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公開番号
2025162430
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-27
出願番号
2024065725
出願日
2024-04-15
発明の名称
ハンマドリル
出願人
株式会社マキタ
代理人
個人
,
個人
主分類
B25D
16/00 20060101AFI20251020BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】機械的な構造によることなく態様が異なる回転モードをさらに選択可能して、コンパクト化を維持して使い勝手も良好とする。
【解決手段】ハンマドリル1は、モータ6と、コントローラ16と、ツールホルダ35と、中間軸36と、回転変換部58と、チェンジプレート43と、を含み、チェンジプレート43による回転変換部58の能動/非能動の切替状態により、ツールホルダ35の回転と打撃部50の打撃動作とが同時に可能なハンマドリルモードと、ツールホルダ35が回転のみ可能な回転のみモードとが選択可能である。そして、回転のみモードを選択した場合には、コントローラ16によるモータ6の回転制御が互いに異なる第1の回転モード(クラッチモード)と第2の回転モード(ドリルモード)とがさらに選択可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
モータと、
前記モータの駆動を制御するコントローラと、
前端に先端工具が保持可能で、内部に前記先端工具の打撃部が収容され、前記モータの駆動に伴って回転可能に設けられる筒状のツールホルダと、
前記モータの回転を前記打撃部の打撃動作に変換する回転変換部と、
前記回転変換部の能動/非能動状態を切替可能なモード切替部材と、を含み、
前記モード切替部材による前記回転変換部の切替状態により、前記ツールホルダの回転と前記打撃部の打撃動作とが同時に可能なハンマドリルモードと、前記ツールホルダが回転のみ可能な回転のみモードとが少なくとも選択可能なハンマドリルであって、
前記回転のみモードを選択した場合には、前記コントローラによる前記モータの回転制御が互いに異なる少なくとも第1の回転モードと第2の回転モードとがさらに選択可能であることを特徴とするハンマドリル。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ツールホルダと平行に設けられて前記モータの回転が伝達され、前記ツールホルダに回転を伝達する中間軸を有し、前記回転変換部は、前記中間軸に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のハンマドリル。
【請求項3】
前記第1の回転モードは、前記ツールホルダに加わる所定のトルクで前記モータの回転を停止させるクラッチ機能有りモードであり、前記第2の回転モードは、クラッチ機能無しモードであることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンマドリル。
【請求項4】
前記クラッチ機能有りモードでは、前記トルクの調整が可能であることを特徴とする請求項3に記載のハンマドリル。
【請求項5】
前記クラッチ機能無しモードでは、前記クラッチ機能有りモードよりも前記モータの最高回転数が高い設定となっていることを特徴とする請求項3又は4に記載のハンマドリル。
【請求項6】
前記モータが起動してから最高回転数に到達するまでの時間は、前記クラッチ機能無しモードよりも前記クラッチ機能有りモードの方が長い設定となっていることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載のハンマドリル。
【請求項7】
前記モード切替部材を前記ハンマドリルモードへの切替状態と前記回転のみモードへの切替状態とに切替操作する操作部材と、前記操作部材の操作位置を検出する位置検出センサとをさらに含み、
前記コントローラは、前記モード切替部材を前記回転のみモードへの切替状態に切り替えた前記操作部材の操作位置を前記位置検出センサで検出すると、前記第1の回転モードと前記第2の回転モードとを選択可能とすることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のハンマドリル。
【請求項8】
前記コントローラは、前記回転のみモードにおいて前記第1の回転モードと前記第2の回転モードとの何れか一方が選択されると当該選択された回転モードを記憶し、その後、前記ハンマドリルモードの選択を挟んで再度前記回転のみモードが選択されると、記憶されていた前記第1の回転モード又は前記第2の回転モードへ自動的に切り替えることを特徴とする請求項7に記載のハンマドリル。
