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公開番号2025132841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030667
出願日2024-02-29
発明の名称電動工具
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250903BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】サイクロン分離器を備えた電動工具における集塵機能の改善を提供する。
【解決手段】電動工具は、ハウジング、モータ、ファン、サイクロン分離器を備える。ファンは、モータによって回転され、ハウジングの複数の第1吸気口から流入してハウジングの内部を流れる空気流を生成する。サイクロン分離器は、サイクロン分離器の周方向に配置された複数の第2吸気口を有する。サイクロン分離器の軸方向において、複数の第1吸気口と、複数の第2吸気口とは互いから離間している。(i)サイクロン分離器の軸方向において、複数の第1吸気口と複数の第2吸気口との間、且つ、(ii)ハウジングの内面とサイクロン分離器との間に、慣性力によって粉塵を捕集するように構成された第1集塵室が規定されている。サイクロン分離器内に、遠心力によって粉塵を捕集するように構成された第2集塵室が規定されている。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
取り外し可能に装着された先端工具を駆動するように構成された電動工具であって、
複数の第1吸気口を有するハウジングと、
前記ハウジングに収容されたモータと、
前記ハウジングに収容されたファンであって、前記モータによって回転され、前記複数の第1吸気口から流入して前記ハウジングの内部を流れる空気流を生成するように構成されたファンと、
前記ハウジングに収容されたサイクロン分離器であって、前記サイクロン分離器の周方向に配置された複数の第2吸気口を有するサイクロン分離器とを備え、
前記サイクロン分離器の軸方向において、前記複数の第1吸気口と、前記複数の第2吸気口とは互いから離間しており、
(i)前記サイクロン分離器の前記軸方向において、前記複数の第1吸気口と前記複数の第2吸気口との間、且つ、(ii)前記ハウジングの内面と前記サイクロン分離器との間に、慣性力によって粉塵を捕集するように構成された第1集塵室が規定され、
前記サイクロン分離器内に、遠心力によって粉塵を捕集するように構成された第2集塵室が規定されていることを特徴とする電動工具。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電動工具であって、
前記ハウジングは、前記サイクロン分離器の前記軸方向において、前記複数の第1吸気口と前記複数の第2吸気口との間に配置され、前記第1集塵室の内部と外部とを連通する少なくとも1つの第1排出口を有することを特徴とする電動工具。
【請求項3】
請求項2に記載の電動工具であって、
前記少なくとも1つの第1排出口は、前記複数の第2吸気口とは重ならないように配置されていることを特徴とする電動工具。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の電動工具であって、
前記電動工具には、重力方向に対し、使用時の通常姿勢が規定されており、
前記少なくとも1つの第1排出口は、前記電動工具が前記通常姿勢にあるときに、前記重力方向に開口するように構成されていることを特徴とする電動工具。
【請求項5】
請求項2又は3に記載の電動工具であって、
前記電動工具は、グラインダであって、
前記モータによって、前記電動工具の上下方向を規定する駆動軸周りに回転駆動されるように構成されたスピンドルであって、前記先端工具を取り外し可能に保持するように構成された下端部を有するスピンドルを更に備え、
前記ハウジングは、前記上下方向に直交する前後方向に延在し、
前記ハウジングは、前記上下方向及び前記前後方向に直交する左右方向において、右側及び左側に、補助ハンドルが取り外し可能に取り付けられるように構成されており、
前記少なくとも1つの第1排出口は、(i)前記ハウジングの下方に開口する下側排出口、(ii)前記ハウジングの左方に開口する左側排出口、(iii)前記ハウジングの右方に開口する右側排出口のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする電動工具。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記電動工具は、グラインダであって、
前記モータによって、前記電動工具の上下方向を規定する駆動軸周りに回転駆動されるように構成されたスピンドルであって、前記先端工具を取り外し可能に保持するように構成された下端部を有するスピンドルを更に備え、
前記ハウジングは、前記上下方向に直交する前後方向に延在し、
前記複数の第1吸気口は、前記上下方向及び前記前後方向に直交する左右方向において、前記ハウジングの右側及び左側に形成されていることを特徴とする電動工具。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記サイクロン分離器の前記軸方向において、前記複数の第2吸気口に対して前記複数の第1吸気口と反対側で、前記ハウジングと前記サイクロン分離器との間の隙間を塞ぐように構成されたシールを更に備えることを特徴とする電動工具。
【請求項8】
請求項1~7に記載の電動工具であって、
前記サイクロン分離器の前記軸方向は、前記電動工具の前後方向を規定し、
前記複数の第1吸気口は、前記複数の第2吸気口よりも後方に配置されており、
前記サイクロン分離器は、(i)外筒と、(ii)前記外筒の径方向内側に配置され、前記外筒の後端よりも前方に位置する後端を有する中間筒と、(iii)前記中間筒の径方向内側に配置され、前記中間筒の後端よりも前方に位置する後端を有する内筒とを含み、
