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公開番号2025104115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221976
出願日2023-12-27
発明の名称フレア形成工具
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B21D 41/02 20060101AFI20250702BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】フレア形成工具によって形成されるフレアの仕上がりの安定化に資する技術を提供する。
【解決手段】フレア形成工具は、モータ、メインシャフト、コーン、クラッチ機構、検出装置、制御装置を備える。メインシャフトは、モータに動作可能に連結されており、モータの正転方向への回転に伴って、第1の軸周りに回転しながら第1の軸に沿って前方へ移動するように構成されている。コーンは、メインシャフトの前端部に、第1の軸に対して偏心した第2の軸周りに回転可能に支持され、パイプの端部にフレアを形成するように構成されている。クラッチ機構は、コーンがパイプの端部に当接してメインシャフトの前方への移動が阻害されるのに応じて作動するように構成されている。検出装置は、クラッチ機構の作動を検出するように構成されている。制御装置は、検出装置の検出結果に基づいて、モータの回転を制御するように構成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
フレア形成工具であって、
正転方向と逆転方向とに回転可能なモータと、
前記モータに動作可能に連結され、前記モータの前記正転方向への回転に伴って、前記フレア形成工具の前後方向を規定する第1の軸周りに回転しながら前記第1の軸に沿って前方へ移動するように構成されたメインシャフトと、
前記メインシャフトの前端部に、前記第1の軸に対して偏心した第2の軸周りに回転可能に支持され、パイプの端部にフレアを形成するように構成されたコーンと、
前記コーンが前記パイプの前記端部に当接して前記メインシャフトの前方への移動が阻害されるのに応じて作動するように構成されたクラッチ機構と、
前記クラッチ機構の作動を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置の検出結果に基づいて、前記モータの回転を制御するように構成された制御装置とを備えたフレア形成工具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載のフレア形成工具であって、
前記制御装置は、前記検出装置によって前記クラッチの作動が検出されるのに応じて、前記モータを前記正転方向に所定の回転量だけ回転させた後、回転を停止させるように構成されていることを特徴とするフレア形成工具。
【請求項3】
フレア形成工具であって、
正転方向と逆転方向とに回転可能なモータと、
前記モータに動作可能に連結され、前記モータの前記正転方向への回転に伴って、前記フレア形成工具の前後方向を規定する第1の軸周りに回転しながら前記第1の軸に沿って前方へ移動するように構成されたメインシャフトと、
前記メインシャフトの前端部に、前記第1の軸に対して偏心した第2の軸周りに回転可能に支持され、パイプの端部にフレアを形成するように構成されたコーンと、
前記コーンによる前記フレアの形成を検出するように構成された検出装置と、
前記モータの回転を制御するように構成された制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記検出装置によって前記フレアの形成が検出されるのに応じて、前記メインシャフトが前記前後方向において実質的に同じ位置で所定の回転量だけ回転した後で回転を停止するように、前記モータの回転を制御することを特徴とするフレア形成工具。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のフレア形成工具であって、
前記所定の回転量は変更可能であることを特徴とするフレア形成工具。
【請求項5】
請求項4に記載のフレア形成工具であって、
使用者によって手動操作されるように構成された操作部を更に備え、
前記制御装置は、前記操作部の手動操作に応じて前記所定の回転量を変更するように構成されていることを特徴とするフレア形成工具。
【請求項6】
請求項2~5の何れか1つに記載のフレア形成工具であって、
前記制御装置は、前記モータを停止させた後、前記モータを前記逆転方向に回転させることで、前記メインシャフトを後方へ移動させるように構成されていることを特徴とするフレア形成工具。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1つに記載のフレア形成工具であって、
前記モータは、ブラシレスモータであることを特徴とするフレア形成工具。
【請求項8】
請求項1、又は、請求項1に直接的又は間接的に従属する請求項3~7の何れか1つに記載のフレア形成工具であって、
前記クラッチ機構は、前記メインシャフトの前方への移動が阻害されるのに応じて移動するように構成された可動クラッチ部材を含み、
前記検出装置は、前記可動クラッチ部材に取り付けられた磁石を検出するように構成されたホールセンサであることを特徴とするフレア形成工具。
【請求項9】
請求項8に記載のフレア形成工具であって、
