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公開番号2025132840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030666
出願日2024-02-29
発明の名称電動工具
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250903BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】電動工具に設けられたサイクロン分離器の粉塵排出機構における改善を提供する。
【解決手段】電動工具は、モータと、ハウジングと、サイクロン分離器と、カバーと、バネと、ロック機構とを備える。ハウジングは、モータを収容する。サイクロン分離器は、ハウジングに保持されている。サイクロン分離器は、(i)複数の吸気口と、(ii)複数の吸気口と連通する集塵室と、(iii)集塵室の内部と外部とを連通する粉塵排出口とを備えている。カバーは、粉塵排出口を閉塞する閉位置と、粉塵排出口を開放する開位置との間で変位可能である。バネは、カバーを開位置に向けて付勢するように構成されている。ロック機構は、カバーを閉位置でロックするように構成されている。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
取り外し可能に装着された先端工具を駆動するように構成された電動工具であって、
モータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記ハウジングに保持されたサイクロン分離器であって、(i)複数の吸気口と、(ii)前記複数の吸気口と連通する集塵室と、(iii)前記集塵室の内部と外部とを連通する粉塵排出口とを備えたサイクロン分離器と、
前記粉塵排出口を閉塞する閉位置と、前記粉塵排出口を開放する開位置との間で変位可能なカバーと、
前記カバーを前記開位置に向けて付勢するように構成されたバネと、
前記カバーを前記閉位置でロックするように構成されたロック機構とを備えた電動工具。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電動工具であって、
前記ロック機構は、(i)使用者によって手動操作されるように構成された操作部を含み、(ii)前記操作部が手動操作されるのに応じて、前記カバーを前記閉位置でロックするロック状態と、前記カバーをロック不能なアンロック状態との間で切り替えられるように構成されていることを特徴とする電動工具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電動工具であって、
前記カバーが前記閉位置にあるときに、前記カバーと前記粉塵排出口との間の隙間を塞ぐように構成されたシールを更に備えた電動工具。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記モータの回転軸は、前記電動工具の前後方向を規定し、
前記ハウジングは、(i)少なくとも前記モータを収容し、前記前後方向に延びる第1ハウジング部と、(ii)前記第1ハウジング部の後端部に連結されて後方に延びる第2ハウジング部であって、使用者によって把持されるように構成された把持部を含む第2ハウジング部とを含み、
前記サイクロン分離器は、前記モータの後方で前記第1ハウジング部と前記第2ハウジング部とによって保持され、
前記第1ハウジング部の後端に形成された凹部と、前記第2ハウジング部の前端に形成された凹部とが結合されることで、前記カバーが前記開位置にあるときに前記サイクロン分離器の前記粉塵排出口を前記ハウジングの外部に露出させる開口が形成されていることを特徴とする電動工具。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記カバーと、前記バネと、前記ロック機構とは、前記サイクロン分離器に連結されて前記サイクロン分離器と一体化され、単一の分離器アセンブリを構成することを特徴とする電動工具。
【請求項6】
請求項5に記載の電動工具であって、
前記分離器アセンブリは、前記ハウジングから取り外し可能に前記ハウジング内に配置されていることを特徴とする電動工具。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記カバーは、前記開位置と前記閉位置との間で回動軸周りに回動可能であることを特徴とする電動工具。
【請求項8】
請求項7に記載の電動工具であって、
前記ハウジングは、前記上下方向に直交する前後方向に延在し、
前記ハウジングの後端部は、使用者によって把持されるように構成された把持部を含み、
前記カバーの前記回動軸は、前記粉塵排出口の後方に位置することを特徴とする電動工具。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記電動工具には、重力方向に対し、前記先端工具の駆動時の通常姿勢が規定されており
前記粉塵排出口は、前記電動工具が前記通常姿勢にあるときに、前記重力方向に開口するように構成されていることを特徴とする電動工具。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1つに記載の電動工具であって、
前記サイクロン分離器の前記軸方向は、前記電動工具の前後方向を規定し、
前記サイクロン分離器は、(i)外筒と、(ii)前記外筒の径方向内側に配置され、前記外筒の後端よりも前方に位置する後端を有する中間筒と、(iii)前記中間筒の径方向内側に配置され、前記中間筒の後端よりも前方に位置する後端を有する内筒とを含み、
