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公開番号
2024168336
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084906
出願日
2023-05-23
発明の名称
二軸配向ポリプロピレンフィルム
出願人
東洋紡株式会社
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20241128BHJP(積層体)
要約
【課題】剛性及び耐熱性も優れた二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供する。
【解決手段】ポリプロピレン系樹脂組成物からなる基材層A及びポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層Cを有し、前記基材層Aと前記シール層Cとの間にポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間層Bを有する二軸配向ポリプロピレンフィルムであって、下記(1)~(3)を満足する二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(1)シール層Cを最表面に有する。
(2)23℃における引張弾性率が長手方向で2.0GPa以上であり、幅方向で5.0GPa以上である。
(3)120℃における熱収縮率が長手方向で2.0%以下であり、幅方向で1.5%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリプロピレン系樹脂組成物からなる基材層A及びポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層Cを有し、前記基材層Aと前記シール層Cとの間にポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間層Bを有する二軸配向ポリプロピレンフィルムであって、下記(1)~(3)を満足する二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(1)シール層Cを最表面に有する。
(2)23℃における引張弾性率が長手方向で2.0GPa以上であり、幅方向で5.0GPa以上である。
(3)120℃における熱収縮率が長手方向で2.0%以下であり、幅方向で1.5%以下である。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記二軸配向ポリプロピレンフィルムのヘイズが7.0%以下である請求項1に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項3】
前記二軸配向ポリプロピレンフィルムが、防曇剤を0.2質量%以上1.0質量%以下含む、請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項4】
前記基材層Aは、メソペンタッド分率が97.0%以上であるポリプロピレン樹脂を90質量%以上含む請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項5】
前記シール層Cは、ポリプロピレン共重合体を70質量%以上含み、前記ポリプロピレン共重合体はプロピレン以外のα-オレフィンを4モル%以上含む請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項6】
前記中間層Bを構成するポリプロピレン系樹脂組成物の融点が前記シール層Cを構成するポリプロピレン系樹脂組成物の融点より高い請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項7】
前記二軸配向ポリプロピレンフィルムの厚さが、10μm以上50μm以下である請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸配向ポリプロピレンフィルムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、包装用に使用するヒートシール性フィルムとして、ポリプロピレン系樹脂フィルムが広く用いられている。ヒートシール性を有するポリプロピレン系樹脂フィルムの一例として、無延伸ポリエチレン系樹脂フィルム又は無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムとをラミネートした積層ポリプロピレン系樹脂フィルムが挙げられる。しかし、上記積層ポリプロピレン系樹脂フィルムは、十分なシール強度を有するものの、有機溶剤等を使用するラミネート工程が必要であり、コスト面からも地球環境に与える影響の面からも好ましくない。
【0003】
ヒートシール性を有するポリプロピレン系樹脂フィルムの別の例として、高融点のポリプロピレン系樹脂からなる層と低融点でのポリオレフィン系樹脂からなる層との積層シートを延伸して得られた積層ポリプロピレン系樹脂フィルムが挙げられる。このような積層ポリプロピレン系樹脂フィルムとして、例えば、特許文献1及び2には、ポリプロピレン系樹脂からなる基材層と低融点のポリオレフィン系樹脂からなるシール層とを中間層を介して積層することでヒートシール強度を改善した積層ポリプロピレン系樹脂フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/118680号
国際公開第2018/181011号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、環境への配慮から、包材の減容化が求められており、これに伴い、フィルムの薄膜化が求められている。しかし、フィルムを薄膜化すると加工性を担う剛性が低下してしまうため、より高い剛性が求められている。また、製袋加工性の改良も求められており、さらなる改善が必要であった。
【0006】
本発明は、剛性及び耐熱性に優れた二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、基材層A、中間層B、及びシール層Cを備えた二軸配向ポリプロピレンフィルムとし、上記各層を構成するポリプロピレン系樹脂組成物の組成を調整し、かつ、フィルムの製膜条件を制御することによって、上記課題を解決することができた。すなわち、本発明は、以下の発明を含む。
[1]ポリプロピレン系樹脂組成物からなる基材層A及びポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層Cを有し、前記基材層Aと前記シール層Cとの間にポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間層Bを有する二軸配向ポリプロピレンフィルムであって、下記(1)~(3)を満足する二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(1)シール層Cを最表面に有する。
(2)23℃における引張弾性率が長手方向で2.0GPa以上であり、幅方向で5.0GPa以上である。
(3)120℃における熱収縮率が長手方向で2.0%以下であり、幅方向で1.5%以下である。
[2]前記二軸配向ポリプロピレンフィルムのヘイズが7.0%以下である上記[1]に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[3]前記二軸配向ポリプロピレンフィルムが、防曇剤を0.2質量%以上1.0質量%以下含む、上記[1]又は[2]に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[4]前記基材層Aは、メソペンタッド分率が97.0%以上であるポリプロピレン樹脂を90質量%以上含む上記[1]~[3]のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[5]前記シール層Cは、ポリプロピレン共重合体を70質量%以上含み、前記ポリプロピレン共重合体はプロピレン以外のα-オレフィンを4モル%以上含む上記[1]~[4]のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[6]前記中間層Bを構成するポリプロピレン系樹脂組成物の融点が前記シール層Cを構成するポリプロピレン系樹脂組成物の融点より高い上記[1]~[5]のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
[7]前記二軸配向ポリプロピレンフィルムの厚さが、10μm以上50μm以下である上記[1]~[6]のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリプロピレンフィルムは、剛性及び耐熱性に優れているため、包装袋としたときに袋形状を保持しやすい。また、シーラントフィルムをラミネートすることなく、高い剛性が必要とされる用途にも好適に用いることができ、フィルムの厚みを薄くしても強度を維持することができる。また、ヒートシールしたときにシール部のシワが少なく、袋形状としたときの外観に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムについて説明する。
【0010】
[二軸配向ポリプロピレンフィルムの層構成]
本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムは、ポリプロピレン系樹脂組成物からなる基材層A及びポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層Cを有し、前記基材層Aと前記シール層Cとの間にポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間層Bを有する。さらに、本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムは、機能層Dを有していてもよい。
以下に基材層A、中間層B、シール層C、及び機能層Dについて、詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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