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公開番号
2024167154
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-03
出願番号
2023083552
出願日
2023-05-21
発明の名称
被覆電線用チューブ
出願人
西日本電線株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
21/00 20060101AFI20241126BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】被覆電線用チューブの難燃性を高め、かつ、柔軟性を高める。
【解決手段】 高分子量ゴムに、金属水酸化物、カーボン、ホワイトカーボンを添加する。引張試験機による常温引張試験における伸びが600%以上であり、JIS K 7201に基づき測定した酸素指数が32.0以上である。金属水酸化物が水酸化マグネシウムのとき、水酸化マグネシウムを80PHR以上添加されるか、カーボンを5PHR以上添加することにより、酸素指数が32.0以上の被覆電線用チューブを得ることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
高分子量ゴムに、金属水酸化物、カーボン、ホワイトカーボンが添加された被覆電線用チューブであって、
塑性変形量の評価試験における伸びが600%以上であり、
JIS K 7201に基づき測定した酸素指数が32.0以上であり、
上記塑性変形量の評価試験は、標線間20mmの試験片をオートグラフにセットし、試験片を100mm/minで引張り、引張長が60mmに達したところで10秒間状態保持し、その後、100mm/minで評価開始時の状態に戻し、その後、オートグラフから試験片と取り出し、標線間の長さを計測することによって上記伸びを算出する被覆電線用チューブ。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
上記金属水酸化物は、水酸化マグネシウムであり、
上記水酸化マグネシウムを80PHR以上添加された請求項1に記載の被覆電線用チューブ。
【請求項3】
上記カーボンは5PHR以上添加された請求項1または請求項2に記載の被覆電線用チューブ。
【請求項4】
グリセリン脂肪酸エステルが1PHR以上添加された請求項1または請求項2に記載の被覆電線用チューブ。
【請求項5】
グリセリン脂肪酸エステルが1PHR以上添加された請求項3に記載の被覆電線用チューブ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆電線用チューブ、詳しくは、難燃性及び柔軟性を高めた被覆電線用チューブに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
被覆電線用チューブ(熱収縮チューブ)は、加熱により径方向に収縮する樹脂製のチューブである。被覆電線用チューブにより被覆対象物を被覆して加熱すると、被覆される部分の形状に沿って収縮し当該部分に密着した樹脂層が形成される。そこで被覆電線用チューブは、被覆電線の被覆層(絶縁層)の形成や、電線の結束部や配線の端末の保護、絶縁、防水等に用いられている。
特に、鉄道車両、自動車等の内部配線に使用される絶縁電線の絶縁保護用の被覆電線用チューブ等においては、ハロゲンフリーであるとともに、高い難燃性、引張強度や引張伸び等の機械的強度が優れることが要求される。例えば、鉄道車両に用いられる被覆電線用チューブには、難燃性の指標である酸素指数が所定値以上であることが求められる。
加えて、被覆電線用チューブを用いて、配線時の作業容易性の観点から、ある程度の柔軟性が要求される。
【0003】
高い難燃性を有するハロゲンフリーの難燃性樹脂組成物としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の技術が挙げられる。特許文献1には、ポリオレフィン樹脂に水酸化マグネシウムを配合したハロゲンフリーの難燃性樹脂組成物からなる被覆電線用チューブが開示されている。特許文献2においても、ポリオレフィンに水酸化マグネシウムを配合した被覆電線用チューブが開示されている。また、特許文献2には、カーボンブラックを難燃剤として使用する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-77958号公報
特開2020-184469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1、特許文献2には、いずれも、水酸化マグネシウムを大量に添加することが前提である。このため、難燃性と柔軟性はトレードオフの関係にあり、トレードオフをどのように解消するかが問題である。
【0006】
そこで、発明者らは、この問題を解消すべく、ベース樹脂の種類及び難燃剤と補強剤との配合割合に着目し、高分子量ゴムを用いること、難燃剤の量を低減させるとともに、難燃助剤及び補強材として機能させるべく、カーボンとホワイトカーボンとを併用添加することにより、問題解決に至ることを発見し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、難燃性、詳しくは酸素指数が所定値以上であり、柔軟性を高めた被覆電線用チューブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、高分子量ゴムに、金属水酸化物、カーボン、ホワイトカーボンが添加された被覆電線用チューブであって、塑性変形量の評価試験における伸びが600%以上であり、JIS K 7201に基づき測定した酸素指数が32.0以上であり、上記塑性変形量の評価試験は、標線間20mmの試験片をオートグラフにセットし、試験片を100mm/minで引張り、引張長が60mmに達したところで10秒間状態保持し、その後、100mm/minで評価開始時の状態に戻し、その後、オートグラフから試験片と取り出し、標線間の長さを計測することによって上記伸びを算出する被覆電線用チューブである。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、低分子量ゴム、低密度樹脂は用いずに、高分子量ゴムをベース樹脂として用いる。一般的に、低分子量ゴム、低密度樹脂は燃焼が容易であることが言われており、所定の難燃性を金属水酸化物で得るためには、大量の金属水酸化物が必要となる。高分子量ゴムであれば、金属水酸化物の量を低減させることができる。
【0010】
また、請求項1に記載の発明において、カーボンとホワイトカーボンとを併用することに、金属水酸化物の難燃性を高める難燃助剤としての役割を果たすだけでなく、高分子ゴムのゴム強度及び弾力性を高める役割を果たす。
このため、柔軟性を高めるために、金属水酸化物添加量を低減させ、必要な難燃性を保持しつつ、塑性変形量を改良することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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