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公開番号2024170536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-10
出願番号2024152817,2022196776
出願日2024-09-05,2018-06-11
発明の名称ブロックチェーン・ネットワークに関する方法
出願人エヌチェーン ライセンシング アーゲー
代理人弁理士法人ITOH
主分類H04L 9/08 20060101AFI20241203BHJP(電気通信技術)
要約【課題】プライベート・キー・シェア配分を更新するコンピュータ実行方法及び電子デバイスを提供する。
【解決手段】方法は、エンクレーブ・パブリック・キーをノードにおける実行環境に関連するエンクレーブから、ハブに提供し、第1~第3パブリック・キーでディジタル資産を制限するファンディング・トランザクションをブロックチェーン・ネットワークへブロードキャストしてハブとのチャネルを設定する。ディジタル資産の制限は、第1プライベート・キーが生成する第1署名及び第2プライベート・キーが生成する第2署名の双方又はグループに関連付けられている第3パブリック・キーに対して有効な第3署名により解除され、エンクレーブ・パブリック・キーで暗号化されたコミットメント・トランザクションを受信し、不具合を検出し、かつ、エンクレーブからのデータを利用してグループに対してフェイルセーフ活性化リクエストを発行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
プライベート・キー・シェア配分を更新する、処理リソースが実行するコンピュータ実行方法であって、
再配分リクエストを検出するステップと、
コングレスに関連付けられたパブリック・グループ・アドレスに対するトランザクションの少なくとも一部に含まれる1つ以上の属性を使用して、コングレス・メンバを識別するステップと、
前記リクエストの再配分を検出したことに応じて、新たなプライベート・キー・シェアを生成し、前記パブリック・グループ・アドレスに関連付けられた全てのディジタル資産を、新たな・パブリック・キーに関連付けられた新たなパブリック・アドレスへ転送するステップと
を含む方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記処理リソースは、ブロックチェーン・ネットワークに関連付けられたノードである、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、前記ノードはコングレスに関連付けられている、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記再配分リクエストは、将来の新たなメンバがディジタル資産を前記パブリック・グループ・アドレスへ転送したことを検出することを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、前記再配分リクエストは、前記パブリック・グループ・アドレスに関連付けられたグループのメンバが、メンバ・デポジットの引き出しを要求したことを決定することを含む、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法において、将来の新たなメンバは、関連するコングレスに参加することを要求するノードによってディジタル資産を転送する、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、コングレス・メンバは、転送の目的を示す属性の不存在の存在を利用して識別される、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、転送者が前記コングレスに参加することを要求していない場合、トランザクションにフラグが含まれている、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、前記プライベート・キー・シェアの生成は、信頼されている実行環境で実行される、方法。
【請求項10】
実行されると請求項1-9のうちの何れか一項に記載の方法を実行するようにプロセッサを構築するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は一般に分散された台帳に関し、より詳細にはオフ・ブロックチェーン・チャネル(off-blockchain channels)に関する。本発明は特に、電子通信及び交換の目的で参加者間で設定されたオフ・ブロックチェーン・チャネルの障害時にフェイルセーフ・モードを提供することに関連するが、これに限定されない。そのようなチャネル、及びこれらを介して行われる通信/移転は、攻撃やネットワークでの障害時の利用に関して脆弱的であり得る。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
