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公開番号2024165750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082231
出願日2023-05-18
発明の名称グリッパー
出願人株式会社アイエイアイ
代理人個人,個人
主分類B25J 15/08 20060101AFI20241121BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】 小型化できるとともに組み立てを容易にできるグリッパーを提供すること。
【解決手段】 第1ねじ軸と第1ねじ軸に螺合される第1ナットと第1ナットに嵌合される第1移動部材とからなる第1把持部と、第1ねじ軸のねじと逆向きの第2ねじ軸と第2ねじ軸に螺合される第2ナットと第2ナットに嵌合される第2移動部材とからなる第2把持部と、第1ねじ軸と第2ねじ軸の向かい合う軸端を接続させるカップリングと、を具備し、ハウジングの把持部収容部には第1移動部材によって貫通されハウジングの一端側に開口される第1スリットが設けられているとともに第2移動部材によって貫通されハウジングの他端側に開口される第2スリットが設けられていて、第1把持部は上記ハウジングの一端側から把持部収容部に挿入されて設置されるとともに第2把持部はハウジングの他端側から把持部収容部に挿入されて設置されるもの。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
第1ねじ軸と上記第1ねじ軸に螺合される第1ナットと上記第1ナットに嵌合される第1移動部材とからなる第1把持部と、
上記第1ねじ軸のねじと逆向きの第2ねじ軸と上記第2ねじ軸に螺合される第2ナットと上記第2ナットに嵌合される第2移動部材とからなる第2把持部と、
上記第1ねじ軸と上記第2ねじ軸の向かい合う軸端を接続させるカップリングと、を具備し、
上記ハウジングには上記第1把持部と上記第2把持部が収容される把持部収容部が軸方向に配置されて設けられていて、
上記把持部収容部には上記第1移動部材によって貫通され上記ハウジングの一端側に開口される第1スリットが設けられているとともに上記第2移動部材によって貫通され上記ハウジングの他端側に開口される第2スリットが設けられていて、
上記第1把持部は上記ハウジングの一端側から上記把持部収容部に挿入されて設置されるとともに上記第2把持部は上記ハウジングの他端側から上記把持部収容部に挿入されて設置されることを特徴とするグリッパー。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記ハウジングの第1スリットと第2スリットが形成されている面と異なる面の中央部に上記カップリングが露出されるカップリング用開口部が形成されていることを特徴とするグリッパー。
【請求項3】
請求項2記載のグリッパーにおいて、
上記カップリング用開口部を閉塞するカップリング用開口部カバーが着脱可能に設置されていることを特徴とするグリッパー。
【請求項4】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記第1ねじ軸及び上記第2ねじ軸はボールねじ軸であり、
上記第1ナット及び上記第2ナットはボールねじナットであることを特徴とするグリッパー。
【請求項5】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記第1スリットの開口部及び上記第2スリットの開口部を閉塞する固定カバーが設けられていることを特徴とするグリッパー。
【請求項6】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記第1移動部材とともに移動され上記第1スリットの一部を閉塞する第1スリット用移動カバーと、
上記第2移動部材とともに移動され上記第2スリットの一部を閉塞する第2スリット用移動カバーが設置されていることを特徴とするグリッパー。
【請求項7】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記ハウジングには上記第1移動部材及び上記第2移動部材の先端側を収容するとともに上記第1移動部材及び上記第2移動部材をガイドする移動部材収容部が設けられていることを特徴とするグリッパー。
【請求項8】
請求項1記載のグリッパーにおいて、
上記ハウジングには上記把持部収容部の軸方向に直交する側に配置されたモーター収容部が設けられていて、
上記モーター収容部内には駆動用モーターが設置されていて、
上記駆動用モーターの出力軸の先端側は上記ハウジングの端部から外部に突出されるとともにモーター側プーリーが固着されており、
上記第1ねじ軸又は上記第2ねじ軸の何か一方のプーリー取付部は上記ハウジングの端部から外部に突出されるとともにねじ軸側プーリーが固着されており、
上記モーター側プーリーと上記ねじ軸側プーリーに巻回されるベルトによって上記駆動用モーターの動力を上記第1ねじ軸及び第2ねじ軸に伝達するようにしたことを特徴とするグリッパー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グリッパーに係り、特に、小型化できるとともに組み立てを容易にできるように工夫したものに関する。
続きを表示(約 4,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来のグリッパーを開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
特許文献1に記載されたグリッパーには、ハウジング内に駆動モーターと上記駆動モーターによって回転されるねじ軸がある。上記ねじ軸の両端側にはそれぞれ逆向きの雄ねじ部が形成されている。上記雄ねじ部のそれぞれにはナットが螺合されていて、上記ナットにはそれぞれフィンガーベースがねじ止めにより固着されている。上記フィンガーベースにはそれぞれフィンガーアタッチメントがねじ部材によって固定されている。