前記中間筒と前記内筒との間に、前記複数の吸気口を介して前記サイクロン分離器の外部と連通する粉塵分離室が規定され、
前記内筒内には、前記粉塵分離室と前記サイクロン分離器の外部とを連通する排気路が規定され、
前記集塵室は、前記外筒と前記中間筒との間に規定され、前記粉塵分離室と連通していることを特徴とする電動工具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、サイクロン分離器を備えた電動工具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、電動工具によるコンクリート、木材、金属等の加工作業では、多量の粉塵が発生する。電動工具のハウジング内に進入した粉塵は、ハウジング内部の機構不具合の原因となりうる。そこで、例えば、特許文献1に開示されている電動工具は、集塵用のサイクロン分離器を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第11374467号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているサイクロン分離器は、集塵室に収容された粒子を集塵室の外部へ排出するための粒子排出口と、カバーとを備える。カバーは、ファンの回転駆動によりサイクロン分離器内に負圧が生じたときに粒子排出口を塞ぐように構成されている。カバーは、ファンの回転駆動が停止されると粒子排出口を開放するため、使用者が意図しないときに、意図しない場所で粉塵が排出されてしまう可能性がある。
【0005】
本開示は、電動工具に設けられたサイクロン分離器の粉塵排出機構における改善を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様は、取り外し可能に装着された先端工具を駆動するように構成された電動工具を提供する。この電動工具は、モータと、ハウジングと、サイクロン分離器と、カバーと、バネと、ロック機構とを備える。ハウジングは、モータを収容する。サイクロン分離器は、ハウジングに保持されている。サイクロン分離器は、(i)複数の吸気口と、(ii)複数の吸気口と連通する集塵室と、(iii)集塵室の内部と外部とを連通する粉塵排出口とを備える。カバーは、粉塵排出口を閉塞する閉位置と、粉塵排出口を開放する開位置との間で変位可能である。バネは、カバーを開位置に向けて付勢するように構成されている。ロック機構は、カバーを閉位置でロックするように構成されている。
【0007】
本態様に係る電動工具は、サイクロン分離器によって空気流に含まれる粉塵を効果的に分離することができる。また、電動工具は、粉塵排出口を開閉可能なカバーと、カバーを閉位置でロックするように構成されたロック機構を備えるため、使用者が意図しないときに、意図しない場所で粉塵が排出されてしまう可能性を低減することができる。また、カバーは開位置に向けて付勢されているため、ロック機構によるロックが解除されるだけで、粉塵排出口が開放される。よって、利便性に優れた電動工具が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係るグラインダの上面図である。
グラインダの底面図である。
グラインダの左側面図である。
グラインダの右側面図である。
グラインダの背面図である。
図1のVI-VI線における断面図である。
サイクロン分離器の断面図である。
図7のVIII-VIII線における断面図である。
サイクロン分離器の斜視図である。
サイクロン分離器の分解斜視図である。
図6の部分拡大図であって、カバーが閉位置にあり、ロック部材がロック位置にある状態を示す。
図5のXII-XII線におかえる断面図である。
図11に対応する部分断面図であって、カバーが開位置にあり、ロック部材がロック位置にある状態を示す。
図11に対応する部分断面図であって、カバーが閉位置にあり、ロック部材がアンロック位置にある状態を示す。
第2実施形態に係るグラインダの斜視図であって、カバーが閉位置にある状態を示す。
グラインダの斜視図であって、カバーが開位置にある状態を示す。
グラインダの部分断面図であって、カバーが閉位置にある状態を示す。
グラインダの部分断面図であって、カバーが開位置にある状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の非限定的な一実施形態において、ロック機構は、使用者によって手動操作されるように構成された操作部を含んでもよい。ロック機構は、操作部が手動操作されるのに応じて、カバーを閉位置でロックするロック状態と、カバーをロック不能なアンロック状態との間で切り替えられるように構成されていてもよい。この実施形態によれば、使用者が操作部の手動操作を行ったときにのみ、カバーの閉位置でのロックが解除されるため、使用者が意図しないときに、意図しない場所で粉塵が排出されてしまう可能性をより確実に低減することができる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、電動工具は、カバーが閉位置にあるときに、カバーと粉塵排出口との間の隙間を塞ぐように構成されたシールを更に備えてもよい。この実施形態によれば、カバーと粉塵排出口との間の隙間から粉塵が漏れ出るのを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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