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公開番号2024167382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-03
出願番号2024151946,2020194016
出願日2024-09-04,2020-11-24
発明の名称スリーブ、貫通孔構造、及びスリーブの設置方法
出願人未来工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F16L 5/00 20060101AFI20241126BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】貫通孔のサイズに柔軟に対応できるスリーブ、貫通孔構造、及びスリーブの設置方法を提供すること。
【解決手段】スリーブ20は、四つの屈曲部材30を組み合わせて四角枠状に構成される周壁21を備える。四つの屈曲部材30の各々は、角形成部33と、第1板部31と、第2板部32とを有する。四つの屈曲部材30は、隣り合う二つの屈曲部材30のうち、一方の屈曲部材30の第1板部31の先端部と、他の屈曲部材30の第2板部32の先端部とを隣接させることにより周壁21を構成し、かつ隣接する第1板部31と第2板部32の先端部同士の重合長を変更することにより周壁21の内部空間Kを拡縮させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
区画壁を壁厚方向に貫通し、かつ前記壁厚方向に見て四角形状の貫通孔内において、当該貫通孔を貫通して配置される貫通部材を取り囲むスリーブであって、
金属板製の複数の周壁構成体を組み合わせて四角枠状に構成される周壁を備え、
前記周壁構成体は、四つの屈曲部材と、二つ又は四つの直部形成体とを有し、
前記周壁で囲まれる内部空間が開口する方向を当該周壁の貫通方向とすると、
四つの前記屈曲部材の各々は、前記貫通方向に沿って見てL形状であり、かつ前記貫通方向に一定幅を有する金属板製であり、角形成部と、当該角形成部から互いに直交して突出し、かつ突出方向へ一定幅を有する二つの板部を有し、
前記直部形成体は、前記一定幅で延びる形状であり、
前記周壁は四つの側壁を有し、
四つの前記側壁のうちの少なくとも二つの側壁は、前記周壁の周方向に離れて位置する二つの前記屈曲部材のうちの一方の前記板部の先端部と、他方の前記板部の先端部と、当該二つの先端部を繋ぐように両方の先端部に対し板厚方向に重合させた前記直部形成体と、から構成され、
前記突出方向への重合長を変更することにより前記内部空間を拡縮させることを特徴とするスリーブ。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記周壁は、前記貫通方向の一端縁に当該周壁の外側に張り出す四角枠状のフランジを有し、前記複数の前記周壁構成体の全ては前記フランジを形成する板状のフランジ形成部を前記貫通方向の一端縁に備え、前記周方向に隣り合う二つの前記フランジ形成部は、当該フランジ形成部の板厚方向に重合され、
前記周壁は、前記四つの側壁において互いに対向する二つの前記側壁の組を二組備え、
一方の前記組の二つの前記側壁の各々は、二つの前記屈曲部材と一つの前記直部形成体により構成され、他方の前記組の前記側壁の各々は、前記内部空間を介して対向する一方の前記組の二つの前記屈曲部材により構成されており、
一方の前記組の二つの前記側壁のうちの一方の前記側壁において、前記周方向に離れて位置する二つの前記屈曲部材は、当該二つの屈曲部材を繋ぐ第1の前記直部形成体に対して、前記四角枠状の外側で重合する外側重合体であり、かつ前記フランジ形成部を前記第1の前記直部形成体の前記フランジ形成部よりも前記貫通方向の他端縁側において重合され、
一方の前記組の二つの前記側壁のうちの他方の前記側壁において、前記周方向に離れて位置する二つの前記屈曲部材は、当該二つの屈曲部材を繋ぐ第2の前記直部形成体に対して、前記四角枠状の内側で重合する内側重合体であり、かつ前記フランジ形成部を前記第2の前記直部形成体の前記フランジ形成部よりも前記貫通方向の一端縁側において重合され、
他方の前記組の二つの前記側壁の各々において、前記外側重合体の前記板部の前記先端部は、前記内側重合体の前記板部の前記先端部よりも外側となるように重合している請求項1に記載のスリーブ。
【請求項3】
前記周壁は、前記貫通方向の他端縁に前記フランジを有し、前記四つの前記屈曲部材の全ては前記フランジ形成部を前記貫通方向の他端縁に有し、
前記周壁を前記四つの屈曲部材のみで構成し、一方の組の二つの前記側壁の各々と、他方の組の二つの前記側壁の各々とを、二つの前記屈曲部材で構成した場合、
一方の前記組において前記外側重合体と前記内側重合体とが前記内部空間を介して対向し、他方の前記組において前記外側重合体と前記内側重合体とが前記内部空間を介して対向している請求項2に記載のスリーブ。
【請求項4】
