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公開番号2024168765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085696
出願日2023-05-24
発明の名称電動工具
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25D 16/00 20060101AFI20241128BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】ドリルモードでの不意の打撃動作を効果的に抑制する。
【解決手段】ハンマドリル1の中間軸31には、スワッシュベアリング55を介してピストンシリンダ21の後端に連結されるロッド58を有し、回転により中間軸31の回転をロッド58の前後運動に変換してピストンシリンダ21へ伝達可能なボススリーブ32が、中間軸31と別体で回転可能に外装されていると共に、中間軸31と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能な第2クラッチ35が設けられて、第2クラッチ35のスライド位置を切替操作することで、第2クラッチ35がボススリーブ32と係合してピストンシリンダ21を前後運動させるハンマモードと、第2クラッチ35がボススリーブ32から離間する他の動作モードとが選択可能となっている。ボススリーブ32は、インナハウジング11により、軸受54を介して中間軸31と非接触で回転可能に片持ち支持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジング内に、前後方向に延びて前端にビットを装着可能な筒状のツールホルダが回転可能に軸支されて、前記ツールホルダ内に、ビットを打撃する打撃子を内挿したピストンシリンダが前後移動可能に収容されている一方、
前記ハウジング内には、モータが配置されると共に、前記モータの回転軸から回転伝達される少なくとも1つの中間軸が、前記ツールホルダの軸線と平行に軸支されて、
前記中間軸には、前記中間軸の回転に伴って前後へ揺動する揺動部材を介して前記ピストンシリンダの後端に連結されるロッドを有し、回転により前記中間軸の回転を前記ロッドの前後運動に変換して前記ピストンシリンダへ伝達可能なスリーブ状の打撃伝達部材が、前記中間軸と別体で回転可能に外装されていると共に、前記中間軸には、前記中間軸と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能なクラッチ部材が設けられており、
前記クラッチ部材のスライド位置を前記ハウジングの外部から切替操作することで、前記クラッチ部材が前記打撃伝達部材と係合して前記ピストンシリンダを前後運動させるハンマモードと、前記クラッチ部材が前記打撃伝達部材から離間する他の動作モードとを選択可能とした電動工具であって、
前記打撃伝達部材は、前記ハウジングにより、軸受を介して前記中間軸と非接触で回転可能に片持ち支持されていることを特徴とする電動工具。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記軸受は、前記揺動部材の後方に配置されて、内輪と、外輪と、前記内輪と外輪との間の転動体とを含み、前記外輪が前記ハウジングに支持されていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
【請求項3】
前記内輪は、前記打撃伝達部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
【請求項4】
前記中間軸は、前記揺動部材の前後で前記ハウジングに保持される前軸受と後軸受とによって軸支されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電動工具。
【請求項5】
前記中間軸は、前記回転軸に設けたピニオンと噛合して前記後軸受に支持される入力ギヤを有し、前記入力ギヤと前記後軸受とは、前記中間軸の軸線と直交する同一平面上に位置していることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
【請求項6】
前記外輪は、前記ハウジングへ組み付けられる支持部材を介して前記ハウジングに支持されており、前記支持部材は、前記ハウジングへいんろう結合される位置決め部を有し、前記位置決め部も前記同一平面上に位置していることを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
【請求項7】
前記後軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と外輪との間の転動体とを含み、前記後軸受の前記内輪が前記ハウジングに支持されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の電動工具。
【請求項8】
前記後軸受の前記内輪は、前記ハウジングに圧入されるピン部材を介して前記ハウジングに支持されていることを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
【請求項9】
前記中間軸と前記入力ギヤとは、前記打撃伝達部材の径方向内側で連結されていることを特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の電動工具。
【請求項10】
