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公開番号2024178788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097206
出願日2023-06-13
発明の名称電動工具用集塵システム
出願人株式会社マキタ
代理人個人,個人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20241218BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】集塵アタッチメントのDCモータで発生したノイズがAC機である電動工具の電源経路に伝搬することを防止する。
【解決手段】電動工具用集塵システムSは、商用電源が供給され、メインスイッチ21のON/OFF操作に伴って駆動/駆動停止するモータ7を備えるハンマドリル1と、ダクト80、ダストボックス65、集塵ファン94、集塵用モータ92、バッテリパック101を備える集塵アタッチメント60とを含み、電源コード20からモータ7に至る本機側電源経路と、バッテリパック101から集塵用モータ92に至る集塵側電源経路とが電気的に分離していると共に、メインスイッチ21の信号経路と電気的に分離した状態で、メインスイッチ21のON/OFF操作に連動して集塵用モータ92を駆動/駆動停止させる連動手段(サブスイッチ22、サブリード線27、信号用リード線97)が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
商用電源が供給され、スイッチのON/OFF操作に伴って駆動/駆動停止するACモータを備える電動工具と、
前記電動工具の使用時に発生する粉塵を集塵するために前記電動工具へ取り付けられ、吸引部と、前記吸引部から吸引された粉塵を捕捉する集塵部と、前記吸引部に吸引力を発生させるファンと、前記ファンを回転させるDCモータと、前記DCモータの電源となるバッテリパックとを備える集塵アタッチメントと、を含む電動工具用集塵システムであって、
前記電動工具へ前記集塵アタッチメントを取り付けた状態で、前記商用電源から前記ACモータに至る本機側電源経路と、前記バッテリパックから前記DCモータに至る集塵側電源経路とが電気的に分離していると共に、
前記スイッチの信号経路と電気的に分離した状態で、前記スイッチのON/OFF操作に連動して前記DCモータを駆動/駆動停止させる連動手段が設けられていることを特徴とする電動工具用集塵システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記電動工具には、前記スイッチのON/OFF操作に伴って前記ACモータを制御する本機側コントローラが設けられており、前記商用電源から前記本機側コントローラを介して前記ACモータに至る本機側電源経路も、前記バッテリパックから前記DCモータに至る電源経路と電気的に分離していることを特徴とする請求項1に記載の電動工具用集塵システム。
【請求項3】
前記連動手段は、前記電動工具に前記スイッチと別に設けられ、前記スイッチのON/OFF操作に伴ってON/OFF操作される第2のスイッチと、前記電動工具に前記集塵アタッチメントを取り付けた状態で前記第2のスイッチと前記DCモータとを電気的に接続する第2の信号経路とを含んでなることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具用集塵システム。
【請求項4】
前記連動手段は、前記スイッチの信号経路と別に設けられ、前記電動工具に前記集塵アタッチメントを取り付けた状態で前記スイッチと前記DCモータとを電気的に接続する第2の信号経路とを含んでなることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具用集塵システム。
【請求項5】
前記スイッチのON操作に伴い、前記DCモータが駆動した後に前記ACモータが駆動することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電動工具用集塵システム。
【請求項6】
前記スイッチのOFF操作に伴い、前記ACモータが駆動停止した後に前記DCモータが駆動停止することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電動工具用集塵システム。
【請求項7】
前記集塵アタッチメントは、前記電動工具に対して上下方向へ相対移動させることで前記電動工具への取り付け及び取り外しが可能であり、
前記集塵アタッチメントを前記電動工具に取り付けると同時に、前記集塵アタッチメントと前記電動工具とが電気的に接続されて、前記連動手段が作動可能となることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電動工具用集塵システム。
【請求項8】
前記バッテリパックの残容量が所定量以下となった場合にその旨を報知する報知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電動工具用集塵システム。
【請求項9】
前記報知手段は、視覚に訴えるものであることを特徴とする請求項8に記載の電動工具用集塵システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動工具と、電動工具の使用時に発生する粉塵を集塵するために電動工具に取り付けられる集塵アタッチメントとを含む電動工具用集塵システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ハンマドリル等の電動工具を用いてコンクリートや石材等の被加工材を加工する場合、被加工材から発生した粉塵が飛散しないように、電動工具には、集塵アタッチメントが取り付けられる。この集塵アタッチメントは、特許文献1に開示されるように、粉塵を吸引する吸引部と、吸引された粉塵を貯留する集塵部と、吸引力を発生させるファンを備えた集塵用モータとを備えている。