【請求項9】
前記モータ、前記ツールホルダ、前記回転変換部、前記モード切替部材を収容する本体ハウジングを有すると共に、前記本体ハウジングの後部に、グリップ部がループ状に形成されており、
前記回転のみモードを選択した状態で前記第1の回転モードと前記第2の回転モードとを選択操作可能な操作部が、前記グリップ部の前方でループ状部分の内周面に設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載のハンマドリル。
【請求項10】
前記グリップ部には、前記モータを駆動させるためのスイッチが収容されて、前記スイッチは、前方へ突出するトリガを有し、前記操作部材は、前記トリガの前方で前記ループ状部分の内周面に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のハンマドリル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、動作モードとして、先端工具に回転+打撃を付与するハンマドリルモードと、回転のみ付与する回転のみモードとを選択可能としたハンマドリルに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ハンマドリルは、ツールホルダに保持される先端工具に、回転と共に打撃作用を付与するハンマドリルモードと、回転のみを付与する回転のみモードとを選択可能としたものが知られている。例えば、特許第6735118号公報(特許文献1)に開示されるハンマドリルには、打撃部を収容するツールホルダが、前後移動可能且つ前進位置へ突出付勢されて設けられている。また、このハンマドリルには、モータの回転が伝達される中間軸がツールホルダと平行に設けられている。中間軸には、ツールホルダに回転を伝達するギヤと、中間軸の回転を打撃部の作動に変換する回転変換部(ボススリーブ及びクラッチ)とが設けられている。このハンマドリルでは、モード切替レバーの操作により、ツールホルダの後退をクラッチがボススリーブと係合しない位置で規制することでドリルモードが選択できる。また、モード切替レバーの操作により、ツールホルダの後退をクラッチがボススリーブと係合する位置まで許容することでハンマドリルモードが選択できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6735118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなハンマドリルでは、例えばコンクリートに打ち込んだコンクリートプラグに金具をネジで取り付ける作業を行う場合、作業者は、まずハンマドリルモードでコンクリートに穿孔作業を行って下穴を形成し、下穴にコンクリートプラグを打ち込む。その後、作業者は、ネジ締め用のスクリュードライバを用いて、コンクリートプラグにネジをねじ込んで金具を取り付ける。
この場合、作業者は、ハンマドリルと別にスクリュードライバを用意しておき、ハンマドリルとスクリュードライバとを持ち替えて作業することになる。よって、同じ作業を複数行う場合には面倒となっていた。
一方、例えば特許文献1のようなハンマドリルにおいて、所定トルクでツールホルダへの回転伝達が停止されるクラッチモードも選択可能とすれば、1つの電動工具で下穴の形成とネジ締めとが行える。しかし、各動作モードを選択するための機構が複雑となるため、部品点数が増加してサイズや重量が大きくなり、使い勝手がよくなかった。
【0005】
そこで、本開示は、機械的な構造によることなく、態様が異なる回転モードをさらに選択可能とすることで、コンパクト化が維持できて使い勝手も良好となるハンマドリルを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、ハンマドリルであって、
モータと、
モータの駆動を制御するコントローラと、
前端に先端工具が保持可能で、内部に先端工具の打撃部が収容され、モータの駆動に伴って回転可能に設けられる筒状のツールホルダと、
モータの回転を打撃部の打撃動作に変換する回転変換部と、
回転変換部の能動/非能動状態を切替可能なモード切替部材と、を含み、
モード切替部材による回転変換部の切替状態により、ツールホルダの回転と打撃部の打撃動作とが同時に可能なハンマドリルモードと、ツールホルダが回転のみ可能な回転のみモードとが少なくとも選択可能である。
