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公開番号2024166016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023142900
出願日2023-09-04
発明の名称マーキング装置
出願人シヤチハタ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B25H 7/04 20060101AFI20241121BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】締結部材のサイズやマーキング位置の違いに対応可能であり、低コストで携帯性に優れたマーキング装置を提供する。
【解決手段】ボルト、ナット等の締結部にマーキングを施すためのマーキング装置である。筒状の筐体20と、筐体の底部に装着されたソケット部30と、筐体20及びソケット部30の内部に収納されたマーキング部材50を備える。締結部材に被せられるソケット部30は、締結部材のサイズ等に応じて交換可能であるが、使用中に不用意に外れないよう、回転規制機構が組み込まれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被締結部材と、前記被締結部材に締結された締結部材とにマーキングを施すマーキング装置であって、
筒状の筐体と、
前記筐体の底部に設けられ前記締結部材に被せられるソケット部と、
前記筐体の内部に収納され、前記締結部材に向かって移動可能なマーキング部材とを備え、
前記ソケット部が前記筐体に着脱自在に嵌合されているマーキング装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記ソケット部が回転ロックにより前記筐体に嵌合されており、
前記回転ロックは、
前記ソケット部を前記筐体に嵌め込んで所定の位置まで回動することでロックするものである請求項1に記載のマーキング装置。
【請求項3】
前記ソケットが前記筐体に嵌合された状態において、前記マーキング部材が前記ソケットの回動を阻止しており、
前記マーキング部材が、マーキングを施す捺印位置よりもさらに前記筐体の内側方向へ押し込まれた状態では前記ソケット部の回動が可能となる請求項2に記載のマーキング装置。
【請求項4】
前記筒状の筐体が、弾性部材によって上方に弾発されるホルダと、
前記筐体に対する前記ホルダの上昇位置を規制する高さ規制機構を備え、
前記高さ規制機構によって前記ホルダの位置を低くされた状態では、前記ホルダが前記ソケットの回動を阻止する構造とした請求項2または3に記載のマーキング装置。
【請求項5】
前記ホルダの上部に、前記高さ規制機構の上面を覆うことによりその操作を防止するカバーを設けた請求項4に記載のマーキング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼材等の被締結部材を、ボルト、ナット及びワッシャー等の締結部材を用いて接合する際に、一次締めの後に締結部材及び被締結部材にマークを施すために使用するマーキング装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
鉄骨工事において鋼材等の被締結部材をボルト、ナット及びワッシャー等の締結部材で接合する場合、これらの締結部材の締め付けは、一次締め、マーキング、本締めの順序で行われる。具体的には、まず所定のトルク値でナットを回転させて一次締めを行い、一次締めがなされた締結部材及び被締結部材(以下「マーキング対象物」と総称する。)に対して一連の線状のマークを施す。続いて本締めを行い、一次締め後にマーキング対象物に施した線状のマークの位置ずれ角度を検査することにより、ボルト、ナットの供回りの有無を判定することができる。
【0003】
マーキングは、一般的にペン等を用いて手作業で施されることが多いが、多数のマーキング対象物に対して一つずつ手書きする作業は負担が大きい。また、高所等の危険箇所や無理な姿勢を強いられる箇所等においては、手書きでは的確なマーキングや作業者の安全確保が困難である。そこで、ボルト等に対してマーキングを行うことができるマーキング装置が提案されている。
【0004】
特許文献1には、締結されたボルトナットとワッシャにマーキングを施すマーキング装置が記載されている。このマーキング装置は、下方に開口した略円筒形のソケット状の本体ケース部2と、この本体ケース部に近付く方向に移動可能な可動マーカー部3とを備え、本体ケース部2をボルトナットに被せてマーキングを行うものである。
【0005】
特許文献1記載の本体ケース部2の下端開口縁の内側には、ナット13の外形の正六角形とほぼ同じか若干大きいナットガイド部25が形成されている。これにより、マーキングの位置決めが行われナット13の頂部に正確にマーキングすることができる。
【0006】
ところで、締結部材の大きさは一律ではなく様々なサイズのものが用いられる。また、マーキング位置をナットの頂部ではなくナットの平面部に行う場合もある。特許文献1記載のマーキング装置では、ナット13のサイズや形状、マーキング位置に対応させた本体ケース部2をそれぞれ設計製造することになるため、コスト面で問題があった。また、工事現場において複数のマーキング装置を持ち運ぶ必要があり、携帯性にも問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-355777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記した従来の問題点を解決し、締結部材に合わせてソケット部を交換することによって締結部材のサイズやマーキング位置の違いに対応可能であり、低コストで携帯性に優れたマーキング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、被締結部材と、前記被締結部材に締結された締結部材とにマーキングを施すマーキング装置であって、筒状の筐体と、前記筐体の底部に設けられ前記締結部材に被せられるソケット部と、前記筐体の内部に収納され、前記締結部材に向かって移動可能なマーキング部材とを備え、前記ソケット部が前記筐体に着脱自在に嵌合されているマーキング装置とする。
【0010】
また、前記ソケット部が回転ロックにより前記筐体に嵌合されており、前記回転ロックは、前記ソケット部を前記筐体に嵌め込んで所定の位置まで回動することでロックする構成とすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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