【0003】
上記フィンガーベースの一部が上記ハウジングに設けられた長孔から外部に突出されていて、上記フィンガーアタッチメントは上記フィンガーベースの上記長孔から突出された部分にねじによって固定されている。また、上記フィンガーベースと上記長孔との間には、上記長孔を閉塞するカバーが設置されている。上記カバーは上記フィンガーベースに付勢されて移動される。
上記ねじ軸が正転又は逆転されることにより上記フィンガーアタッチメントが開閉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6852888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の構成では次のような問題があった。
すなわち、フィンガーベースとナットをねじ止めで一体化しているので、ねじ部材の締めしろが必要になり、グリッパーの小型化への障害となっていた。また、組み立てにおいても、上記フィンガーベースを上記ナットにねじ止めしなければならないことに加え、ハウジング内に先に設置したナットにねじ軸を螺合させるようにしているので、面倒であった。
【0006】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、小型化できるとともに組み立てを容易にできるグリッパーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるグリッパーは、ハウジングと、第1ねじ軸と上記第1ねじ軸に螺合される第1ナットと上記第1ナットに嵌合される第1移動部材とからなる第1把持部と、上記第1ねじ軸のねじと逆向きの第2ねじ軸と上記第2ねじ軸に螺合される第2ナットと上記第2ナットに嵌合される第2移動部材とからなる第2把持部と、上記第1ねじ軸と上記第2ねじ軸の向かい合う軸端を接続させるカップリングと、を具備し、上記ハウジングには上記第1把持部と上記第2把持部が収容される把持部収容部が軸方向に配置されて設けられていて、上記把持部収容部には上記第1移動部材によって貫通され上記ハウジングの一端側に開口される第1スリットが設けられているとともに上記第2移動部材によって貫通され上記ハウジングの他端側に開口される第2スリットが設けられていて、上記第1把持部は上記ハウジングの一端側から上記把持部収容部に挿入されて設置されるとともに上記第2把持部は上記ハウジングの他端側から上記把持部収容部に挿入されて設置されることを特徴とするものである。
又、請求項2によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記ハウジングの第1スリットと第2スリットが形成されている面と異なる面の中央部に上記カップリングが露出されるカップリング用開口部が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるグリッパーは、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記カップリング用開口部を閉塞するカップリング用開口部カバーが着脱可能に設置されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記第1ねじ軸及び上記第2ねじ軸はボールねじ軸であり、上記第1ナット及び上記第2ナットはボールねじナットであることを特徴とするものである。
又、請求項5によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記第1スリットの開口部及び上記第2スリットの開口部を閉塞する固定カバーが設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記第1移動部材とともに移動され上記第1スリットの一部を閉塞する第1スリット用移動カバーと、上記第2移動部材とともに移動され上記第2スリットの一部を閉塞する第2スリット用移動カバーが設置されていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記ハウジングには上記第1移動部材及び上記第2移動部材の先端側を収容するとともに上記第1移動部材及び上記第2移動部材をガイドする移動部材収容部が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項8によるグリッパーは、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記ハウジングには上記把持部収容部の軸方向に直交する側に配置されたモーター収容部が設けられていて、上記モーター収容部内には駆動用モーターが設置されていて、上記駆動用モーターの出力軸の先端側は上記ハウジングの端部から外部に突出されるとともにモーター側プーリーが固着されており、上記第1ねじ軸又は上記第2ねじ軸の何か一方のプーリー取付部は上記ハウジングの端部から外部に突出されるとともにねじ軸側プーリーが固着されており、上記モーター側プーリーと上記ねじ軸側プーリーに巻回されるベルトによって上記駆動用モーターの動力を上記第1ねじ軸及び第2ねじ軸に伝達するようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように、本願発明の請求項1記載のグリッパーによると、ハウジングと、第1ねじ軸と上記第1ねじ軸に螺合される第1ナットと上記第1ナットに嵌合される第1移動部材とからなる第1把持部と、上記第1ねじ軸のねじと逆向きの第2ねじ軸と上記第2ねじ軸に螺合される第2ナットと上記第2ナットに嵌合される第2移動部材とからなる第2把持部と、上記第1ねじ軸と上記第2ねじ軸の向かい合う軸端を接続させるカップリングと、を具備し、上記ハウジングには上記第1把持部と上記第2把持部が収容される把持部収容部が軸方向に配置されて設けられていて、上記把持部収容部には上記第1移動部材によって貫通され上記ハウジングの一端側に開口される第1スリットが設けられているとともに上記第2移動部材によって貫通され上記ハウジングの他端側に開口される第2スリットが設けられていて、上記第1把持部は上記ハウジングの一端側から上記把持部収容部に挿入されて設置されるとともに上記第2把持部は上記ハウジングの他端側から上記把持部収容部に挿入されて設置されるので、小型化できるとともに組み立てを容易にできる。