そして、回転のみモードを選択した場合には、コントローラによるモータの回転制御が互いに異なる少なくとも第1の回転モードと第2の回転モードとがさらに選択可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、機械的な構造によることなく、回転のみモードでは、モータの回転制御による少なくとも2つの回転モードがさらに選択可能となる。よって、作業に応じた回転モードの選択の幅が広がり、使い勝手が良好となる。また、電気的に複数の回転モードが選択できるので、部品点数が増加せず、コンパクト化も維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ハンマドリルの後方からの斜視図である(ハンマドリルモード)。
ハンマドリルの中央縦断面図である(ハンマドリルモード)。
図2における回転/打撃機構部部分の拡大図である。
図3のA-A線断面図である。
モード切替部の前方からの分解斜視図である。
モード切替部の後方からの分解斜視図である。
図3のB-B線断面図である。
本体ハウジングを省略した操作レバー部分の背面図である(ハンマドリルモード)。
本体ハウジングを省略した操作レバー部分の背面図である(回転のみモード)。
図3においてツールホルダが後退した状態を示す説明図である。
図10のC-C線断面図である。
図3において回転のみモードとした回転/打撃機構部部分の拡大図である。
図12のD-D線断面図である。
ドリルモード及びクラッチモードにおける最高回転数とその到達時間とをそれぞれ示すグラフである。
参考例のネジ締め用アダプタ及びハンマドリルの斜視図である。
ネジ締め用アダプタの中央縦断面図である。
図17Aは、図16のE-E線断面図、図17Bは、図16のF-F線断面図である。
ネジ締め用アダプタをハンマドリルに装着した状態を示す中央縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、ツールホルダと平行に設けられてモータの回転が伝達され、ツールホルダに回転を伝達する中間軸を有し、回転変換部は、中間軸に設けられているものであってもよい。
この構成によれば、ハンマドリルモードと回転のみモードとの切替が中間軸上で無理なく行える。
本開示の一実施形態において、第1の回転モードは、ツールホルダに加わる所定のトルクでモータの回転を停止させるクラッチ機能有りモードであり、第2の回転モードは、クラッチ機能無しモードであってもよい。
この構成によれば、例えばハンマドリルモードで被加工材に下穴を形成した後、クラッチ機能有りモードでネジ締めを行うといった作業がハンマドリルのみで連続して行える。
本開示の一実施形態において、クラッチ機能有りモードでは、トルクの調整が可能であってもよい。
この構成によれば、ネジ締め作業の具体的な態様に応じた適切なトルクでクラッチ機能有りモードが使用できる。
本開示の一実施形態において、クラッチ機能無しモードでは、クラッチ機能有りモードよりもモータの最高回転数が高い設定となっていてもよい。
この構成によれば、例えばコンクリートといった硬質な被加工材でも穿孔作業が容易に行える。
本開示の一実施形態において、モータが起動してから最高回転数に到達するまでの時間は、クラッチ機能無しモードよりもクラッチ機能有りモードの方が長い設定となっていてもよい。
この構成によれば、ドライバビットがネジから外れるいわゆるカムアウトを起こしにくくなり、スムーズなネジ締めが可能となる。
【0010】
本開示の一実施形態において、モード切替部材をハンマドリルモードへの切替状態と回転のみモードへの切替状態とに切替操作する操作部材と、操作部材の操作位置を検出する位置検出センサとをさらに含むものであってもよい。
そして、コントローラは、モード切替部材を回転のみモードへの切替状態に切り替えた操作部材の操作位置を位置検出センサで検出すると、第1の回転モードと第2の回転モードとを選択可能とするものであってもよい。
この構成によれば、操作部材を回転のみモードへ切替操作すると、自動的に第1の回転モードと第2の回転モードとの選択が可能となり、回転モードの切替操作が容易となる。
本開示の一実施形態において、コントローラは、回転のみモードにおいて第1の回転モードと第2の回転モードとの何れか一方が選択されると当該選択された回転モードを記憶し、その後、ハンマドリルモードの選択を挟んで再度回転のみモードが選択されると、記憶されていた第1の回転モード又は第2の回転モードへ自動的に切り替えるものであってもよい。
この構成によれば、ハンマドリルモードでの使用を挟んで同じ作業(ネジ締め又は穿孔)を繰り返して行うような場合の操作の手間が省けて使い勝手がより良好となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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