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公開番号
2024169132
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086349
出願日
2023-05-25
発明の名称
再生プラスチックの製造方法
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C08J
11/06 20060101AFI20241128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、引張強度に優れ、押出し開始直後及び連続押出し後における異物及びやけの少ない再生プラスチックの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
第一のスクリュー及び吐出部を具備した押出装置を用いて、印刷物から再生プラスチックを得る、再生プラスチックの製造方法であって、前記印刷物が、ヒートシール層、基材及び印刷層を含み、前記印刷物は、基材と印刷層とを脱離させる脱離工程を経たものでなく、前記印刷物の塩素含有率が、全質量中0.4質量%以下であり、前記印刷物は、ポリオレフィン樹脂(A)を、前記印刷物の全質量中80質量%以上含有し、前記押出装置中において前記印刷物を、加熱溶融及び混練して樹脂組成物(D)を得る加熱溶融混練工程、及び、前記樹脂組成物(D)が、押出装置の吐出部から圧力18MPa以下で押出される押出工程を含む、再生プラスチックの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第一のスクリュー及び吐出部を具備した押出装置を用いて、印刷物から再生プラスチックを得る、再生プラスチックの製造方法であって、
前記印刷物が、ヒートシール層、基材及び印刷層を含み、
前記印刷物は、基材と印刷層とを脱離させる脱離工程を経たものでなく、
前記印刷物の塩素含有率が、全質量中0.4質量%以下であり、
前記印刷物は、ポリオレフィン樹脂(A)を、前記印刷物の全質量中80質量%以上含有し、
前記押出装置中において前記印刷物を、加熱溶融及び混練して樹脂組成物(D)を得る加熱溶融混練工程、及び、
前記樹脂組成物(D)が、押出装置の吐出部から圧力18MPa以下で押出される押出工程を含む、再生プラスチックの製造方法。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
ヒートシール層が、ポリオレフィン樹脂(B)及び/又はアクリル樹脂を含む、請求項1に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項3】
ポリオレフィン樹脂(B)が、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂及び/又はポリエチレン樹脂(前記エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂である場合を除く)を含む、請求項2に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項4】
ポリオレフィン樹脂(A)が、ポリエチレン樹脂及び/又はポリプロピレン樹脂を含む、請求項1又は2に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項5】
印刷物が、更にバリア層を含む、請求項1又は2に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項6】
バリア層が、蒸着膜を含む蒸着層、又はバリアコート層である、請求項5に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項7】
印刷物が、更に、印刷層上に表面保護層を有する、請求項1又は2に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項8】
印刷層が、顔料及びバインダー樹脂を含み、前記バインダー樹脂の塩素含有率が、5質量%以下である、請求項1又は2に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項9】
加熱溶融混練工程が、酸化防止剤の存在下で実施される、請求項1又は2に記載の再生プラスチックの製造方法。
【請求項10】
加熱溶融混練工程が、相溶化剤の存在下で実施される、請求項1又は2に記載の再生プラスチックの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生プラスチックの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックフィルムからなるパッケージ、プラスチックボトル、及びその他のプラスチック製品は、海洋にゴミとして廃棄・投棄され環境汚染問題が生じている。プラスチック製品は海水中で粉砕されてサブミクロンサイズの破片(マイクロプラスチック)となり海水中に浮遊する。マイクロプラスチックは、魚類等の海洋生物に摂取され、その体内中で濃縮される。そのため、海洋生物を食料として摂取する海鳥や人間等の健康への影響が懸念されている。
【0003】
食品包装材では、フィルム基材として、ポリプロピレン基材(PP)、ポリエチレン基材(PE)等のポリオレフィン基材が多く使用されている。食品包装材としては、例えば、フィルム基材に対して印刷インキにより印刷を施し、印刷層上に、必要に応じて接着剤層を介して、シーラントフィルムをラミネートしたラミネート積層体や、フィルム基材の片方の面に印刷インキにより印刷を施し、他方の面にヒートシール剤を印刷した印刷物がある。前記印刷物は、ラミネートするシーラントフィルムが不要である分、プラスチック量を削減することができ、環境対応への貢献が期待される。また、さらなる環境対応の観点から、マテリアルリサイクルの要望がある。しかしながら、フィルム基材、印刷層等に含まれる着色剤及びバインダー樹脂の相溶性、その他の問題があるため、印刷物は、マテリアルリサイクルが難しい。
【0004】
包装材のマテリアルリサイクル方法として、プラスチック基材上に脱離可能な印刷層を設けた印刷物及びラミネート包装材について、界面活性剤を含む脱離液中で印刷層を分離する発明が開示されている(特許文献1)。しかしながら、印刷層の脱離工程が存在することで、加工完了までの時間や、人が関わる段取作業が増える事に繋がり、生産量低下の問題がある。なお、特許文献1に記載された発明において、印刷層を分離させずに包装材をマテリアルリサイクルする方法については、一切想定されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2021/230032号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、引張強度に優れ、押出し開始直後及び連続押出し後における異物及びやけの少ない再生プラスチックの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は前記課題に対して鋭意研究を重ねた結果、以下に記載の包装材を用いることで上記課題を解決することを見出し、本発明を成すに至った。
【0008】
すなわち本発明は、以下[1]~[13]に関する。
【0009】
[1]第一のスクリュー及び吐出部を具備した押出装置を用いて、印刷物から再生プラスチックを得る、再生プラスチックの製造方法であって、
前記印刷物が、ヒートシール層、基材及び印刷層を含み、
前記印刷物は、基材と印刷層とを脱離させる脱離工程を経たものでなく、
前記印刷物の塩素含有率が、全質量中0.4質量%以下であり、
前記印刷物は、ポリオレフィン樹脂(A)を、前記印刷物の全質量中80質量%以上含有し、
前記押出装置中において前記印刷物を、加熱溶融及び混練して樹脂組成物(D)を得る加熱溶融混練工程、及び、
前記樹脂組成物(D)が、押出装置の吐出部から圧力18MPa以下で押出される押出工程を含む、再生プラスチックの製造方法。
【0010】
[2]ヒートシール層が、ポリオレフィン樹脂(B)及び/又はアクリル樹脂を含む、[1]に記載の再生プラスチックの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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