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公開番号
2024168596
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085417
出願日
2023-05-24
発明の名称
糸巻取機
出願人
村田機械株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B65H
67/08 20060101AFI20241128BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】仕掛け替えに要する時間を短縮する。
【解決手段】自動ワインダ1は、糸巻取ユニット2と、玉揚装置3とを備える。糸巻取ユニット2は、糸貯留装置30と、糸継装置22とを有する。糸貯留装置30は、糸走行方向において給糸部10と巻取部40との間に設けられ、糸Yを一時的に貯留する。糸継装置22は、糸走行方向において給糸部10と糸貯留装置30との間に設けられている。玉揚装置3は、仕掛け替え処理の際に、種糸Ysを種糸ボビンBsから供給可能に構成された種糸供給部55を有する。種糸供給部55は、糸貯留装置30を介して種糸Ysを種糸ボビンBsから糸継装置22まで案内可能に構成されている。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
給糸部から引き出された糸を巻取管に巻き取ってパッケージを形成する巻取部を有する糸巻取ユニットと、前記糸巻取ユニットに対する1種類以上の所定処理を実行可能に構成されたサービスユニットと、を備える糸巻取機であって、
前記糸巻取ユニットは、
糸が走行する糸走行方向において、前記給糸部と前記巻取部との間に設けられ、糸を一時的に貯留する糸貯留装置と、
前記糸走行方向において、前記給糸部と前記糸貯留装置との間に設けられ、前記給糸部側の糸と、前記糸貯留装置側の糸との糸継ぎを行う糸継装置と、
を有し、
前記1種類以上の所定処理は、前記巻取部によって巻き取られる糸の種類を変更する仕掛け替え処理を含み、
前記サービスユニットは、
前記仕掛け替え処理の際に、前記給糸部から引き出された糸と糸継ぎされる種糸を種糸ボビンから供給可能に構成された種糸供給部を有し、
前記種糸供給部は、前記糸貯留装置を介して前記種糸を前記種糸ボビンから前記糸継装置まで案内可能に構成されていることを特徴とする糸巻取機。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記サービスユニットは、
前記糸走行方向において前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸が分断される巻取糸切断が生じた場合に、前記糸貯留装置に貯留されている糸を除去し、さらに、前記パッケージに巻かれた糸を引き出して前記糸貯留装置を介して前記糸継装置へ案内する巻取糸切断対応処理を前記1種類以上の所定処理の1つとして実行可能に構成された巻取糸切断対応部を有することを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。
【請求項3】
前記糸貯留装置は、
糸が一時的に巻き付けられる外周面を含み、前記外周面に巻き付けられた糸を貯留可能に構成された糸貯留ローラを有し、
前記巻取糸切断対応部は、
前記外周面に巻き付けられた糸を含む糸層を、前記糸貯留ローラの周方向と直交する所定の直交方向に切断して除去することが可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の糸巻取機。
【請求項4】
前記外周面には、前記直交方向に沿って延びた溝が形成され、
前記巻取糸切断対応部は、前記溝の内部に少なくとも部分的に進入しつつ前記糸層を切断することが可能に構成された切断部を有することを特徴とする請求項3に記載の糸巻取機。
【請求項5】
前記切断部は、
本体と、
前記本体に固定されており前記直交方向に並べて配置されることが可能に構成された複数の固定刃と、
前記直交方向に並べて配置されることが可能に構成され、前記複数の固定刃に対して前記直交方向に往復移動可能に構成された複数の可動刃と、を有することを特徴とする請求項4に記載の糸巻取機。
【請求項6】
前記糸層を検知可能に構成された検知部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検知部による検知結果に基づき、前記直交方向において前記糸層が検知された領域内でのみ前記巻取糸切断対応部に前記糸層の切断の動作を行わせることを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載の糸巻取機。
【請求項7】
前記糸貯留装置は、
前記外周面を囲うように配置され、前記糸貯留ローラから解舒される糸にテンションを付与可能に構成されたテンションリングを有し、
前記巻取糸切断対応部は、前記テンションリングの少なくとも一部を前記外周面から離隔させることが可能に構成された離隔部を有することを特徴とする請求項3~6のいずれかに記載の糸巻取機。
【請求項8】
前記糸巻取ユニットは、
前記巻取管を回転自在に保持可能に構成されたクレードルと、
糸が前記糸走行方向において前記パッケージと前記糸貯留装置との間で分断されている場合に、前記糸走行方向において前記糸貯留装置を隔てて前記給糸部と反対側の糸を前記糸貯留装置に通してから前記糸継装置に導く誘導機構と、を有し、
前記サービスユニットは、
前記種糸ボビンから引き出された前記種糸を前記誘導機構へ案内可能に構成された第1案内部と、
前記糸継装置によって糸継ぎされた糸を前記クレードルに向かって案内可能に構成された第2案内部と、を有することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の糸巻取機。
【請求項9】
前記サービスユニットは、
前記種糸ボビンから前記種糸が引き出されることを許可する許可状態と、前記種糸ボビンから前記種糸が引き出されることを禁止する禁止状態との間で状態を切換可能に構成されたストッパー部と、