区画壁を壁厚方向に貫通し、かつ前記壁厚方向に見て四角形状の貫通孔内において、当該貫通孔を貫通して配置される貫通部材を取り囲むスリーブであって、
複数の周壁構成体を組み合わせて構成される四角枠状の周壁を備え、
前記周壁で囲まれる内部空間が開口する方向を貫通方向とし、
前記周壁構成体の各々は、前記貫通方向に一定幅を有する板部を有する金属板製であり、
前記周壁は、前記貫通方向の一端縁に当該周壁の外側に張り出す四角枠状のフランジを有し、前記複数の前記周壁構成体の全ては前記フランジを形成する板状のフランジ形成部を前記貫通方向の一端縁に備え、前記周壁の周方向に隣り合う二つの前記周壁構成体の前記フランジ形成部は、当該フランジ形成部の板厚方向に重合され、重合した前記フランジ形成部の一方は前記板厚方向に段差状に形成されるとともに、重合した前記フランジ形成部の他方が前記一方の前記フランジ形成部の段差にて重合して、重合した前記フランジ形成部同士が面一となっており、
前記周壁は四つの側壁を有し、
各側壁は、前記周壁の周方向に隣り合う少なくとも二つの前記周壁構成体の一方の前記周壁構成体の先端部と、他方の前記周壁構成体の先端部とを板厚方向に重合させることにより構成され、前記周壁の前記周方向への重合長を変更することにより前記内部空間を拡縮させることを特徴とするスリーブ。
【請求項5】
前記周方向に隣り合う前記フランジ形成部は、前記板厚方向への重合順序が前記周方向において交互に入れ替わっている請求項4に記載のスリーブ。
【請求項6】
前記周壁構成体の二つの前記板部のうちの一方の前記板部の基端から先端までの長さは、他方の前記板部の基端から先端までの長さと異なる請求項1~請求項5のうちいずれか一項に記載のスリーブ。
【請求項7】
前記周壁構成体の板厚方向への寸法よりも大きい厚さを有し、かつ厚さ方向に前記周壁構成体の板厚以上の圧縮量で圧縮変形可能な外側閉塞部材を備える請求項1~請求項6のうちいずれか一項に記載のスリーブ。
【請求項8】
区画壁を壁厚方向に貫通し、かつ前記壁厚方向に見て四角形状の貫通孔内に貫通部材が配置され、
前記貫通部材は前記貫通孔内に配置された請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のスリーブによって取り囲まれており、
前記スリーブは、複数の周壁構成体を組み合わせて構成される四角枠状とされ、
複数の前記周壁構成体の各々は、前記貫通方向に一定幅を有する金属板製であり、
前記周壁の周方向に隣接する二つの前記周壁構成体は、先端部同士が前記周壁構成体の板厚方向に重合しており、
重合した前記周壁構成体と、前記貫通孔の内面との間には、前記周壁構成体の板厚方向に圧縮変形された外側閉塞部材が配置されていることを特徴とする貫通孔構造。
【請求項9】
区画壁として、間に空洞部を形成する一対の仕切り壁により形成された中空壁を壁厚方向に貫通し、かつ前記壁厚方向に見て四角形状の貫通孔内に貫通部材が配置され、
前記貫通部材は前記貫通孔内に配置された請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のスリーブによって取り囲まれており、
複数の前記周壁構成体の各々は、前記貫通方向に前記中空壁の壁厚より大きい幅の一定幅を有する金属板製であり、
前記周壁の周方向に隣接する二つの前記周壁構成体は、先端部同士が前記周壁構成体の板厚方向に重合した状態で、前記中空壁に位置決めされていることを特徴とする貫通孔構造。
【請求項10】
前記スリーブは、前記貫通方向の一端側が前記区画壁の表面から突出しており、当該区画壁から突出した前記スリーブの外面と、前記区画壁の表面とに亘って貼着された位置決めテープによって、前記スリーブは、前記区画壁に位置決めされている請求項9に記載の貫通孔構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スリーブ、貫通孔構造、及びスリーブの設置方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の区画壁を壁厚方向に貫通する貫通孔に貫通部材を貫通させるため、区画壁の貫通孔には、スリーブが配置されている(例えば、特許文献1参照)。
図21に示すように、区画壁としての中空壁110の一方の壁板111には、大サイズ開口部111aが形成され、他方の壁板112には、小サイズ開口部112aが形成されている。中空壁110に形成された貫通穴114は、大サイズ開口部111aと、小サイズ開口部112aとが、2枚の壁板111,112の間の内部空間113を介して連通して形成されている。小サイズ開口部112aは、貫通部材の一例であるケーブルを挿通するのに必要な大きさである。大サイズ開口部111a及び小サイズ開口部112aの各々は四角孔であり、互いに相似形である。
【0003】
貫通穴114に配置されるスリーブとしての枠体115は、四角筒状の筒部116と、四角枠状の大型フランジ部117と、四角枠状の小型フランジ部118とを有している。筒部116は、大サイズ開口部111aに挿入されるサイズである。筒部116は、小サイズ開口部112aより一回り大きいサイズである。
