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公開番号
2024170166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087182
出願日
2023-05-26
発明の名称
電子機器および電子機器の制御方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
H04N
23/63 20230101AFI20241129BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】視線位置の表示と画像の視認性の確保とを両立させる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、撮像された画像を見るユーザーの視線位置の情報を取得する取得手段と、前記ユーザーの視線位置に基づいて、前記ユーザーの視線が向けられた被写体を推定する推定手段と、前記画像の撮像の状況および前記画像に含まれる被写体の状況の少なくとも一方に基づいて、前記推定手段によって推定された被写体を示す第1アイテムを表示するか否かを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図8A
特許請求の範囲
【請求項1】
撮像された画像を見るユーザーの視線位置の情報を取得する取得手段と、
前記ユーザーの視線位置に基づいて、前記ユーザーの視線が向けられた被写体を推定する推定手段と、
前記画像の撮像の状況および前記画像に含まれる被写体の状況の少なくとも一方に基づいて、前記推定手段によって推定された被写体を示す第1アイテムを表示するか否かを制御する制御手段と
を有することを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記ユーザーの視線位置が前記画像に含まれる被写体から離れた位置に存在する場合に、前記ユーザーの視線位置を示す第2アイテムを表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記ユーザーが前記推定手段によって推定された被写体に注目している場合、
前記画像の撮像範囲が変化した場合、または
前記画像を撮像する撮像装置の姿勢が変化した場合に、
前記第1アイテムを表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御手段は、所定の時間における前記ユーザーの視線位置の移動量が第1閾値より小さい場合、または所定の時間におけるまばたきの回数が第2閾値より小さい場合に、前記ユーザーが前記推定手段によって推定された被写体に注目していると判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、ズーム操作が行われた場合、前記ズーム操作による焦点距離の変化量が第3閾値より大きい場合、または前記ズーム操作によるズーム倍率の変化量が第4閾値より大きい場合に、前記画像の撮像範囲が変化したと判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、パン操作もしくはチルト操作が行われた場合、または前記パン操作もしくは前記チルト操作による撮像範囲の移動量が第5閾値より大きい場合に、前記画像の撮像範囲が変化したと判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御手段は、前記ユーザーの視線位置の情報が取得された状態で前記撮像装置の姿勢が変化したか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記画像に含まれる被写体の数が変化した場合、
前記画像に含まれる被写体の数が2つ以上である場合、
前記推定手段によって推定された被写体が加速または減速する動作をしている場合、または
前記推定手段によって推定された被写体が合焦状態でない場合に、
前記第1アイテムを表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記被写体の数は、前記画像に含まれる被写体のうち所定の種別の被写体の数である
ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記被写体の数は、前記推定手段によって推定された被写体を含む所定の範囲で検出される被写体の数である
ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器および電子機器の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ファインダー視野内を覗くユーザーの視線位置を検出する機能を搭載した撮像装置が提供されている。また近年では、撮影光学系を通過した光束を受光する撮像素子で取得された画像を表示することが可能な電子ビューファインダを有する撮像装置が提供されている。電子ビューファインダを有する撮像装置は、さまざまな種類の被写体を認識し検出することが可能である。このような撮像装置は、検出した視線位置の情報、および取得した画像での被写体の認識結果に基づいて、ユーザーの意思を反映した被写体位置で、焦点検出制御を行うことが可能である。
【0003】
特許文献1は、オートフォーカス(以下、AFと呼ぶ)機能の状況に応じて、視線検出を優先したい場合と、ファインダー内の表示を優先したい場合とで視線位置の表示状態を好適に制御する技術を開示している。特許文献2は、ファインダー内におけるユーザーの視線が所定時間以上停留することで対応する機能を起動させる場合に、視線の停留を判別するための所定時間を適切に設定する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-131441号公報
特開平09-015483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、実際の撮影シーンでは、視線位置およびAF枠などの表示は、視認性およびユーザーの操作性などを考慮して適切に制御されることが好ましい。例えば、視線位置の情報をAF対象領域(AF枠)の確定に採用する場合、AF枠を表示するまでの視線の停留時間をあらかじめ設定しても、AF枠の表示状態は、ユーザーにとって適時に変更されるとは限らない。
【0006】
そこで、本発明は、視線位置の表示と画像の視認性の確保とを両立させる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、撮像された画像を見るユーザーの視線位置の情報を取得する取得手段と、前記ユーザーの視線位置に基づいて、前記ユーザーの視線が向けられた被写体を推定する推定手段と、前記画像の撮像の状況および前記画像に含まれる被写体の状況の少なくとも一方に基づいて、前記推定手段によって推定された被写体を示す第1アイテムを表示するか否かを制御する制御手段とを有することを特徴とする電子機器である。
【0008】
本発明の第2の態様は、撮像された画像を見るユーザーの視線位置の情報を取得する取得ステップと、前記ユーザーの視線位置に基づいて、前記ユーザーの視線が向けられた被写体を推定する推定ステップと、前記画像の撮像の状況および前記画像に含まれる被写体の状況の少なくとも一方に基づいて、前記推定ステップで推定された被写体を示す第1アイテムを表示するか否かを制御する制御ステップとを有することを特徴とする電子機器の制御方法である。
【0009】
本発明の第3の態様は、コンピュータを、上述した電子機器の各手段として機能させるためのプログラムである。本発明の第4の態様は、コンピュータを、上述した電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視線位置の表示と画像の視認性の確保とを両立させる電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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