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公開番号
2024166203
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024135598,2020070456
出願日
2024-08-15,2020-04-09
発明の名称
無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン、前記無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサンを含む付加硬化型シリコーン組成物、及びそれらの使用
出願人
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社
代理人
弁理士法人 津国
主分類
C07F
7/21 20060101AFI20241121BHJP(有機化学)
要約
【課題】様々な基材に対する接着性に優れ、外観が良好な硬化物を与える付加硬化型シリコーン組成物用の接着助剤として使用できる環状オルガノシロキサン、及びそれを含む付加硬化型シリコーン組成物を提供する。
【解決手段】無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン(前記無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサンは、分子中に、1個以上の無水コハク酸基と、1個以上のケイ素原子に直接結合した水素原子とを有することを特徴とする。)、無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサンを含む、付加硬化型シリコーン組成物、並びにそれらを用いた接着助剤及び接着剤を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で示される無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン。
TIFF
2024166203000026.tif
71
161
(式中、
R
1
は、独立して、フッ素原子を含有しない1価の炭化水素基であり、
R
2
は、独立して、炭素原子数2~10の2価の炭化水素基であり、
aは、0又は1以上の整数であり、
bは、1以上の整数であり、
cは、1以上の整数であるが、但し、
a+b+cが3以上の整数である)
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
a+b+cが3~8の整数である、請求項1に記載の無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサンを用いた、接着助剤。
【請求項4】
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を、分子中に2個以上有するポリオルガノシロキサン;
(C)白金系触媒;及び
(D)請求項1又は2に記載の無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン;
を含み、任意として、(B)ケイ素原子に直接結合した水素原子を、分子中に3個以上有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンを含む、付加硬化型シリコーン組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の付加硬化型シリコーン組成物を用いた、接着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン、前記無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサンを含む付加硬化型シリコーン組成物、及びそれらの使用に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
付加硬化型のシリコーン接着剤組成物は、室温又は、必要に応じて加熱することで硬化して各種被着体に対する接着性を発現する。そして、付加型シリコーンは車載電子部品等の接着剤、ポッティング剤として使用されている。また、基材への接着性を向上させるために、接着助剤を用いることが行われている。特許文献1には、含フッ素接着剤の接着助剤として、ヒドロシリル基(ケイ素原子に直接結合した水素原子)を含有し、かつ、ビスフェノールAを骨格に有する有機ケイ素化合物が提案されている。また、特許文献2には、オルガノシロキサン組成物の接着助剤として、加水分解性シリル基と2個以上の無水コハク酸基とを有する環状オルガノシロキサンが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-114793号公報
特開2013-32498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルミニウム、アルミダイキャスト等の金属、及びPPS、PBT、PETのようなエンジニアリングプラスチックを付加硬化型シリコーン接着剤組成物で接着させる要求が高まっている。本発明者らの知見によれば、特許文献1及び2に記載された接着助剤は、接着助剤としての機能が十分ではなかった。即ち、特許文献1及び2に記載された接着助剤を含むシリコーン組成物は、PPSを含む各種エンジニアリングプラスチックや金属に対する接着性が十分でないという問題があった。
【0005】
本発明は、様々な基材に対する接着性に優れ、外観が良好な硬化物を与える接着付与剤として機能する環状オルガノシロキサンを提供することを目的とする。また、本発明は、前記環状オルガノシロキサンを含む、様々な基材に対する接着性に優れ、外観が良好な硬化物を与える付加硬化型シリコーン組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の[1]~[5]に関する。
[1]下記一般式(1)で示される無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン。
TIFF
2024166203000001.tif
72
161
(式中、
R
1
は、独立して、フッ素原子を含有しない1価の炭化水素基であり、
R
2
は、独立して、炭素原子数2~10の2価の炭化水素基であり、
aは、0又は1以上の整数であり、
bは、1以上の整数であり、
cは、1以上の整数であるが、但し、
a+b+cが3以上の整数である)
[2]a+b+cが3~8の整数である、[1]の無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン。
[3][1]又は[2]の無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサンを用いた、接着助剤。
[4](A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を、分子中に2個以上有するポリオルガノシロキサン;
(C)白金系触媒;及び
(D)[1]又は[2]の無水コハク酸基含有環状オルガノシロキサン;
を含み、任意として、(B)ケイ素原子に直接結合した水素原子を、分子中に3個以上有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンを含む、付加硬化型シリコーン組成物。
[5][4]の付加硬化型シリコーン組成物を用いた、接着剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によって、様々な基材に対する接着性に優れ、外観が良好な硬化物を与える接着付与剤として機能する環状オルガノシロキサンが提供される。また、本発明によって、前記環状オルガノシロキサンを含み、様々な基材に対する接着性に優れる付加硬化型シリコーン組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[用語の定義]
シロキサン化合物の構造単位を、以下のような略号によって記載することがある(以下、これらの構造単位をそれぞれ「M単位」「D
H
単位」等ということがある)。
M
:Si(CH
3
)
3
O
1/2
M
H
:SiH(CH
3
)
2
O
1/2
M
Vi
:Si(CH=CH
2
)(CH
3
)
2
O
1/2
D
:Si(CH
3
)
2
O
2/2
D
H
:SiH(CH
3
)O
2/2
D
Vi
:Si(CH=CH
2
)(CH
3
)O
2/2
T
:Si(CH
3
)O
3/2
Q
:SiO
4/2
(四官能性)
【0009】
本明細書において、基の具体例は以下のとおりである。
1価の炭化水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基及びアルケニル基が挙げられる。脂肪族不飽和結合を有しない1価の炭化水素基としては、アルケニル基以外の前記した1価の炭化水素基が挙げられる。
【0010】
アルキル基は、炭素原子数1~18の直鎖又は分岐状の基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基及びオクタデシル基等が挙げられる。
シクロアルキル基は、炭素原子数3~20の単環又は多環の基であり、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等が挙げられる。
アリール基は、炭素原子数6~20の単環又は多環の基を含む芳香族基であり、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
アラルキル基は、アリール基で置換されたアルキル基であり、2-フェニルエチル基、2-フェニルプロピル基等が挙げられる。
アルケニル基は、炭素原子数2~6の直鎖又は分岐状の基であり、ビニル基、アリル基、3-ブテニル基及び5-ヘキセニル基等が挙げられる。
1価の炭化水素基は、非置換又は置換基で置換されていてもよい。置換基としては、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子;シアノ基等が挙げられる。ハロゲン原子で置換された1価の炭化水素基としては、クロロメチル基、クロロフェニル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基等が挙げられる。シアノ基で置換された1価の炭化水素基としては2-シアノエチル基等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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