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公開番号
2024166985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083466
出願日
2023-05-19
発明の名称
テルピリジン化合物の製造方法およびC-グリコシド化合物の製造方法
出願人
ENEOS株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C07D
401/14 20060101AFI20241122BHJP(有機化学)
要約
【課題】反応効率に優れ、製造コストを低減できるテルピリジン化合物の製造方法の提供。
【解決手段】下記式(1):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024166985000027.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">27</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表される第1の原料化合物と、下記式(2):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024166985000028.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">26</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表される第2の原料化合物とを、触媒の存在下で反応させることによって、下記式(3):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024166985000029.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">39</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表されるテルピリジン化合物を合成する反応工程を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1):
TIFF
2024166985000023.tif
26
170
(式(1)中、R
1
は、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、または炭素数1~6のアルキル基で置換されたアミノ基、またはカルボキシル基を示し、nは0~4の整数である。但し、nが0の場合、ピリジン環の水素原子は置換されていないことを示す。
R
2
は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基である。)
で表される第1の原料化合物と、
下記式(2):
TIFF
2024166985000024.tif
27
170
(式(2)中、R
3
は、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、または炭素数1~6のアルキル基で置換されたアミノ基、またはカルボキシル基を示し、mは0~3の整数である。但し、mが0の場合、ベンゼン環の水素原子は置換されていないことを示す。
R
4
は、それぞれ独立して、ハロゲン原子を示す。)
で表される第2の原料化合物とを、触媒の存在下で反応させることによって、
下記式(3):
TIFF
2024166985000025.tif
40
170
(式(3)中、R
1
およびnは、式(1)と同様であり、R
3
およびmは、式(2)と同様である。)
で表されるテルピリジン化合物を合成する反応工程を含む、テルピリジン化合物の製造方法。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記反応工程で得られた前記式(3)で表されるテルピリジン化合物を、第三級アミンを含む展開液を用いたクロマトグラフ法によって分取する、精製工程を含む、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項3】
前記第三級アミンが、トリアルキルアミンである、請求項2に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項4】
前記反応工程で得られた前記式(3)で表されるテルピリジン化合物を、塩基性カラムを用いたクロマトグラフ法によって分取する、精製工程を含む、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項5】
前記式(3)で表されるテルピリジン化合物が、下記式(4):
TIFF
2024166985000026.tif
42
170
(式(4)中、pは、それぞれ独立して、1、2、または3である。)
で表される化合物である、請求項1に記載のテルピリジン化合物の製造方法。
【請求項6】
ハロゲン化グリコンと、ハロゲン化含窒素複素環式化合物とを、Fe系触媒、Ni系触媒、および請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法により得られた前記式(3)で表されるテルピリジン化合物の存在下で反応させて、C-グリコシド化合物を製造する方法。
【請求項7】
前記式(3)で表されるテルピリジン化合物が、前記Fe系触媒および前記Ni系触媒の少なくとも1種の配位子である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記Fe系触媒が、ハロゲン化鉄である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項9】
前記Ni系触媒が、ハロゲン化ニッケルである、請求項6に記載の製造方法。
【請求項10】
前記ハロゲン化グリコンが、ピラノース環およびフラノース環の少なくとも1種を有する、請求項6に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、テルピリジン化合物の製造方法に関する。また、本発明は、C-グリコシド化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
テルピリジン化合物は、例えば、蛍光体や金属錯体の配位子等の様々な原料に幅広く使用されている化学物質である。
【0003】
例えば、特許文献1では、原料としてt-ブチルピリジンおよび触媒としてアルカリ金属分散体を用いたビピリジン化合物の合成方法が開示されている。しかし、当該合成方法では、テルピリジン化合物は、副生成物としてわずか数%の収率で得られるに過ぎなかった。そのため、反応効率に優れ、製造コストを低減できるテルピリジン化合物の製造方法の開発が望まれている。
【0004】
また、C-グリコシド結合は、O-グリコシド結合と異なり、加水分解等の代謝分解を受けにくいため、糖分子が結合した配糖体、糖鎖を認識する酵素、蛋白質を標的とした医薬品で重要な結合である。そのため、入手容易で安価な原料から、立体選択的なC-グリコシド結合を有する化合物(「C-グリコシド化合物」)の合成触媒およびその製造方法の開発が望まれている。
【0005】
例えば、非特許文献1では、原料としてハロゲン化グリコンおよびアリール金属化合物、ならびに触媒として特定の鉄触媒を用いたアリールC-グリコシド化合物の合成方法が開示されている。当該合成方法では、触媒として、塩化鉄と嵩高いジホスフィン配位子(TMS-S
ci
OPP)からなる鉄錯体を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2017/061581号
【非特許文献】
【0007】
J.Am.Chem.Soc.2017,139,10693~10701
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、非特許文献1では、グリコンに結合させる対象の化合物としてアリール金属化合物が開示されているに過ぎず、合成方法の対象化合物の適用範囲が狭かった。また、使用された触媒は、高価であり、反応効率に改善の余地があった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、反応効率に優れ、製造コストを低減できるテルピリジン化合物の製造方法を提供することである。また、本発明の目的は、グリコンに結合させる対象化合物の適用範囲を広げ、かつ、反応効率に優れ、製造コストを低減できるC-グリコシド化合物の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、反応工程を工夫することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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