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公開番号2024166118
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024077754
出願日2024-05-13
発明の名称スピンカラム
出願人ラブターボ バイオテック コーポレーション
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20241121BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】スピンカラムの提供。
【解決手段】本発明のスピンカラムは、核酸およびタンパク質などの生体分子を濾過および抽出するために使用される。スピンカラムが使用されるとき、それは、収集管内に位置付けられ、その後、遠心分離機のスロット内に位置付けられ、遠心分離機が、作動させられる。本発明のスピンカラムの内部体積は、従来のスピンカラムの内部体積より大きく、それがより大量の試料を収容することを可能にする。加えて、本発明のスピンカラムの内側に位置付けられる濾過膜は、従来のスピンカラムの濾過膜より小さい。濾過膜から生体分子を洗浄するために要求される洗浄液の量は、濾過膜のサイズに比例する。したがって、より少ない洗浄液が、本発明において要求される。本発明のスピンカラムはより大量の試料を収容し得るので、試料に含まれる生体分子の数もより多い。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スピンカラムであって、前記スピンカラムは、
上部区分であって、前記上部区分の頂部は、開口部を形成しており、前記上部区分は、外径および内径を有する、上部区分と、
中間区分であって、前記中間区分は、前記上部区分から続き、外径および内径を有し、前記中間区分の前記外径は、前記上部区分の前記外径より小さく、前記中間区分の前記内径は、前記上部区分の前記内径より小さい、中間区分と、
下部区分であって、前記下部区分は、前記中間区分から続き、外径および内径を有し、前記下部区分の前記内径は、前記中間区分の前記内径より小さく、前記下部区分の底部端は、出口を有する、下部区分と
を含む、スピンカラム。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
キャップが、前記開口部を緊密に覆うために前記上部区分の前記頂部に提供されている、請求項1に記載のスピンカラム。
【請求項3】
前記下部区分の前記外径は、前記中間区分の前記外径と同じである、請求項2に記載のスピンカラム。
【請求項4】
前記下部区分の前記内径は、6.5mm~5.5mmである、請求項2に記載のスピンカラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、核酸およびタンパク質などの生体分子を濾過および抽出するために使用されるデバイスであるスピンカラムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
(背景)
試料から核酸およびタンパク質などの生体分子を濾過および抽出するために、試料は、液化させられ得、次いで、スピンカラムとして一般に知られる管内に配置され得る。試料を注入する前に、濾過膜が、管内に挿入される。濾過抽出を実施するとき、管は、収集管内に配置され、次いで、収集管は、遠心分離機のスロット内に配置され、次いで、遠心分離機が、開始される。それにより、遠心力が、管内の試料に及ぼされ、これにより、試料は、濾過膜を収集管内へと通過する。
【0003】
濾過膜の特別な素材および細孔に起因して、試料が濾過膜を通過すると、抽出されるべき試料中の生体分子が、濾過膜上に吸着される。次いで、濾過膜は、膜内の不純物を除去するために洗浄液で洗浄され、次いで、回収溶液は、濾過膜に付着した生体分子を溶解し、それらを回収することにより抽出プロセスを完了するために使用される。
【0004】
上述の遠心分離機は、実験室で30年より長く使用されている小型の卓上遠心分離機である。それらは、通常、24または32スロットを有する。ブランドに関係なく、スロットの仕様は、わずか数ミリメートルの偏差を伴って、概ね同じである。濾過および抽出のプロセスでは、遠心分離機、スピンカラム、および収集管が、相互と連携する必要がある。遠心分離機のスロットの仕様は遠心分離機の間で統一されているので、スピンカラムおよび収集管の仕様および形状も、ブランドに関係なく類似しており、数ミリ未満異なっている。スピンカラムの外径は、通常、開口部から底部へと次第に先が細くなっている。したがって、従来のスピンカラムのサイズは、概ね固定されており、試料の総体積を積み込むその容量も、同様である。操作に対する最大好適体積は、約750μlであり、溶出バッファーは、約60μlである。しかしながら、より正確な試験結果を達成するためには、抽出される生体分子の濃度がより高いほど、よりよい。したがって、より高い濃度の生体分子を得るために、より大量の試料をスピンカラムの中に入れ、溶出バッファーの体積を減らすことが必要である。しかしながら、上述のように、従来の遠心分離機、収集管、およびスピンカラムのサイズは、固定されており、スピンカラム内により大量の試料を位置付けることを不可能にする。したがって、従来の遠心分離機内でも使用され得る、より高濃度の生体分子を得るための新しいスピンカラムを開発することが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の概要)