又、請求項2記載のグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記ハウジングの第1スリットと第2スリットが形成されている面と異なる面の中央部に上記カップリングが露出されるカップリング用開口部が形成されているので、カップリングによる第1ねじ軸と第2ねじ軸の連結作業を容易にできる。
又、請求項3記載のグリッパーによると、請求項2記載のグリッパーにおいて、上記カップリング用開口部を閉塞するカップリング用開口部カバーが着脱可能に設置されているので、上記カップリング用開口部からの異物の侵入を防止できる。
又、請求項4記載のグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記第1ねじ軸及び上記第2ねじ軸はボールねじ軸であり、上記第1ナット及び上記第2ナットはボールねじナットであるので、把持力を向上させることができるとともに高速化できる。
又、請求項5記載のグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記第1スリットの開口部及び上記第2スリットの開口部を閉塞する固定カバーが設けられているので、上記第1スリットの開口部及び上記第2スリットの開口部からの異物の侵入を防止できる。
又、請求項6記載のグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記第1移動部材とともに移動され上記第1スリットの一部を閉塞する第1スリット用移動カバーと、上記第2移動部材とともに移動され上記第2スリットの一部を閉塞する第2スリット用移動カバーが設置されているので、上記第1スリット及び第2スリットからの異物の侵入を防止できる。
又、請求項7記載のグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記ハウジングには上記第1移動部材及び上記第2移動部材の先端側を収容するとともに上記第1移動部材及び上記第2移動部材をガイドする移動部材収容部が設けられているので、上記第1移動部材及び第2移動部材を円滑に移動させることができる。
又、請求項8記載のグリッパーによると、請求項1記載のグリッパーにおいて、上記ハウジングには上記把持部収容部の軸方向に直交する側に配置されたモーター収容部が設けられていて、上記モーター収容部内には駆動用モーターが設置されていて、上記駆動用モーターの出力軸の先端側は上記ハウジングの端部から外部に突出されるとともにモーター側プーリーが固着されており、上記第1ねじ軸又は上記第2ねじ軸の何か一方のプーリー取付部は上記ハウジングの端部から外部に突出されるとともにねじ軸側プーリーが固着されており、上記モーター側プーリーと上記ねじ軸側プーリーに巻回されるベルトによって上記駆動用モーターの動力を上記第1ねじ軸及び第2ねじ軸に伝達するようにしたので、容易に組み立てできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパーの斜視図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII-II断面図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、端部カバーを除去してプーリーが露出した状態としたグリッパーをプーリー側から視た図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、図4(a)はフィンガーベース部を除去したグリッパーの平面図、図4(b)はフィンガーベース部と移動カバーを除去したグリッパーの平面図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、ハウジングから第1把持部及び第2把持部を取り外した状態を示す分解斜視図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、第1把持部の分解斜視図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、第1ねじ軸と第2ねじ軸のカップリングによる接続を示す分解斜視図である。
本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパーのカップリング用開口部カバーを取り外した状態の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1乃至図8を参照しながら、本発明の一実施の形態について説明する。
この一実施の形態によるグリッパー1には、図1から図3に示すようにハウジング3がある。上記ハウジング3は中空形状であり、幅方向(図5中左下から右上に向かう方向)の一端側(図5中左下側)には把持部収容部5が設けられている。上記把持部収容部5は上記グリッパー1の軸方向(図5中左上から右下に向かう方向)の両端側に開口された空間である。
上記把持部収容部5の幅方向(図5中左下から右上に向かう方向)の一端側(図5中左下側)にはカップリング用開口部7が形成されている。上記カップリング用開口部7によって上記把持部収容部5内部と上記ハウジング3の外部が連絡される。図1に示すように、上記カップリング用開口部7にはカップリング用開口部カバー9が着脱可能に設置され、上記カップリング用開口部7が閉塞される。
(【0011】以降は省略されています)

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