電動工具への集塵アタッチメントの取り付けは、電動工具の本体に、集塵アタッチメントのケーシングを例えば下方からスライドさせて行われる。取り付け状態では、電動工具に設けたメス型コネクタに、集塵アタッチメントに設けたオス型プラグが差し込まれて電気的に接続される。電動工具には、電源コードを介して商用電源が供給されており、トリガが操作されてスイッチがONすると、駆動モータが駆動すると共に、商用電源が集塵アタッチメントのコントローラにも給電される。コントローラは、供給される商用電源を直流電流に変換して、DCモータである集塵用モータに供給して集塵用モータを駆動させる。スイッチがOFFすると、電動工具からコントローラへの給電が停止して集塵用モータも駆動を停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6211433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の電動工具用集塵システムでは、電動工具と集塵アタッチメントとを電気的に接続して、集塵アタッチメントのDCモータを電動工具のスイッチのON/OFFに連動させている。このため、DCモータで発生したノイズが電動工具の電源経路を介して商用電源まで到達するおそれがある。よって、EMI(Electromagnetic Interference)規格試験で不合格となってノイズ対策が必要となってしまう。
【0005】
そこで、本開示は、集塵アタッチメントのDCモータで発生したノイズがAC機である電動工具の電源経路に伝搬することを防止できる電動工具用集塵システムを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、商用電源が供給され、スイッチのON/OFF操作に伴って駆動/駆動停止するACモータを備える電動工具と、
電動工具の使用時に発生する粉塵を集塵するために電動工具へ取り付けられ、吸引部と、吸引部から吸引された粉塵を捕捉する集塵部と、吸引部に吸引力を発生させるファンと、ファンを回転させるDCモータと、DCモータの電源となるバッテリパックとを備える集塵アタッチメントと、を含む電動工具用集塵システムである。
そして、電動工具へ集塵アタッチメントを取り付けた状態で、商用電源からACモータに至る本機側電源経路と、バッテリパックからDCモータに至る集塵側電源経路とが電気的に分離していると共に、
スイッチの信号経路と電気的に分離した状態で、スイッチのON/OFF操作に連動してDCモータを駆動/駆動停止させる連動手段が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、集塵アタッチメントのDCモータで発生したノイズが電動工具の電源経路に伝搬することを防止できる。よって、EMI規格試験をクリアでき、ノイズ対策が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電動工具用集塵システムの中央縦断面図である。
図1のA-A線部分の左半分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、電動工具には、スイッチのON/OFF操作に伴ってACモータを制御する本機側コントローラが設けられており、商用電源から本機側コントローラを介してACモータに至る電源経路も、バッテリパックからDCモータに至る電源経路と電気的に分離しているものであってもよい。
この構成によれば、本機側コントローラがあってもDCモータで発生したノイズが電動工具の電源経路に伝搬することを防止できる。
本開示の一実施形態において、連動手段は、電動工具にスイッチと別に設けられ、スイッチのON/OFF操作に伴ってON/OFF操作される第2のスイッチと、電動工具に集塵アタッチメントを取り付けた状態で第2のスイッチとDCモータとを電気的に接続する第2の信号経路とを含んでなるものであってもよい。
この構成によれば、スイッチの信号経路と確実に分離した状態でDCモータをスイッチのON/OFF操作に連動させることができる。
【0010】
本開示の一実施形態において、連動手段は、スイッチの信号経路と別に設けられ、電動工具に集塵アタッチメントを取り付けた状態でスイッチとDCモータとを電気的に接続する第2の信号経路とを含んでなるものであってもよい。
この構成によれば、ACモータへのスイッチの信号経路と確実に分離した状態でDCモータをスイッチのON/OFF操作に連動させることができる。
本開示の一実施形態において、スイッチのON操作に伴い、DCモータが駆動した後にACモータが駆動するものであってもよい。
この構成によれば、集塵アタッチメントを先に作動させて吸引力を発生させることができ、電動工具による作業と同時に粉塵の吸引が確実に行える。
本開示の一実施形態において、スイッチのOFF操作に伴い、ACモータが駆動停止した後にDCモータが駆動停止するものであってもよい。
この構成によれば、電動工具の作動停止後に集塵経路に粉塵を残留させることなく集塵部に集塵することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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