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公開番号2024166201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024132794,2022509122
出願日2024-08-08,2020-08-12
発明の名称少なくとも1つの通信サービスに条件付きで参加するためのトランシーバ
出願人フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.
代理人個人,個人,個人
主分類H04W 48/02 20090101AFI20241121BHJP(電気通信技術)
要約【課題】本発明は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービスに参加するように構成されるトランシーバ(10)を提供する。
【解決手段】トランシーバ(10)は、少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データを受信および/または送信するための通信インターフェースを含む。トランシーバ(10)は、以下の所定の基準、すなわち、a) トランシーバ(10)の現在位置が少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、b) トランシーバ(10)が少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービスから通告信号を受信する、c) トランシーバ(10)が少なくとも1つの通信に関連する通信データを受信した、のうちの少なくとも1つが満たされる場合にのみ、少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データを送信および/または受信するように構成される。
【選択図】図6A
特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービス(20)に参加するように構成されるトランシーバ(10)であって、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/または送信するための通信インターフェース(13)を含み、
以下の所定の基準、すなわち、
a. 前記トランシーバ(10)の現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、および/または
b. 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービス(22)から通告(16)信号を受信する、および/または
c. 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)を受信する
のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信および/または受信するように構成される、トランシーバ(10)。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する受信された前記通信データ(23)が、
- 時間ウィンドウ内、および/または
- 周波数範囲内、たとえば、帯域幅部分(BWP)もしくはリソースプール(RP)内、および/または
- 送信の2つ以上のインスタンスにおいて、および/または
- 事前に定義されたメッセージタイプ内
のうちの少なくとも1つによって受信される請求項1に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
地理的エリアの定義
------------------------------------------------------------------------------
【請求項3】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)が、
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)の空間的な近傍
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する空間的エリア
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するインフラストラクチャ、たとえば、交通インフラストラクチャ
・ 道路(502)の空間的な近傍
・ 交差点(503)の空間的な近傍
・ 道路工事現場の空間的な近傍
・ 路側設備、たとえば、街灯柱、ガードレールなどの空間的な近傍
・ 車両ユーザ機器の空間的な近傍
・ 産業用地における危険エリアの空間的な近傍、たとえば、工場の現場の自動機械の近傍など
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つのさらなるトランシーバ(21)の通信範囲内の位置
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つのさらなるトランシーバ(21)の構成された最小の必須の通信範囲内の位置
・ インフラストラクチャデバイス、たとえば、路側機--RSU--の空間的な近傍
・ インフラストラクチャデバイス、たとえば、路側機--RSU--の通信範囲内の位置
のうちの少なくとも1つである請求項1または2に記載のトランシーバ(10)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)の存在を感知することによって、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項1から3のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項5】
前記トランシーバ(10)の位置を決定することによって、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項1から4のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項6】
・ GNSS
・ セルラ位置特定
・ WiFiに基づいて支援された測位
・ ワイヤレス無線テクノロジーを使用するフィンガープリンティング
・ 前記トランシーバが、位置データか、または前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるか否かのインジケータかのどちらかとして、前記ネットワーク(100)または別のデバイス、たとえば、別のUEからシグナリングされた前記トランシーバ(10)の位置を取得するメカニズム
のうちの少なくとも1つまたは複数を使用することによって前記トランシーバ(10)の位置を決定するように構成される請求項5に記載のトランシーバ(10)。
【請求項7】
以下の方法、すなわち、
・ 前記ネットワーク(100)からの直接的または間接的なインジケーション
・ 前記トランシーバ(10)内に存在する外部アプリケーション、たとえば、事前に記憶されたアプリケーション、または前記トランシーバ(10)内に存在しない外部アプリケーション、たとえば、インターネットアプリケーションからの直接的または間接的なインジケーション