本発明のスピンカラムの体積は、1050μlより大きくあり得、濾過膜を収容する部分は、より小さい直径を有し、それによって、溶出バッファーの体積は、従来のスピンカラムに対する60μlから30μlまで減らされ得る。同じ条件のもとで、計算された濃度は、従来のスピンカラムの濃度の2.8倍(=1050μl/750μl×60μl/30μl)であり、それは、生化学アッセイなどの後続の用途のニーズを満たすように、生体分子の濃度を効果的に増加させ得る。
【0006】
本発明のスピンカラムの具体的な特徴は、それが3つの部分、すなわち、上部区分、中間区分、下部区分を有し、全長は、従来のそれと概ね同じであり、中間区分の外径は、従来のそれと同じであり、上部区分の内径および外径は、中間区分の内径および外径よりそれぞれ大きく、下部区分の内径は、中間区分の内径より小さい。下部区分は、適切な直径の濾過膜を提供されている。さらに、3つの区分の長さの比も、従来のそれとは異なっており、特に上部区分と中間区分との長さの比が、従来のそれより大きい。上部区分の内径が中間部の内径より大きく、上部区分の中間区分に対する長さの比が従来のそれより大きいので、スピンカラム全体は、従来のそれより大きい体積を有する。
【0007】
本発明のスピンカラムの下部区分(濾過膜が位置付けられている)の内径は、従来のスピンカラムの内径より小さい。したがって、同じ濾過膜の厚さのもとでは、本発明のスピンカラム内に位置付けられた濾過膜の体積は、従来のスピンカラムの体積より小さい。濾過膜の体積はより小さいが、吸着される生体分子の数は、変化しない。濾過膜の体積が小さいので、濾過膜に吸収された生体分子を溶解および回収するために要求される溶出バッファーの量もより少なく、それは、回収される生体分子の濃度を効果的に増加させ得、それによって、生化学アッセイなどの後続の用途の精度を向上させる。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
スピンカラムであって、前記スピンカラムは、
上部区分であって、前記上部区分の頂部は、開口部を形成しており、前記上部区分は、外径および内径を有する、上部区分と、
中間区分であって、前記中間区分は、前記上部区分から続き、外径および内径を有し、前記中間区分の前記外径は、前記上部区分の前記外径より小さく、前記中間区分の前記内径は、前記上部区分の前記内径より小さい、中間区分と、
下部区分であって、前記下部区分は、前記中間区分から続き、外径および内径を有し、前記下部区分の前記内径は、前記中間区分の前記内径より小さく、前記下部区分の底部端は、出口を有する、下部区分と
を含む、スピンカラム。
(項目2)
キャップが、前記開口部を緊密に覆うために前記上部区分の前記頂部に提供されている、上記項目に記載のスピンカラム。
(項目3)
前記下部区分の前記外径は、前記中間区分の前記外径と同じである、上記項目のいずれかに記載のスピンカラム。
(項目4)
前記下部区分の前記内径は、6.5mm~5.5mmである、上記項目のいずれかに記載のスピンカラム。
(摘要)
本発明のスピンカラムは、核酸およびタンパク質などの生体分子を濾過および抽出するために使用される。スピンカラムが使用されるとき、それは、収集管内に位置付けられ、その後、遠心分離機のスロット内に位置付けられ、遠心分離機が、作動させられる。本発明のスピンカラムの内部体積は、従来のスピンカラムの内部体積より大きく、それがより大量の試料を収容することを可能にする。加えて、本発明のスピンカラムの内側に位置付けられる濾過膜は、従来のスピンカラムの濾過膜より小さい。濾過膜から生体分子を洗浄するために要求される洗浄液の量は、濾過膜のサイズに比例する。したがって、より少ない洗浄液が、本発明において要求される。本発明のスピンカラムはより大量の試料を収容し得るので、試料に含まれる生体分子の数もより多い。より少ない洗浄液が濾過膜から生体分子を溶解および回収するために要求されるので、洗浄液中の回収される生体分子の濃度は、より高い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、従来のスピンカラムを示している。
【0009】
図2は、従来の収集管を示している。
【0010】
図3は、従来のスピンカラムが収集管内に挿入されている状態を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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