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公開番号2025016178
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119292
出願日2023-07-21
発明の名称携帯用加工機、および、携帯用加工機のベースに取り付けるための長尺定規アダプタ
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25F 5/00 20060101AFI20250124BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】 使いやすさが改善されたガタつき調整機構を備える携帯用加工機、および、携帯用加工機のベースに取り付けるための長尺定規アダプタを提供する。
【解決手段】 携帯用加工機または長尺定規アダプタは、長手方向に延在するガイド溝であって、長尺定規の突条を嵌め込むためのガイド溝と、突条とガイド溝とのクリアランスによって生じる、ガイド溝の幅方向におけるガタつきが低減されるように、長手方向における携帯用加工機による加工の進行を案内するための案内装置と、を備える。案内装置は、ガイド溝の上方から下方に向けてガイド溝内に突出し、上下方向に変位可能に構成された第1の爪部と、側方からガイド溝内に突出する第1の位置と、第1の位置よりもガイド溝から遠ざかる方向に退避した位置と、の間で変位可能に構成された第2の爪部と、を備える。第1の爪部および第2の爪部は、第1の爪部の上方に向けた変位に応じて、第2の爪部が第2の位置から第1の位置に向けて変位するように構成される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
携帯用加工機、または、携帯用加工機のベースに取り付けるための長尺定規アダプタであって、
長手方向に延在するガイド溝であって、長尺定規の突条を嵌め込むためのガイド溝と、
前記突条と前記ガイド溝とのクリアランスによって生じる、前記ガイド溝の幅方向におけるガタつきが低減されるように、前記長手方向における前記携帯用加工機による加工の進行を案内するための案内装置と
を備え、
前記案内装置は、前記ガイド溝の上方から下方に向けて前記ガイド溝内に突出し、上下方向に変位可能に構成された第1の爪部と、側方から前記ガイド溝内に突出する第1の位置と、前記第1の位置よりも前記ガイド溝から遠ざかる方向に退避した第2の位置と、の間で変位可能に構成された第2の爪部と、を備え、
前記第1の爪部および前記第2の爪部は、前記第1の爪部の上方に向けた変位に応じて、前記第2の爪部が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて変位するように構成された
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記案内装置は、前記長手方向に延在する軸部を備え、
前記第1の爪部および前記第2の爪部の各々は、前記軸部を中心として回転するように構成された単一部材の一部分である
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記軸部は、前記上下方向に変位可能に支持され、
前記案内装置は、前記軸部を下方に向けて付勢する第1の付勢部材を備える
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記案内装置は、前記第1の爪部を回転方向に付勢する第2の付勢部材を備えた
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項5】
請求項4に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材の各々は、スプリングの形態である
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項6】
請求項3または請求項4に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記第1の付勢部材は、前記軸部の上方に配置されたコンプレッションスプリングの形態である
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項7】
請求項4に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記第2の付勢部材は、前記第1の爪部の上方に配置されたコンプレッションスプリングの形態である
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項8】
請求項5に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記第2の付勢部材のばね荷重は、前記第1の付勢部材のばね荷重よりも小さい
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項9】
請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記軸部から前記第1の爪部までの距離は、前記軸部から前記第2の爪部までの距離よりも長い
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。
【請求項10】
請求項5に記載の携帯用加工機または長尺定規アダプタあって、
前記案内装置は、前記単一部材を収容する収容体を備え、
前記収容体は、
前記第1の付勢部材のための第1のバネ座、および、前記第2の付勢部材のための第2のバネ座と、
前記軸部を保持する保持部と、
前記単一部材と当接することによって、前記単一部材の回転角度を規制するストッパと
のうちの少なくとも2つを備える
携帯用加工機または長尺定規アダプタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用加工機、および、携帯用加工機のベースに取り付けるための長尺定規アダプタに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