本書では電子的なコンピュータ・ベースの分散型の全ての形態の台帳を含むように用語「ブロックチェーン」を使用する。これらは、ブロックチェーン及びトランザクション・チェーン技術、許可された及び許可されていない台帳、共有台帳、並びにそれらの変形を含むが、これらに限定されない。ブロックチェーン技術の最も広く知られている応用はビットコイン台帳であるが、他のブロックチェーン実装が提案され開発されている。本明細書では、便宜上及び説明の目的でビットコインが参照されるかもしれないが、本発明は、様々なビットコイン・プロトコルで使用することに限定されず、代替的なブロックチェーンの実装及びプロトコルが、本発明の範囲内に属することに留意すべきである。
【0003】
ブロックチェーンはコンセンサス・ベースの電子台帳であり、これはトランザクション及びその他の情報により構成されるブロックにより構成される、コンピュータ・ベースの非セントラル化された分散システムとして実装される。ビットコインの場合、各トランザクションは、ブロックチェーン・システムの参加者間のディジタル資産のコントロールの移動をエンコードするデータ構造であり、少なくとも1つのインプット及び少なくとも1つのアウトプットを含む。各ブロックは、先行するブロックのハッシュを含み、その結果、それらのブロックは共に、開始以来ブロックチェーンに書き込まれてきた全てのトランザクションについての永続的で変更不可能な記録を作成する。トランザクションは、トランザクションの入力及び出力に組み込まれるスクリプトと呼ばれる小さなプログラムを含み、スクリプトは、トランザクションの出力がどのように誰によってアクセスされ得るかを指定する。ビットコイン・プラットフォームでは、これらのスクリプトはスタック・ベースのスクリプト言語を使用して書かれる。
【0004】
トランザクションがブロックチェーンに書き込まれるためには、それが「検証済み(validated)」でなければならない。幾つかのネットワーク・ノードは、マイナーとして振る舞い、各トランザクションが有効であることを保証するために作業を行い、無効なトランザクションはネットワークから拒否される。例えば、ビットコインの場合、ノードにインストールされたソフトウェア・クライアントは、未使用残高(unspent transaction output:UTXO)を参照するトランザクションに対してこの検証作業を実行する。検証は、そのロック及びアンロック・スクリプトを実行することによって実行されてもよい。ロック及びアンロック・スクリプトの実行がTRUEに評価され、特定の他の条件が満たされる場合、トランザクションは有効であり、トランザクションはブロックチェーンに書き込まれることができる。従ってトランザクションがブロックチェーンに書き込まれるためには、i)トランザクションを受け取るノードによって検証され、トランザクションが有効である場合には、そのノードがそれをネットワーク内の他のノードへ中継すること;及びii)マイナーによって構築された新しいブロックに追加されること;及びiii)採掘されること、即ち、過去のトランザクションの公の台帳に追加されることを要する。トランザクションを事実上不可逆的にする程度に十分な数のブロックがブロックチェーンに追加されると、トランザクションは合意されたと考えられる。
【0005】
ビットコインを含むブロックチェーン・プロトコル内でのスケーラビリティは、暗号通貨コミュニティの中で多くの議論の的となっている。どのようにしてスケーリングを可能にするかという問題は、様々な技術的課題を提起する。例えば、ブロックチェーン・ネットワークは、台帳に対する全ての状態変更が全ての参加者にブロードキャストされる「ゴシップ・プロトコル」により動作し、状態についてのコンセンサスはゴシップ・プロトコルに基づいて合意されるので、ブロックチェーン・ネットワーク内の全てのノードは、グローバルに発生する全てのトランザクションについて知っていなければならない。トランザクションのこのグローバルな追跡は、少なくともいくつかのブロックチェーン・ネットワークにおけるトランザクションの量又は頻度を制限する可能性がある。例えば、本件執筆時点で実現されているように、ビットコインはVisa(登録商標)等の既存の大容量電子決済システムと直接的に置き換わることはできない可能性が高い。実際、ビットコインでVisa(登録商標)トランザクションを実行することは、年間400テラバイトのデータを消費することになると予想されている。既存のブロックチェーン・ネットワークの多くのノードは、この量の帯域幅及びストレージを取り扱うことはできない。
【0006】