前記給糸部から供給されている糸と前記種糸とが糸継ぎされた状態で、前記糸継装置と前記ストッパー部との間の糸道の長さを、第1長さから、前記第1長さよりも長い第2長さに変更可能に構成された糸道変更部と、を有し、
前記第2案内部は、前記長さが前記第1長さから前記第2長さに変更された前記糸道の糸の途中部を切断可能、且つ、切断した糸のうち前記糸継装置側の糸を保持可能に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の糸巻取機。
【請求項10】
制御部を備え、
前記制御部は、
前記仕掛け替え処理の際に、
前記第1案内部を制御して、前記種糸を前記誘導機構へ案内する第1案内処理と、
前記第1案内処理の後に、前記ストッパー部の状態を前記禁止状態にする禁止処理と、
前記ストッパー部の状態が前記禁止状態であるときに、前記糸道変更部を制御して、前記糸道の前記長さを前記第1長さから前記第2長さに変更する糸道変更処理と、
前記糸道変更処理の後に、前記第2案内部を制御して、前記糸継装置側の糸を保持して前記クレードルへ案内する第2案内処理と、を実行することを特徴とする請求項9に記載の糸巻取機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸巻取機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の糸巻取ユニットと、玉揚装置(以下、サービスユニット)とを備える自動ワインダ(以下、糸巻取機)が開示されている。複数の糸巻取ユニットの各々は、給糸ボビンから供給された糸を巻取ボビンに巻き取ってパッケージを形成する。各糸巻取ユニットは、糸貯留装置と糸継装置とを有する。糸貯留装置は、巻取ボビン側へ走行する糸を一時的に貯留する。糸継装置は、糸走行方向において給糸ボビンと糸貯留装置との間で分断された糸を糸継ぎする。サービスユニットは、各糸巻取ユニットに対する補助的な処理を実行可能に構成されている。補助的な処理の1つとして、糸巻取ユニットにおいて巻き取られる糸の種類を変更する仕掛け替え処理が挙げられる。より具体的には、サービスユニットは、種糸ボビンから種糸を引き出して新しい巻取ボビンへの糸掛けを行う。次に、糸巻取ユニットによって、種糸が新しい巻取ボビンに少しだけ巻き取られることによりスターターパッケージが形成される。さらに、サービスユニットがスターターパッケージから種糸を引き出して、種糸を糸継装置へ誘導可能な位置まで種糸を移動させる。その後、新しい給糸ボビンから引き出される糸と、糸継装置へ誘導された種糸との糸継ぎが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-65659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、糸巻取機の生産効率をさらに高めることが求められている。上述したようにスターターパッケージが形成される場合、仕掛け替え処理に時間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、仕掛け替え処理に要する時間を短縮することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の糸巻取機は、給糸部から引き出された糸を巻取管に巻き取ってパッケージを形成する巻取部を有する糸巻取ユニットと、前記糸巻取ユニットに対する1種類以上の所定処理を実行可能に構成されたサービスユニットと、を備える糸巻取機であって、前記糸巻取ユニットは、糸が走行する糸走行方向において、前記給糸部と前記巻取部との間に設けられ、糸を一時的に貯留する糸貯留装置と、前記糸走行方向において、前記給糸部と前記糸貯留装置との間に設けられ、前記給糸部側の糸と、前記糸貯留装置側の糸との糸継ぎを行う糸継装置と、を有し、前記1種類以上の所定処理は、前記巻取部によって巻き取られる糸の種類を変更する仕掛け替え処理を含み、前記サービスユニットは、前記仕掛け替え処理の際に、前記給糸部から引き出された糸と糸継ぎされる種糸を種糸ボビンから供給可能に構成された種糸供給部を有し、前記種糸供給部は、前記糸貯留装置を介して前記種糸を前記種糸ボビンから前記糸継装置まで案内可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、スターターパッケージを形成する代わりに、種糸を糸継装置へ直接案内できる。したがって、仕掛け替え処理に要する時間を短縮できる。
【0008】
第2の発明の糸巻取機は、前記第1の発明において、前記サービスユニットは、前記糸走行方向において前記パッケージと前記糸貯留装置との間で糸が分断される巻取糸切断が生じた場合に、前記糸貯留装置に貯留されている糸を除去し、さらに、前記パッケージに巻かれた糸を引き出して前記糸貯留装置を介して前記糸継装置へ案内する巻取糸切断対応処理を前記1種類以上の所定処理の1つとして実行可能に構成された巻取糸切断対応部を有することを特徴とする。
【0009】
本発明において、糸走行方向においてパッケージと糸貯留装置との間で糸が分断されることは、何らかのトラブルにより糸が意図せず分断されることを意味する。本発明では、サービスユニットによって、仕掛け替え処理及び巻取糸切断対応処理を1種類以上の所定処理(複数の種類の所定処理)の各々として行うことができる。これにより、糸貯留装置を有する糸巻取ユニットにおける様々な状況に対応できるため、糸巻取機の自動化をさらに推進できる。
【0010】
第3の発明の糸巻取機は、前記第2の発明において、前記糸貯留装置は、糸が一時的に巻き付けられる外周面を含み、前記外周面に巻き付けられた糸を貯留可能に構成された糸貯留ローラを有し、前記巻取糸切断対応部は、前記外周面に巻き付けられた糸を含む糸層を、前記糸貯留ローラの周方向と直交する所定の直交方向に切断して除去することが可能に構成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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