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公開番号
2024110584
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-16
出願番号
2023015242
出願日
2023-02-03
発明の名称
動力工具
出願人
日東工器株式会社
代理人
個人
主分類
B25F
5/00 20060101AFI20240808BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】モータから発生する熱を効率的に冷却できるようにした動力工具を提供する。
【解決手段】動力工具(グラインダ)100は、モータ110と、モータ110を収容するハウジング113と、モータ110の回転軸111に取り付けられたファン112とを備える。モータ110は、取付部142を有するステータコア137、ステータコア137に巻回された複数のステータコイル138、ステータコア137の内側で回転可能とされたロータ139、及び回転軸111を有する。ハウジング113は、ステータコア137の取付部142を保持する保持部144を有する。ハウジング113は、複数のステータコイル138のうちの取付部142に最も近い位置にあるステータコイル138に対向して開口する内部流路164を有する。ファン112が回転すると、内部流路164を通った空気がそのステータコイル138に吹き付けられる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
取付部を有するステータコア、前記ステータコアの周囲に巻回された複数のステータコイル、前記ステータコアの内側で回転軸線の周りで回転可能とされたロータ、及び前記ロータに固定されて前記ロータとともに回転する回転軸、を有するモータと、
前記モータを収容し、前記ステータコアの前記取付部を保持する保持部を有するハウジングと、
前記回転軸に取り付けられて前記回転軸と共に回転して前記ハウジング内に空気の流れを生じさせるファンと、
を備え、
前記ハウジングが、前記複数のステータコイルのうちの少なくとも1つのステータコイルに対向して開口する内部流路を有し、前記ファンが回転したとき前記内部流路を通った空気が前記少なくとも1つのステータコイルに吹き付けられるようにされた、動力工具。
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【請求項2】
前記少なくとも1つのステータコイルが前記取付部に最も近い位置にあるステータコイルである、請求項1に記載の動力工具。
【請求項3】
前記取付部、前記保持部、及び前記内部流路を2つずつ備え、前記取付部、前記保持部、及び前記内部流路のそれぞれが、前記回転軸線に対して180度反対側の位置に配置されている、請求項2に記載の動力工具。
【請求項4】
前記取付部が径方向外側に突出して前記回転軸線の方向に延びる凸状の部分であり、前記保持部が径方向外側に窪んで前記回転軸線の方向に延びる凹状の部分であり、前記取付部が前記保持部内に挿入されることにより前記ステータコアが前記ハウジングに対して周方向で固定されるようにされた、請求項2に記載の動力工具。
【請求項5】
前記取付部と前記保持部との間に前記回転軸線の方向に延びるネジ挿通孔が形成され、ネジを前記ネジ挿通孔を通して前記ハウジングに螺合することにより、前記ステータコアが前記ハウジングに対して前記回転軸線の方向で固定されるようにされた、請求項4に記載の動力工具。
【請求項6】
前記複数のステータコイルと前記内部流路との間の位置に配置された回路基板をさらに備え、前記回路基板は、前記内部流路と前記少なくとも1つのステータコイルとの間の位置に貫通孔を有し、前記内部流路を通った空気の少なくとも一部が前記貫通孔を通って前記少なくとも1つのステータコイルに吹き付けられるようにされた、請求項1に記載の動力工具。
【請求項7】
前記ハウジングの少なくとも一部が、作業者によって把持されるグリップ部を構成するようにされた、請求項1乃至6の何れか一項に記載の動力工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンによる冷却機能を有する動力工具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
グラインダやベルト式研削工具などの動力工具において、モータを冷却する機能を備えたものがある。例えば特許文献1には、モータの回転子に冷却ファンを取り付け、モータの回転により冷却ファンが回転すると、モータの周辺に空気の流れが生じてモータを冷却するようにしたグラインダが開示されている。モータは、通常、静止したステータコア及びそれに巻回されたステータコイルと、ステータコアの内側に配置されてステータコアに対して回転するロータ及びそれに固定された回転軸とを有する。モータは、工具のハウジングやモータケース内に収容され、ステータコアはハウジング等に固定されて保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4586674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駆動中のモータの熱は主としてステータコイルから発生する。また発生した熱はステータコアに伝わり、そしてそれを保持するハウジングやモータケースに伝わっていく。ハウジングやモータケースは、人が触れることもあるため、あまり熱くならないことが望ましい。特にハウジングやモータケースが作業時に把持するグリップ部を構成する部分は、それほど熱くはならないとしても作業者が長時間にわたって把持していると、不快に感じて作業性が低下したりする虞がある。
【0005】
そこで本発明は、モータから発生する熱を効率的に冷却できるようにした動力工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明は、
取付部を有するステータコア、前記ステータコアの周囲に巻回された複数のステータコイル、前記ステータコアの内側で回転軸線の周りで回転可能とされたロータ、及び前記ロータに固定されて前記ロータとともに回転する回転軸、を有するモータと、
前記モータを収容し、前記ステータコアの前記取付部を保持する保持部を有するハウジングと、
前記回転軸に取り付けられて前記回転軸と共に回転して前記ハウジング内に空気の流れを生じさせるファンと、
を備え、
前記ハウジングが、前記複数のステータコイルのうちの少なくとも1つのステータコイルに対向して開口する内部流路を有し、前記ファンが回転したとき前記内部流路を通った空気が前記少なくとも1つのステータコイルに吹き付けられるようにされた、動力工具を提供する。
【0007】
当該動力工具においては、モータにおいて最も発熱するステータコイルに内部流路を通った空気が吹き付けられるようになっているため、モータを効率的に冷却することができ、それによりモータを収容するハウジングに伝達される熱量を小さくすることが可能となる。
【0008】
また、前記少なくとも1つのステータコイルが前記取付部に最も近い位置にあるステータコイルであるようにすることができる。
【0009】
複数のステータコイルは駆動時に略同様に発熱するが、ハウジングへの熱伝達は主にステータコアの取付部を介して行なわれる。そのため、特に取付部の周囲を冷却することによりハウジングに伝達される熱量をより小さくすることできる。ステータコアの取付部に最も近い位置にあるステータコイルに対して内部流路を通った空気が吹き付けられるようになるため、この位置にあるステータコイルが積極的に冷却されるようになり、ステータコアの取付部を介してハウジングに伝達される熱量をより小さくすることが可能となる。
【0010】
また、前記取付部、前記保持部、及び前記内部流路を2つずつ備え、前記取付部、前記保持部、及び前記内部流路のそれぞれが、前記回転軸線に対して180度反対側の位置に配置されているようにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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