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公開番号2024144911
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057087
出願日2023-03-31
発明の名称ヘッドアップディスプレイ
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類H04N 5/64 20060101AFI20241004BHJP(電気通信技術)
要約【課題】カバーの着脱が可能でありながら、より簡易な構造で耐水性を有するヘッドアップディスプレイを提供すること。
【解決手段】本開示のヘッドアップディスプレイは、車両Cに搭載されるヘッドアップディスプレイであって、表示光Liを射出するディスプレイ20と、表示光Liを反射する平面鏡ユニット10や凹面鏡30と、表示光Liを方向Uへ通過する開口53を形成する上ケース50と、平面鏡ユニット10や凹面鏡30を収容空間62sに収容する下ケース60と、上ケース50と下ケース60とからなるケース40と、開口53を覆う板状のカバー80と、を備え、上ケース50は、カバー80の左右方向の端部81,82を差し込むスリット50sを形成し、カバー80は、端部81,82のうち一方の端部82が低くなるように傾斜しており、ケース40は、一方の端部82を、収容空間62sとは異なる第二収容空間62wに収容する。
【選択図】図3A

特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるヘッドアップディスプレイであって、
表示光を射出するディスプレイと、
前記表示光を反射するミラーと、
前記表示光を上方へ通過する開口を形成する上ケースと、
前記ミラーを収容空間に収容する下ケースと、
前記上ケースと前記下ケースとからなるケースと、
前記開口を覆う板状のカバーと、
を備え、
前記上ケースは、前記カバーの左右方向の端部を差し込むスリットを形成し、
前記カバーは、前記端部のうち一方の端部が低くなるように傾斜しており、
前記ケースは、前記一方の端部を、前記収容空間とは異なる第二収容空間に収容する
ヘッドアップディスプレイ。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記第二収容空間は、前記下ケースの底面から上方に向かう壁部で区画される
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
【請求項3】
前記上ケースは、前記カバーを載置する載置部と、前記カバーを抑える抑え部と、の隙間で前記スリットを形成し、
前記壁部は、前記載置部の前記収容空間側に隣接して形成される
請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来のヘッドアップディスプレイの構造として、特許文献1や特許文献2に示される構成が開示されている。
特許文献1の構成では、粘着シート(30)が防塵シート(24)を収容部(13)へ固定する。粘着シートを用いる構成は、防塵シートの再利用性や、ヘッドアップディスプレイのメンテナンス性を低下させていた。そこで、特許文献2の構成では、爪部(6)がカバー(5)を蓋部材(3)へ固定する。この構成によって、カバーの再利用性や、ヘッドアップディスプレイのメンテナンス性が向上された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-102305号公報
特開2022-123149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カバーを着脱可能に備えるヘッドアップディスプレイとして、より簡易な構造でカバーを固定できることが好ましかった。また、それでありながら耐水性にも優れる構造が好ましかった。
本発明の目的とするところは、上述課題に着目し、カバーの着脱が可能でありながら、より簡易な構造で耐水性を有するヘッドアップディスプレイを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイは、
車両に搭載されるヘッドアップディスプレイであって、
表示光を射出するディスプレイと、
前記表示光を反射するミラーと、
前記表示光を上方へ通過する開口を形成する上ケースと、
前記ミラーを収容空間に収容する下ケースと、
前記上ケースと前記下ケースとからなるケースと、
前記開口を覆う板状のカバーと、
を備え、
前記上ケースは、前記カバーの左右方向の端部を差し込むスリットを形成し、
前記カバーは、前記車両の左右方向の端部のうち一方の端部が低くなるように傾斜しており、
前記ケースは、前記一方の端部を、前記収容空間とは異なる第二収容空間に収容する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示のヘッドアップディスプレイ1(HUD1)が車両Cに搭載された態様の一例を示す図。
上ケース50の外観を示す斜視図。
上ケース50及びカバー80の外観を示す斜視図。
開口53を含むX-Y断面におけるヘッドアップディスプレイ1の概略断面図。
開口53を含むX-Y断面における上ケース50及び下ケース60の概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本開示のヘッドアップディスプレイを、ヘッドアップディスプレイ1(HUD1)が車両Cに搭載された実施形態及び変形例として例にあげ、添付図面を用いて次の順序で説明する。
【0008】
[第一実施形態]
<1-1.構成の説明>
<1-2.ケース40の説明>
<1-3.流路WLの説明>
【0009】
[第一実施形態]
図1は、本開示のヘッドアップディスプレイ1が車両Cに搭載された態様の一例を示す図である。図1に示す通り、本開示のHUD1は車両Cに設けられたウインドシールドWSの下方に組み付けることができる。車両Cは自動車であるが、自動二輪、作業用車両等の他の形態の車両へも適用できる。車両Cは、被投射部材の一例であるウインドシールドWSと、HUD1を備える。なお、図面内に示される通り、X軸は車両の左右方向、Y軸は車両の上下方向、Z軸は車両の前後方向に対応する。また、それぞれの軸の正の方向は車両Cの左方向Lと上方向Uと前方向Fである。また、それぞれの軸の負の方向は車両Cの左方向Lと上方向Uと前方向Fである。
【0010】
HUD1は、ウインドシールドWSへ表示光Liを投影する。ウインドシールドWSは、表示光Liの一部を反射する。車両Cのユーザは、アイポイントEPから表示光を目で視認することで、あたかも虚像VがウインドシールドWS前方に浮かんで見えるように知覚することができる。HUD1は、回転軸Aを中心に凹面鏡30を回転することで、表示光Liの投影方向を変えてもよい。この構成によれば、HUD1は車両Cのユーザの体格等に応じて表示光Liの光路を調節することができる。すなわち、表示光Liは、標準光路Lc、ショーター光路Ls、トーラー光路Ltをたどることができる。
なお、車両Cは、車両Cの中央よりも右側に偏った位置にハンドルを備える。したがって、車両Cは、いわゆる右ハンドル車である。また、HUD1は、ハンドルの前方に搭載されている。すなわち、HUD1もまた、車両Cの右側に偏った位置に備わる。
(【0011】以降は省略されています)

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