前記打撃伝達部材の前端外側に、前記クラッチ部材との係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の電動工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ハンマドリル等の電動工具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ハンマドリルは、特許文献1に開示されるように、ハウジング内の前方に、前端にビットを装着可能なツールホルダが回転可能に軸支されて、ツールホルダ内の後方に、ビットを打撃する打撃子を内挿したピストンシリンダが前後移動可能に収容されている。ハウジングの後方には、モータが配置されて、モータの出力軸から回転伝達される中間軸が、ツールホルダの軸線と平行に軸支されている。中間軸には、回転により中間軸の回転をツールホルダへ伝達するギヤと、ピストンシリンダの後端に連結されるロッドを有し、回転により中間軸の回転を前後運動に変換してピストンシリンダへ伝達する打撃伝達部材とが、中間軸と別体で回転可能に設けられている。打撃伝達部材として、例えば、軸線を傾けたスワッシュベアリングを介してロッドを支持するボススリーブがある。ギヤと打撃伝達部材との間には、中間軸と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能なクラッチ部材が設けられている。
このクラッチ部材の前後のスライド位置をハウジングの外部から操作してギヤ及び/又は打撃伝達部材と係脱させることで、ギヤのみを回転させてツールホルダを回転させるドリルモードと、打撃伝達部材のみを回転させてピストンシリンダを前後移動させるハンマモードと、ギヤと打撃伝達部材とを共に回転させてツールホルダの回転とピストンシリンダの前後移動とを同時に行わせるハンマドリルモードとが選択可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5128391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなハンマドリルでは、ドリルモードを選択している場合、クラッチ部材は打撃伝達部材と係合しない。しかし、中間軸の外面と打撃伝達部材の内面との間の摩擦や、内部に充填したグリスの粘性によって打撃伝達部材が回転し、打撃動作が不意に発生してしまうおそれがあった。
【0005】
そこで、本開示は、クラッチ部材が打撃伝達部材と係合していないドリルモードでの不意の打撃動作を効果的に抑制することができる電動工具を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、ハウジング内に、前後方向に延びて前端にビットを装着可能な筒状のツールホルダが回転可能に軸支されて、ツールホルダ内に、ビットを打撃する打撃子を内挿したピストンシリンダが前後移動可能に収容されている一方、
ハウジング内には、モータが配置されると共に、モータの回転軸から回転伝達される少なくとも1つの中間軸が、ツールホルダの軸線と平行に軸支されて、
中間軸には、中間軸の回転に伴って前後へ揺動する揺動部材を介してピストンシリンダの後端に連結されるロッドを有し、回転により中間軸の回転をロッドの前後運動に変換してピストンシリンダへ伝達可能なスリーブ状の打撃伝達部材が、中間軸と別体で回転可能に外装されていると共に、中間軸には、中間軸と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能なクラッチ部材が設けられており、
クラッチ部材のスライド位置をハウジングの外部から切替操作することで、クラッチ部材が打撃伝達部材と係合してピストンシリンダを前後運動させるハンマモードと、クラッチ部材が打撃伝達部材から離間する他の動作モードとを選択可能とした電動工具である。
そして、打撃伝達部材は、ハウジングにより、軸受を介して中間軸と非接触で回転可能に片持ち支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、クラッチ部材が打撃伝達部材に係合していないドリルモードでの不意の打撃動作を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ハンマドリルの一部の中央縦断面図である(ハンマモード)。
前側ハウジングを省略したハンマドリルの前側部分の下方からの斜視図である。
出力切替部の後側の分解斜視図である。
出力切替部の前側の分解斜視図である。
図1のA-A線拡大断面図である。
図1のB-B線拡大断面図である。
図1のC-C線拡大断面図である。
板金部材の説明図で、図8Aが側面、図8Bが平面、図8Cが背面をそれぞれ示す。
図1のD-D線拡大断面図である。
図1のE-E線拡大断面図である。
ハンマドリルの一部の中央縦断面図である(ハンマドリルモード)。
ハンマドリルの一部の中央縦断面図である(ドリルモード)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、軸受は、揺動部材の後方に配置されて、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間の転動体とを含み、外輪がハウジングに支持されていてもよい。
この構成によれば、ハウジングによる打撃伝達部材の片持ち支持が容易に行える。
本開示の一実施形態において、内輪は、打撃伝達部材と一体に形成されていてもよい。
この構成によれば、内輪を打撃伝達部材と兼用した合理的な構成となり、軸受を設けても部品点数を削減できる。
本開示の一実施形態において、中間軸は、揺動部材の前後でハウジングに保持される前軸受と後軸受とによって軸支されていてもよい。
この構成によれば、中間軸をツールホルダと平行に精度よく支持できる。
【0010】
本開示の一実施形態において、中間軸は、回転軸に設けたピニオンと噛合して後軸受に支持される入力ギヤを有し、入力ギヤと後軸受とは、中間軸の軸線と直交する同一平面上に位置していてもよい。
この構成によれば、入力ギヤと後軸受との前後方向の位置が同一となり、前後方向にコンパクトとなる。
本開示の一実施形態において、外輪は、ハウジングへ組み付けられる支持部材を介してハウジングに支持されており、支持部材は、ハウジングへいんろう結合される位置決め部を有し、位置決め部も入力ギヤ及び後軸受と同一平面上に位置していてもよい。
この構成によれば、打撃伝達部材を片持ち支持する支持部材を設けても前後方向のコンパクト化が維持できる。
(【0011】以降は省略されています)

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