前記第1集塵室は、前記ハウジングと前記外筒との間に規定され、
前記中間筒と前記内筒との間に、前記複数の第2吸気口を介して前記第1集塵室と連通する粉塵分離室が規定され、
前記内筒内に、前記粉塵分離室と前記サイクロン分離器の外部とを連通させる排気路が規定され、
前記第2集塵室は、前記外筒と前記中間筒との間に規定され、前記粉塵分離室と連通していることを特徴とする電動工具。
【請求項9】
請求項8に記載の電動工具であって、
前記サイクロン分離器は、前記粉塵分離室内で第1の旋回流が生成され、前記第2集塵室内で第2の旋回流が生成されるように構成されていることを特徴とする電動工具。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の電動工具であって、
前記第2集塵室は、(i)前記外筒内で前記中間筒の後方に規定され、前記粉塵分離室と連通する後側集塵室と、(ii)前記後側集塵室の前方で前記外筒と前記中間筒との間に規定され、前記後側集塵室と連通する前側集塵室とを含むことを特徴とする電動工具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、サイクロン分離器を備えた電動工具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、電動工具によるコンクリート、木材、金属等の加工作業では、多量の粉塵が発生する。電動工具のハウジング内に進入した粉塵は、ハウジング内部の機構不具合の原因となりうる。そこで、例えば、特許文献1に開示されている電動工具は、集塵用のサイクロン分離器を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第11374467号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている電動工具のハウジングには、サイクロン分離器の複数の吸気口に夫々対応するように、複数の吸気グリルが配置されている。ハウジングの外部の空気は、これらの吸気グリルで大きな粒子が排除された後、吸気口からサイクロン分離器に進入する。この電動工具には、より効果的な集塵の観点から、更なる改良の余地がある。
【0005】
本開示は、サイクロン分離器を備えた電動工具における集塵機能の改善を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様は、取り外し可能に装着された先端工具を駆動するように構成された電動工具を提供する。この電動工具は、ハウジングと、モータと、ファンと、サイクロン分離器とを備える。
【0007】
ハウジングは、複数の第1吸気口を有する。モータは、ハウジングに収容されている。ファンは、ハウジングに収容されている。ファンは、モータによって回転され、複数の第1吸気口から流入してハウジングの内部を流れる空気流を生成するように構成されている。サイクロン分離器は、ハウジングに収容されている。サイクロン分離器は、サイクロン分離器の周方向に配置された複数の第2吸気口を有する。サイクロン分離器の軸方向において、ハウジングの複数の第1吸気口と、サイクロン分離器の複数の第2吸気口とは互いから離間している。(i)サイクロン分離器の軸方向において、複数の第1吸気口と複数の第2吸気口との間、且つ、(ii)ハウジングの内面とサイクロン分離器との間に、慣性力によって粉塵を捕集するように構成された第1集塵室が規定されている。サイクロン分離器内に、遠心力によって粉塵を捕集するように構成された第2集塵室が規定されている。
【0008】
本態様に係る電動工具は、ファンによって生成され、ハウジングの内部を流れる空気の流路上に設けられた2つの集塵室(第1集塵室と、第1集塵室よりも下流でサイクロン分離器内に規定された第2集塵室)とを備える。第1集塵室では、慣性力を利用して比較的粒径の大きな粉塵が捕集される。一方、第2集塵室では、遠心力を利用して、第1集塵室で捕集されなかった、より粒径の小さい粉塵を捕集できる。よって、本態様に係る電動工具は、2段階で効果的な集塵を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るグラインダの上面図である。
グラインダの底面図である。
グラインダの左側面図である。
グラインダの右側面図である。
グラインダの背面図である。
図1のVI-VI線における断面図である。
サイクロン分離器の断面図である。
図7のVIII-VIII線における断面図である。
サイクロン分離器の斜視図である。
サイクロン分離器の分解斜視図である。
図6の部分拡大図であって、カバーが閉位置にあり、ロック部材がロック位置にある状態を示す。
図5のXII-XII線におかえる断面図である。
図11に対応する部分断面図であって、カバーが開位置にあり、ロック部材がロック位置にある状態を示す。
図11に対応する部分断面図であって、カバーが閉位置にあり、ロック部材がアンロック位置にある状態を示す。
第2実施形態に係るグラインダの斜視図であって、カバーが閉位置にある状態を示す。
グラインダの斜視図であって、カバーが開位置にある状態を示す。
グラインダの部分断面図であって、カバーが閉位置にある状態を示す。
グラインダの部分断面図であって、カバーが開位置にある状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の非限定的な一実施形態において、ハウジングは、少なくとも1つの第1排出口を有してもよい。少なくとも1つの第1排出口は、サイクロン分離器の軸方向において、複数の第1吸気口と複数の第2吸気口との間に配置され、第1集塵室の内部と外部とを連通してもよい。この実施形態によれば、ハウジング内に規定された第1集塵室に収容された(溜まった)粉塵を、少なくとも1つの第1排出口を通じて排出することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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