のうちの少なくとも1つによって、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項5または6に記載のトランシーバ(10)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)が、デバイスデバイス間(D2D)通信プロトコル、たとえば、歩行者UE(P-UE)との通信をともなう車歩行者間通信を含む車車間・路車間(V2X)通信プロトコルを使用する通信を含む請求項1から7のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項9】
前記トランシーバ(10)が、サイドリンク通信インターフェース、たとえば、PC5インターフェースを含み、前記少なくとも1つの通信サービス(20)が、前記トランシーバ(10)のサイドリンク通信インターフェースを介した、前記トランシーバ(10)と、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)との間の通信を含む請求項1から8のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項10】
前記サイドリンク通信インターフェースを構成するための構成情報を含むリソース構成を受信するように構成される請求項9に記載のトランシーバ(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信システムまたはネットワークの分野に関し、より詳細には、基地局および/またはネットワークによって提供される少なくとも1つの通信サービスに関連する通信のために専用通信リソースを使用するワイヤレス通信システムのユーザデバイス間のワイヤレス通信のための手法に関する。少なくとも1つの通信サービスは、常時利用可能であるか、または条件付きで利用可能であってよく、すなわち、少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合にのみ利用可能であってよい。実施形態およびいくつかの非限定的な例は、車車間・路車間(V2X: Vehicle-to-Everything)サービスに関連する通信環境内の歩行者のUEの改善および向上に関係する場合がある。
続きを表示(約 5,400 文字)【背景技術】
【0002】
図1aおよび図1bは、図1aに示されるように、コアネットワーク102と、1つまたは複数の無線アクセスネットワークRAN
1
、RAN
2
、...RAN
N
とを含む地上系ワイヤレスネットワーク(terrestrial wireless network)100の例の概略図である。図1bは、それぞれのセル106
1
から106
5
によって概略的に表される基地局の周囲の特定のエリアにそれぞれがサービスを提供する1つまたは複数の基地局gNB
1
からgNB
5
を含んでよい無線アクセスネットワークRAN
n
の例の概略図である。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するために設けられる。基地局BSという用語は、5GネットワークのgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-AプロのeNB、またはその他のモバイル通信規格の適切なBSを指す。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスである場合がある。また、ワイヤレス通信システムは、基地局にまたはユーザに接続するモバイルまたは固定IoT(モノのインターネット)デバイスによってアクセスされる場合がある。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、電子機器、ソフトウェア、センサー、アクチュエータなどと、これらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャを介してデータを収集し、やりとりすることを可能にするネットワーク接続性とを組み込んだ、物理的なデバイス、ロボットまたは車などの地上の乗り物、後者がドローンとも呼ばれる有人航空機または無人航空機(UAV)などの航空機、モバイルマシン、スマートウォッチのようなスマートデバイス、建物、およびその他のものまたはデバイスを含んでよい。
【0003】
例は、地上系ワイヤレスネットワークに限定されず、ネットワークエンティティは、BSならびに/またはBSおよび/もしくはコアネットワークの一部が衛星(LEO、GEO、MEO)または高高度プラットフォーム(HAP: high altitude platform)、たとえば、気球もしくは特殊な航空機のペイロードであることが可能である非地上系ネットワーク(NTN: non-terrestrial network)を含み得ることに留意されたい。
【0004】
図1bは、5つのセルの例示的な図を示すが、RAN
n
は、より多くのまたはより少ないそのようなセルを含む場合があり、RAN
n
は、1つの基地局のみを含む場合もある。図1bは、セル106
2
内にあり、基地局gNB
2
によってサービスを提供される、ユーザ機器UEとも呼ばれる2つのユーザUE
1
およびUE
2
を示す。別のユーザUE
3
が、基地局gNB
4
によってサービスを提供されるセル106
4
内に示される。矢印108
1
、108
2
、および108
3
は、ユーザUE
1
、UE
2
、およびUE
3
から基地局gNB
2
、gNB
4
にデータを送信するための、または基地局gNB
2
、gNB
4
からユーザUE
1
、UE
2
、UE
3
にデータを送信するためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。さらに、図1bは、固定またはモバイルデバイスである場合がある、セル106
4
内の2つのIoTデバイス110
1
および110
2
を示す。IoTデバイス110
1
は、矢印112
1
によって概略的に表されるようにデータを受信および送信するために基地局gNB
4
を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。IoTデバイス110
2
は、矢印112
2
によって概略的に表されるようにユーザUE
3
を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB
1
からgNB
5
は、「コア」を指す矢印によって図1bにおいて概略的に表されるそれぞれのバックホールリンク114
1
から114
5
を介して、たとえば、S1インターフェースによってコアネットワーク102に接続されてよい。コアネットワーク102は、1つまたは複数の外部ネットワークおよびインターネットに接続される場合がある。さらに、それぞれの基地局gNB
1
からgNB
5
の一部またはすべては、たとえば、S1もしくはX2インターフェースまたはNRのXNインターフェースによって、「gNB」を指す矢印によって図1bにおいて概略的に表されるそれぞれのバックホールリンク116
1
から116
5
を介して互いに接続される可能性がある。ネットワークは、デバイスデバイス間(D2D: device-to-device)通信とも呼ばれるダイレクトモードで通信するUEも含み得る。このインターフェースは、PC5インターフェースと呼ばれることが多い。
【0005】
