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公開番号2025016739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024194566,2021537641
出願日2024-11-06,2020-07-10
発明の名称白色積層ポリエステルフィルム
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類C08J 7/043 20200101AFI20250128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】白色積層ポリエステルフィルムに関する。より詳しくは、水付着時のブロッキングが低減され、インキ密着性に優れた情報記録材料や印刷材料として好適な白色積層ポリエステルフィルムを提供する
【解決手段】ポリエステル樹脂層の少なくとも一方の面に塗布層を有する白色積層ポリエステルフィルムであって、前記塗布層が、ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂、架橋剤、ポリエステル樹脂を含有する組成物が硬化されて形成されている白色積層ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル樹脂層の少なくとも一方の面に塗布層を有する白色積層ポリエステルフィルムであって、前記塗布層が、ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂、架橋剤、ポリエステル樹脂
および帯電防止剤
を含有する組成物が硬化されて形成されている白色積層ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記架橋剤が3官能以上のブロックイソシアネート基を有する化合物である請求項1に記載の白色積層ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂が、ポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分が合成、重合されてなり、前記合成、重合する際のポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分の質量比(ポリカーボネートポリオール成分の質量/ポリイソシアネート成分の質量)がは0.5~3である請求項
1に
記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項4】
請求項1に記載の白色積層ポリエステルフィルムを有する、ラベル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、白色積層ポリエステルフィルムに関する。より詳しくは、水付着時のブロッキングが低減され、インキ密着性に優れた情報記録材料や印刷材料として好適な白色積層ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
二軸延伸ポリエステルフィルムは、機械的性質、電気的性質、寸法安定性等の優れた特性を有することから、磁気記録材料、包装材料、電気絶縁材料、感光材料、製図材料、写真材料等多くの分野の基材フィルムとして使用されている。しかし、これらの用途においてポリエステルフィルム上に他の材料を塗布積層する場合に、使用される材料によっては接着性が悪いという欠点がある。
【0003】
そこで、ポリエステルフィルムの表面に接着性を付与する方法の一つとして、ポリエステルフィルムの表面に各種樹脂を塗布し、易接着性能を持つ塗布層を設ける方法が知られている。
【0004】
従来の各種インキ密着性タイプのポリエステル系被覆フィルムにおいても、基材ポリエステルフィルムの表面に、特定の樹脂からなる被覆層を設けた方法が多く見られる(例えば、特許文献1参照)。前記被覆層の構成樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、及びアクリル系樹脂等を、単一あるいは2種以上混合したもの、また前記樹脂と特定の架橋剤(メラミン、イソシアネート等)とを混合したものなどが挙げられる。
【0005】
しかしながら、かかる従来技術では、特に冬場のフィルムロール輸送時などで、工場などの屋内と屋外との間で運搬する場合などにおいて、屋内の温度と外気との温度の差によってフィルムロールに結露水が付着し、フィルム表面やその塗布層が互いに貼りつくブロッキングトラブルが起きることがあった。これは、通常の水蒸気を含む空気中での放置後に加圧下で生じるブロッキングとは異なる種類のもので、液体の水を介してはじめて生じるものである。つまり、インキ密着性への密着性と耐ブロッキングを両立することは困難であった。特に紫外線硬化型インキ(UVインキ)への密着性と耐ブロッキングを両立することはきわめて困難であった。これを回避するにはシーズニングが有効であるが完全に回避できるものではなく、シーズニング工程が加わることで加工が遅れ生産性の悪化に繋がることが問題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-229355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、水付着時のブロッキング耐性を有し、UVインキへの密着性に優れた白色積層ポリエステルフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記問題の原因等について検討する過程において、ポリエステルフィルム基材の少なくとも一方の面に塗布層を有しており、前記塗布層が架橋剤、ポリエステル樹脂及び、ポリカーボネート構造と分岐構造を有するウレタン樹脂を含有する組成物が硬化されてなる場合に本発明の課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
即ち、本発明は、以下の構成よりなる。
1. ポリエステルフィルム基材の少なくとも一方の面に塗布層を有する白色積層ポリエステルフィルムであって、前記塗布層が、ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂、架橋剤、及びポリエステル樹脂を含有する組成物が硬化されて形成されている白色積層ポリエステルフィルム。
2. 前記架橋剤が3官能以上のブロックイソシアネート基を有する化合物である上記第1に記載の白色積層ポリエステルフィルム。
3. 前記ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂が、ポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分が合成、重合されてなり、前記合成、重合する際のポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分の質量比(ポリカーボネートポリオール成分の質量/ポリイソシアネート成分の質量)がは0.5~3である上記第1又は第2に記載の白色積層ポリエステルフィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明の白色積層ポリエステルフィルムは、結露水が付着してもブロッキングが発生せず、UVインキへの密着性に優れる。特に、低線量加工時のUVインキ密着性に優れる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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