【0004】
大型フランジ部117は、筒部116の軸線方向の一端縁と繋がっている。大型フランジ部117の外周縁は大サイズ開口部111aよりも一回り大きい。小型フランジ部118の外周縁は、筒部116の軸線方向の他端縁と繋がっている。また、小型フランジ部118の内周縁は、小サイズ開口部112aと同じ又は若干大きい。
【0005】
枠体115は、貫通穴114における大サイズ開口部111aから挿入されている。大型フランジ部117は、一方の壁板111の外面に密接している。小型フランジ部118は、他方の壁板112の内面に密接している。枠体115を用いることにより、大サイズ開口部111a及び小サイズ開口部112aから内部空間113に小動物や火炎が進入するのを防止している。枠体115内には、配線・配管材が挿通される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-104738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、中空壁110には様々なサイズの貫通穴114が形成される。形成される貫通穴114のサイズに枠体115のサイズを合わせるためには、サイズの異なる複数種類の枠体115を用意する必要がある。又は、一サイズの枠体115を用いる場合には、枠体115のサイズに合わせて貫通穴114を形成する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するためのスリーブは、区画壁を壁厚方向に貫通し、かつ前記壁厚方向に見て四角形状の貫通孔内において、当該貫通孔を貫通して配置される貫通部材を取り囲むスリーブであって、金属板製の複数の周壁構成体を組み合わせて四角枠状に構成される周壁を備え、前記周壁構成体は、四つの屈曲部材と、二つ又は四つの直部形成体とを有し、前記周壁で囲まれる内部空間が開口する方向を当該周壁の貫通方向とすると、四つの前記屈曲部材の各々は、前記貫通方向に沿って見てL形状であり、かつ前記貫通方向に一定幅を有する金属板製であり、角形成部と、当該角形成部から互いに直交して突出し、かつ突出方向へ一定幅を有する二つの板部を有し、前記直部形成体は、前記一定幅で延びる形状であり、前記周壁は四つの側壁を有し、四つの前記側壁のうちの少なくとも二つの側壁は、前記周壁の周方向に離れて位置する二つの前記屈曲部材のうちの一方の前記板部の先端部と、他方の前記板部の先端部と、当該二つの先端部を繋ぐように両方の先端部に対し板厚方向に重合させた前記直部形成体と、から構成され、前記突出方向への重合長を変更することにより前記内部空間を拡縮させることを要旨とする。
【0009】
スリーブについて、前記周壁は、前記貫通方向の一端縁に当該周壁の外側に張り出す四角枠状のフランジを有し、前記複数の前記周壁構成体の全ては前記フランジを形成する板状のフランジ形成部を前記貫通方向の一端縁に備え、前記周方向に隣り合う二つの前記フランジ形成部は、当該フランジ形成部の板厚方向に重合され、前記周壁は、前記四つの側壁において互いに対向する二つの前記側壁の組を二組備え、一方の前記組の二つの前記側壁の各々は、二つの前記屈曲部材と一つの前記直部形成体により構成され、他方の前記組の前記側壁の各々は、前記内部空間を介して対向する一方の前記組の二つの前記屈曲部材により構成されており、一方の前記組の二つの前記側壁のうちの一方の前記側壁において、前記周方向に離れて位置する二つの前記屈曲部材は、当該二つの屈曲部材を繋ぐ第1の前記直部形成体に対して、前記四角枠状の外側で重合する外側重合体であり、かつ前記フランジ形成部を前記第1の前記直部形成体の前記フランジ形成部よりも前記貫通方向の他端縁側において重合され、一方の前記組の二つの前記側壁のうちの他方の前記側壁において、前記周方向に離れて位置する二つの前記屈曲部材は、当該二つの屈曲部材を繋ぐ第2の前記直部形成体に対して、前記四角枠状の内側で重合する内側重合体であり、かつ前記フランジ形成部を前記第2の前記直部形成体の前記フランジ形成部よりも前記貫通方向の一端縁側において重合され、他方の前記組の二つの前記側壁の各々において、前記外側重合体の前記板部の前記先端部は、前記内側重合体の前記板部の前記先端部よりも外側となるように重合しているとよい。
【0010】
スリーブについて、前記周壁は、前記貫通方向の他端縁に前記フランジを有し、前記四つの前記屈曲部材の全ては前記フランジ形成部を前記貫通方向の他端縁に有し、前記周壁を前記四つの屈曲部材のみで構成し、一方の組の二つの前記側壁の各々と、他方の組の二つの前記側壁の各々とを、二つの前記屈曲部材で構成した場合、一方の前記組において前記外側重合体と前記内側重合体とが前記内部空間を介して対向し、他方の前記組において前記外側重合体と前記内側重合体とが前記内部空間を介して対向しているとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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