携帯用マルノコ(以下、単にマルノコと呼ぶ)と称される切断機は、ベースと、本体部と、を備えている。本体部は、電動モータと、電動モータによって回転駆動される略円形の刃具と、を備えている。本体部はベースに対して一方側に配置されるが、刃具の一部は、ベースを超えて他方側に突出する。かかる切断機を使用する際、ユーザは、刃具が回転した状態で、ベースの下面を被切断材に当接させ、切断機を前方へ移動させる。これによって、ベースを超えて突出した刃具が被切断材を切断する。
【0003】
このような切断作業を補助するために、マルノコとともに長尺定規が使用されることがある。例えば、マルノコのベースの底面に、切断方向に延在する直線状のガイド溝が形成されている場合には、このガイド溝に嵌まり込む直線状の突条が長手方向に沿って形成された長尺定規を使用することができる。具体的には、使用者は、長尺定規の突条がベースのガイド溝に嵌まり込むように長尺定規およびマルノコを配置し、この状態を保ちながらマルノコを切断方向に移動させる。これにより、被切断材を切断開始位置から切断終了位置までまっすぐに切断することが可能である。マルノコのベースの底面に、切断方向に延在する直線状のガイド溝が形成されていない場合には、ガイド溝を備える長尺定規アダプタをベースに取り付けることによって、同様の作業を行うことができる。
【0004】
上述のように長尺定規を使用する場合、携帯用加工機のベース、または、長尺定規アダプタのガイド溝と、その中に嵌まり込む長尺定規の突条と、の間には、摺動性を確保するためのクリアランスが確保される。このクリアランスが大きすぎると、両者の間で切断方向に直交する方向にガタつきが生じる恐れがある。そのようなガタつきは、携帯用加工機の直進性能を損なうことにつながる。
【0005】
このようなことから、ガタつきを調整するための技術が開発されている。例えば、下記の特許文献1は、C字状のゴム等を用いた弾性リングを用いて、ベースのガイド溝と長尺定規の突条とのクリアランスを低減する技術を開示している。具体的には、ベースのガイド溝の側方の一部が切り欠かれており、その切り欠き部分を介して突条に隣接するように弾性リングが配置される。弾性リングの中央には、つまみネジが配置される。つまみネジを締め付けると、弾性リングは、つまみネジの基部によって径方向外側に向けて押圧され、その径が大きくなる。その結果、弾性リングと突条とのクリアランスが小さくなり、ガタつきを低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-334886号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の技術は、使いやすさの面で改善の余地を残している。具体的には、つまみネジを締めるほど、弾性リングの弾性力が大きくなり、操作荷重が大きくなる。クリアランスは、ゼロか、ごく僅かにすることが望ましいが、操作荷重が大きくなると、弾性リングが突条に当接して操作荷重が大きくなるポイントを判断しにくい。また、弾性リングが突条に当接したときにつまみネジを持つ指先に「コツ」という触感を感じることができるが、この場合、すぐに操作を止めたとしても、既に弾性リングは突条を押圧している可能性が高い。このため、クリアランスの最適な調整が難しい。このような問題は、マルノコに限らず、長尺定規と共に使用される種々の携帯用加工機、および、携帯用加工機のベースに取り付けるための長尺定規アダプタに共通する。
【0008】
本明細書は、携帯用加工機、または、携帯用加工機のベースに取り付けるための長尺定規アダプタを開示する。この携帯用加工機または長尺定規アダプタは、長手方向に延在するガイド溝であって、長尺定規の突条を嵌め込むためのガイド溝と、突条とガイド溝とのクリアランスによって生じる、ガイド溝の幅方向におけるガタつきが低減されるように、長手方向における携帯用加工機による加工の進行を案内するための案内装置と、を備えていてもよい。案内装置は、ガイド溝の上方から下方に向けてガイド溝内に突出し、上下方向に変位可能に構成された第1の爪部と、側方からガイド溝内に突出する第1の位置と、第1の位置よりもガイド溝から遠ざかる方向に退避した第2の位置と、の間で変位可能に構成された第2の爪部と、を備えていてもよい。第1の爪部および第2の爪部は、第1の爪部の上方に向けた変位に応じて、第2の爪部が第2の位置から第1の位置に向けて変位するように構成されてもよい。
【0009】
典型的には、第2の爪部は、第2の位置にあるとき、ガイド溝内に突出しない。ただし、第2の爪部は、第2の位置にあるとき、第1の位置にあるときよりも短い距離だけ、側方からガイド溝内に突出していてもよい。上記の携帯用加工機または長尺定規アダプタによれば、第2の爪部が第2の位置にある状態で長尺定規の突条をガイド溝に嵌め込み始めたときは、第2の爪部は、突条に干渉しない。したがって、大きな操作荷重を必要とする作業が発生せず、嵌め込みの初期手順を円滑に行うことができる。そして、第1の爪部が突条に当接し、嵌め込み手順を更に進めると、第1の爪部が突条によって上方に向けて変位する。それによって、第2の爪部は、第2の位置から第1の位置に向けて変位する。したがって、ガタつきの原因となるガイド溝の幅方向のクリアランスを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
長尺定規とともに使用される一実施形態によるマルノコの使用状態を示す斜視図である。
ベースおよび案内装置の斜視図であり、他の部品は取り除かれている。
ベースおよび案内装置の斜視図であり、他の部品は取り除かれている。
案内装置の斜視図である。
収容体の斜視図である。
案内部材の斜視図である。
案内装置の動作を示す部分断面図である。
案内装置の動作を示す部分断面図である。
案内装置の動作を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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