前記磁石は、前記可動クラッチ部材のうち、回転しない部分に取り付けられていることを特徴とするフレア形成工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フレア形成工具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
パイプ(チューブ)の端部にフレア(円錐形に拡張された部分)を形成するための電動式のフレア形成工具が知られている。一般的なフレア形成工具は、駆動軸周りに回転しながら駆動軸に沿って移動可能なメインシャフトと、メインシャフトの前端部に、駆動軸に対して偏心した軸周りに回転可能に支持されたコーンとを備えている。
【0003】
フレアを精度よく形成するために、コーンは、回転しながら前進し、パイプの端部を徐々に押し広げた後、パイプの端部を押圧しながら回転のみし続けることが好ましい。例えば、特許文献1に開示されている電動のフレア形成工具は、フレアの形成が開始され、メインシャフトが前進を妨げられた状態で回転するのに応じて作動するクラッチフランジを備えている。クラッチフランジは、メインシャフトに対して後方へ移動し、加圧バネに押圧された状態でメインシャフトと共に回転する。これにより、コーンは、前進することなく、パイプの端部に押し付けられた状態で回転を継続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-081043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のフレア形成工具では、使用者によって正逆スイッチが操作されるのに応じて、モータの回転、ひいてはメインシャフトの回転が停止される。よって、コーンがパイプの端部を押圧しながら回転のみし続ける状態の終了タイミングは、使用者が正逆スイッチを操作するタイミングに依存する。このため、形成されるフレアの仕上がり(精度)にはばらつきが生じる。
【0006】
本開示は、フレア形成工具によって形成されるフレアの仕上がりの安定化に資する技術を提供することを、非限定的な1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の非限定的な1つの態様によれば、モータと、メインシャフトと、コーンと、クラッチ機構と、検出装置と、制御装置とを備えたフレア形成工具が提供される。モータは、正転方向と逆転方向とに回転可能である。メインシャフトは、モータに動作可能に連結されている。メインシャフトは、モータの正転方向への回転に伴って、フレア形成工具の前後方向を規定する第1の軸周りに回転しながら第1の軸に沿って前方へ移動するように構成されている。コーンは、メインシャフトの前端部に、第1の軸に対して偏心した第2の軸周りに回転可能に支持され、パイプの端部にフレアを形成するように構成されている。クラッチ機構は、コーンがパイプの端部に当接してメインシャフトの前方への移動が阻害されるのに応じて作動するように構成されている。検出装置は、クラッチ機構の作動を検出するように構成されている。制御装置は、検出装置の検出結果に基づいて、モータの回転を制御するように構成されている。
【0008】
本態様のフレア形成工具によれば、クラッチ機構が作動したか否かに応じて、制御装置がモータの回転を制御することができる。よって、モータの回転の開始及び停止のタイミングが使用者の手動操作に依存する場合に比べ、形成されるフレアの仕上がり(精度)を安定化(均一化)することができる。
【0009】
なお、本態様におけるクラッチ機構及びクラッチ機構の作動を検出する検出装置の種類は、特に限定されるものではない。クラッチ機構には、例えば、摩擦式のクラッチ機構や、噛み合い式のクラッチ機構が採用されうる。また、検出装置には、例えば、磁界式のセンサ、光学式のセンサ、機械式のスイッチが採用されうる。また、制御装置は、例えば、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリによって具現化することができ、その機能は、例えば、不揮発性の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで実現されうる。
【0010】
本開示の非限定的な別の1つの態様によれば、モータと、メインシャフトと、コーンと、検出装置と、制御装置とを備えたフレア形成工具が提供される。モータは、正転方向と逆転方向とに回転可能である。メインシャフトは、モータに動作可能に連結されている。メインシャフトは、モータの正転方向への回転に伴って、フレア形成工具の前後方向を規定する第1の軸周りに回転しながら第1の軸に沿って前方へ移動するように構成されている。コーンは、メインシャフトの前端部に、第1の軸に対して偏心した第2の軸周りに回転可能に支持され、パイプの端部にフレアを形成するように構成されている。検出装置は、コーンによるフレアの形成を検出するように構成されている。制御装置は、モータの回転を制御するように構成されている。制御装置は、検出装置によってフレアの形成が検出されるのに応じて、メインシャフトが前後方向において実質的に同じ位置で所定の回転量だけ回転した後で回転を停止するように、モータの回転を制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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