データ送信のために、物理リソースグリッドが、使用されてよい。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素の組を含んでよい。たとえば、物理チャネルは、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザに固有のデータを運ぶ物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)、たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を運ぶ物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、およびサイドリンク制御情報(SCI)を運ぶ物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSCCH)を含んでよい。アップリンクに関して、物理チャネルは、UEが同期し、MIBおよびSIBを取得するとネットワークにアクセスするためにUEによって使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含んでよい。サイドリンクは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)も含み得る。物理信号は、基準信号またはシンボル(RS)、同期信号などを含んでよい。リソースグリッドは、時間領域において特定の継続時間を有し、周波数領域において所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレームを含んでよい。フレームは、特定の数の、事前に定義された長さ、たとえば、1msのサブフレームを有してよい。各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP)の長さに応じて12または14 OFDMシンボルの1つまたは複数のスロットを含んでよい。フレームは、たとえば、短縮送信時間間隔(sTTI: shortened transmission time interval)、またはほんの数OFDMシンボルを含むミニスロット/スロットに基づかないフレーム構造を利用するとき、より少ない数のOFDMシンボルからなる場合もある。
【0006】
ワイヤレス通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)システム、直行周波数分割多元接続(OFDMA)システム、またはCPのあるもしくはCPのない任意のその他のIFFTに基づく信号、たとえば、DFT-s-OFDMのような周波数分割多重化を使用する任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであってよい。多元接続のための非直交波形、たとえば、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC: filter-bank multicarrier)、一般化周波数分割多重化(GFDM: generalized frequency division multiplexing)、またはユニバーサルフィルタ適用マルチキャリア(UFMC: universal filtered multi carrier)のようなその他の波形が、使用される場合がある。ワイヤレス通信システムは、たとえば、LTEアドバンストプロ規格、または5GもしくはNR、新無線、規格、またはNR-U、新無線免許不要(New Radio Unlicensed)、規格、またはNR-NTN、非地上系ネットワーク、規格、または3GPP(登録商標) UAV、免許不要航空機(Unlicensed Aerial Vehicles)、規格、またはIoT、モノのインターネット、規格、または802.11axもしくは802.11be仕様に従って動作してよい。
【0007】
図1aおよび図1bに示されるワイヤレスネットワークまたは通信システムは、はっきりと異なる重なり合うネットワーク、たとえば、各マクロセルが基地局gNB
1
からgNB
5
のようなマクロ基地局を含むマクロセルのネットワークと、フェムトまたはピコ基地局のようなスモールセル基地局(図1aおよび図1bに示されず)のネットワークとを有する異種ネットワークである場合がある。
【0008】
上述の地上系ワイヤレスネットワークに加えて、衛星のような宇宙のトランシーバおよび/または無人航空機システムのような空中のトランシーバを含む非地上系ワイヤレス通信ネットワーク(non-terrestrial wireless communication network)も存在する。非地上系ワイヤレス通信ネットワークまたはシステムは、たとえば、LTEアドバンストプロ規格または5GもしくはNR、新無線、規格に従って、図1aおよび図1bを参照して上で説明された地上系システムと同様の方法で動作してよい。
【0009】
モバイル通信ネットワークにおいて、たとえば、LTEまたは5G/NRネットワークのような、図1aおよび図1bを参照して上で説明されたネットワークのようなネットワークにおいては、たとえば、PC5インターフェースを使用して1つまたは複数のサイドリンク(SL)チャネル上で互いに直接通信するUEが、存在する場合がある。サイドリンク上で互いに直接通信するUEは、その他の乗り物と直接通信する乗り物(V2V通信)、ワイヤレス通信ネットワークのその他のエンティティ、たとえば、信号機および交通標識のような沿道のエンティティと通信する乗り物(V2I通信)、ならびに歩行者UE(P-UE)とも呼ばれる歩行者と直接通信する乗り物(V2P通信)を含む場合がある。その他のUEは、乗り物に関連するUEでない場合があり、上述のデバイスのいずれかを含む場合がある。そのようなデバイスは、SLインターフェースおよびその定義されたチャネルを使用して互いに直接通信してもよい(D2D通信)。
【0010】
サイドリンク上で互いに直接通信する2つのUEを考えるとき、両方のUEは、基地局がUEのためのサイドリンク構成、リソース割り当て、または支援を提供してよいように同じ基地局によってサービスを提供される場合がある。たとえば、両方のUEは、図1bに示された基地局のうちの1つのような基地局のカバーエリア内にある場合がある。これは、「カバレッジ内」シナリオと呼ばれる。別の筋書きは、「カバレッジ外」シナリオと呼ばれる。「カバレッジ外」は、2つのUEが図1bに示されたセルのうちの1つの中にないことを意味するのではなく、むしろ、これらのUEが、
・ 基地局に接続されていない可能性があり、たとえば、それらのUEがRRC接続状態またはRRC非アクティブ状態になく、したがって、UEが基地局からいかなるサイドリンク構成、リソース割り当て、もしくは支援も受け取らない、および/または
・ 基地局に接続されている可能性があるが、1つまたは複数の理由により、基地局がUEのためのサイドリンク構成、リソース割り当て、もしくは支援を提供しない可能性がある、および/または
・ NR V2Xサービスをサポートしない可能性がある基地局、たとえば、GSM、UMTS、LTE基地局、もしくはWiFiアクセスポイントに接続されている可能性がある
ことを意味することが留意される。
(【0011】以降は省略されています)

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