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公開番号2024167303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-03
出願番号2024145456,2023190950
出願日2024-08-27,2023-11-08
発明の名称フッ素原子含有シラン化合物
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07F 7/18 20060101AFI20241126BHJP(有機化学)
要約【課題】新たな化合物であるフッ素原子を含有するシラン化合物を提供する。
【解決手段】式(1)で表されるフッ素原子含有シラン化合物。各符号は明細書中の記載と同意義である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024167303000068.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">12</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">96</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1):
TIFF
2024167303000064.tif
12
96
[式中:
Rf

は、それぞれ独立して、A

γ11


γ12
C-を有する1価の有機基、及びCF≡を含む環状の構造を含む1価の有機基から選ばれる基を少なくとも1つ有し;


は、フッ素原子であり;


は、それぞれ独立して、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり;
γ11は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ12は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ11及びγ12の合計は3であり;


は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、又は2~10価の有機基であり;

Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
α1は、1~9の整数であり;及び
α2は、1~9の整数である。]
で表されるフッ素原子含有シラン化合物。
続きを表示(約 3,600 文字)【請求項2】
Rf

は、


γ11


γ12
C-X


[式中:


は、フッ素原子であり;


は、それぞれ独立して、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり;
γ11は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ12は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ11及びγ12の合計は3であり;


は、
単結合、
2価のポリシロキサン基を含む基、又は
-(CR
A1
e1

2-e1

a1
-(CFH)
b1
-(CH


c1
-(O)
d1

(式中

A1
は、A

γ11


γ12
C-を有する1価の有機基であり;
e1は、1又は2であり;
a1は、0~200の整数であり;
b1は、0~200の整数であり;
c1は、0~200の整数であり;
d1は、0~200の整数であり;及び
符号a1、b1、c1及びd1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意である。)
で表される基である。]
で表される基である、請求項1に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項3】


は、-(CR
A1
e1

2-e1

a1
-(CFH)
b1
-(CH


c1
-(O)
d1

[式中:

A1
は、A

γ11


γ12
C-を有する1価の有機基であり;


、A

、γ11、γ12、e1、a1、b1、c1、及びd1は、請求項2と同意義であり;
符号a1、b1、c1及びd1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意である。]
で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項4】


は、-(CFH)
b1
-(CH


c1
-(O)
d1

[式中:
b1、及びc1は、請求項2と同意義であり;
d1は、0~10の整数であり;及び
符号b1、c1、及びd1を付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は任意である。]
で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項5】


は、-(CH


c1

[式中、c1は、0~30の整数である。]
で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項6】


は、-O-(CH


c1

[式中、c1は、0~30の整数である。]
で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項7】


は、-(CH


g1
-SiR


O(-SiR


O-)
n11
SiR


-(CH


g1

[式中:


は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、又は炭化水素基であり、
n11は、1~1500の整数であり、
g1は、それぞれ独立して、0~30の整数である。]
で表される基である、請求項2に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項8】


γ11


γ12
C-は、HCF

-である、請求項1又は2に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項9】


は、単結合、-(X
52

l5
-、又は式(X
A1
):
TIFF
2024167303000065.tif
48
52
[式中:

52
は、それぞれ独立して、-O-、-S-、o-、m-もしくはp-フェニレン基、-CO-、-C(O)O-、-OC(O)-、-CONR
53
-、-NR
53
CO-、-O-CONR
53
-、-NR
53
CO-O-、-NR
53
CONR
53
-、-NR
53
-、及び-(CH


n5
-からなる群から選択される基であり;

53
は、それぞれ独立して、水素原子、又は1価の有機基であり;
n5は、それぞれ独立して、1~30の整数であり;
l5は、1~10の整数であり;


は、それぞれ独立して、単結合又は2価の連結基である。]
で表される基である、請求項1に記載のフッ素原子含有シラン化合物。
【請求項10】

Si
は、下記式(S1)、(S2)、(S3)、(S4)又は(S5):
TIFF
2024167303000066.tif
85
100
[式中:

11
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;

12
は、それぞれ独立して、1価の有機基であり;
n1は、(SiR
11
n1

12
3-n1
)単位毎にそれぞれ独立して、0~3の整数であり;

11
は、それぞれ独立して、単結合又は2価の有機基であり;

13
は、それぞれ独立して、水素原子又は1価の有機基であり;
tは、それぞれ独立して、2以上の整数であり;

14
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又は-X
11
-SiR
11
n1

12
3-n1
であり;

15
は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、炭素数1~6のアルキレン基又は炭素数1~6のアルキレンオキシ基であり;

a1
は、それぞれ独立して、-Z

-SiR
21
p1

22
q1

23
r1
であり;


は、それぞれ独立して、2価の有機基であり;

21
は、それぞれ独立して、-Z
1’
-SiR
21’
p1’

22’
q1’

23’
r1’
であり;

22
は、それぞれ独立して、水酸基又は加水分解性基であり;

23
は、それぞれ独立して、1価の有機基であり;
p1は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
q1は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;
r1は、それぞれ独立して、0~3の整数であり;

1’
は、それぞれ独立して、2価の有機基であり;
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フッ素原子含有シラン化合物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ある種のシラン化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水撥油性を提供し得ることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、新たな化合物であるフッ素原子を含有するシラン化合物(フッ素原子含有シラン化合物)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の[1]~[23]を提供するものである。
[1] 下記式(1):
TIFF
2024167303000001.tif
12
96
[式中:
Rf

は、それぞれ独立して、A

γ11


γ12
C-を有する1価の有機基、及びCF≡を含む環状の構造を含む1価の有機基から選ばれる基を少なくとも1つ有し;


は、フッ素原子であり;


は、それぞれ独立して、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり;
γ11は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ12は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ11及びγ12の合計は3であり;


は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、又は2~10価の有機基であり;

Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
α1は、1~9の整数であり;及び
α2は、1~9の整数である。]
で表されるフッ素原子含有シラン化合物。
[2] Rf

は、


γ11


γ12
C-X


[式中:


は、フッ素原子であり;


は、それぞれ独立して、水素原子、塩素原子、又は臭素原子であり;
γ11は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ12は、それぞれ独立して、1又は2であり;
γ11及びγ12の合計は3であり;


は、
単結合、
2価のポリシロキサン基を含む基、又は
-(CR
A1
e1

2-e1

a1
-(CFH)
b1
-(CH


c1
-(O)
d1

【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、新たなフッ素原子含有シラン化合物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基、又は、その誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端、又は、分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。
本明細書において用いられる場合、「2価の有機基」としては、特に限定されるものではないが、炭化水素基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、分子から1個の水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、炭素原子数1~20の炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状、又は、環状のいずれであってもよく、飽和、又は、不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。かかる炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。尚、かかる炭化水素基は、その末端、又は、分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有していてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子;1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員のヘテロシクリル基、5~10員の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「加水分解性基」とは、加水分解反応を受け得る基を意味し、すなわち、加水分解反応により、化合物の主骨格から脱離し得る基を意味する。加水分解性基の例としては、-OR

、-OCOR

、-O-N=CR


、-NR


、-NHR

、又は-NCO(これら式中、R

は、置換又は非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す)などが挙げられ、好ましくは-OR

(即ち、アルコキシ基)である。R

の例には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基などの非置換アルキル基;クロロメチル基などの置換アルキル基が含まれる。それらの中でも、アルキル基、特に非置換アルキル基が好ましく、メチル基又はエチル基がより好ましい。一の態様において、R

は、メチル基であり、別の態様において、R

は、エチル基である。
(【0011】以降は省略されています)

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