設けられると好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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