より多くの取引量を収容するために、「支払チャネル(payment channels)」として知られるオフ・チェーン(即ち、オフ・ブロックチェーン)が提案されている。例えば、「ライティング・ネットワーク(Lighting Network)」と呼ばれるオフ・チェーン支払チャネルは、Poon and Dryjaによる「The Bitcoin Lighting Network:Scalable Off-Chain Instant Payments」(2016年1月14日)において記述されている。ライティング・ネットワークによれば、価値の取引がオフ・ブロックチェーンで生じる。ライティング・ネットワークは、支払チャネルが開設された後に特定の非協力的又は敵対的な行動が生じた場合、オフ・チェーンで以前に交換されたコミットメント・トランザクションがブロックチェーンへブロードキャストされ得る技術を説明している。ライティング・ネットワークは、支払チャネルの現在の状態を反映しない古くなったコミットメント・トランザクションをブロードキャストする参加者のインセンティブを取り除くセーフガードを含む。例えば、支払チャネルの状態を更新するために(例えば、ある参加者から別の者へ価値を移すために)新たなコミットメント・トランザクションが交換される場合、以前のコミットメント・トランザクションに関連付けられるシークレット値が、ある当事者から別の者へ共有される。この値は違反救済トランザクション(a breach remedy transaction:BRT)で使用されてもよい。より詳細には、参加者ノードは、別のノードが古くなったコミットメント・トランザクションをブロードキャストし、古くなったコミットメント・トランザクションで反映される残高をブロックチェーンに約束させようとしていることを検出した場合、参加者ノードはむしろ支払チャネルで全てのディジタル資産を請求するためにその価値を使用し得る。この違反救済方式の下では、コミットメント・トランザクションはロックされ、そのため、コミットメント・トランザクションに対する署名を生成した者(典型的には、ブロックチェーン・ネットワークへコミットメント・トランザクションをブロードキャストする者)は、コミットメント・トランザクションに関連付けられるディジタル資産が使用され得る前に、待機するように要求される。例えば、その当事者は、ディジタル資産を消費することを試みる彼らのトランザクションがブロックチェーンに追加される前に、コミットメント・トランザクションをブロードキャストした後に1000個のブロックを待機するように要求され得る。この待機する期間は、コミットメント・トランザクションが支払チャネルの現在の状態を反映しない場合に、相手方が違反救済トランザクションを発行することを許容する。
【発明の概要】
【0007】
支払チャネルは典型的には、支払チャネルの参加者は価値(又はバリュー)をオフ・チェーンで移すことが可能であるが、彼らが支払チャネルを離れることを希望する場合にはそのような移転をブロックチェーン・ネットワークへ転送することが可能であるように構成される。これは、例えば、ハブ(彼らはそのハブとの支払チャネルを有している)が応答しなくなった場合に生じる。しかしながら、非常に多数の支払チャネルが不具合に陥った場合、ブロックチェーン・ネットワークは、ブロックチェーンに書き込まれるように急に要求された多数のトランザクションを処理するキャパシティを有していないかもしれない。例えば、Visa(登録商標)ネットワークに匹敵するサイズのハブが不具合に陥った場合、ブロックチェーン・ネットワークは、ブロックチェーン・ネットワークへ急にブロードキャストされる全てのトランザクションを効果的に処理するができないかもしれない。従って、ネットワークで不具合が生じた際にやり取りを処理する能力及びネットワーク回復力(network resilience)に関連する深刻な技術的問題が存在する。
【0008】
例えば、ノードが、古くなったコミットメント・トランザクション(即ち、コミットメント・トランザクションは支払チャネルの現在の状態を反映していない)を、そのような不具合の最中にブロックチェーン・ネットワークへブロードキャストした場合、不具合から生じるトランザクションのボトルネックに起因して、古くなったコミットメント・トランザクションが違反救済トランザクションの対象とされることを防ぐほど十分急速に、違反救済トランザクションはブロックチェーン・ネットワークに加えられないかもしれない。従って、支払チャネルは広範囲にわたる不具合の間の攻撃に対して脆弱である可能性がある。
【0009】
従って電子取引のために当事者間に設定されているリンク又はチャネルを設定するための改善されたセキュリティ技術に対するニーズが存在する。
【0010】
従って本発明によれば添付の特許請求の範囲に規定されるような方法が提供される。本発明はセキュリティ方法/システムと言及されてもよい。本発明は暗号化されたセキュリティ方法と言及されてもよい。本発明はノード不具合の際にブロックチェーン・ネットワークにおいて回復力を提供することができる。本発明はそのような状況における利己的利用の可能性を防止する又は少なくとも減らすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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