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公開番号2024165657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082021
出願日2023-05-18
発明の名称画像形成装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241121BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インクの滲みや混色を防止して良好な画像を形成できるインクジェット方式の画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、インク用ヘッドユニット13B、13C、13M、13Yと、前記インク用ヘッドユニット13B、13C、13M、13Yよりも搬送方向の上流側に配置されたプレコート液用ヘッドユニット11と、前記インク用プリントヘッド13B、13C、13M、13Y及び前記プレコート液用プリントヘッド11の下方に配置され、印刷基材Mが表面に沿って搬送される搬送板15と、前記搬送板15を加熱する加熱部17と、を備え、前記プレコート液用ヘッドユニット11の下方の前記搬送板15の表面温度をT1、前記インク用ヘッドユニット13B、13C、13M、13Yの下方の前記搬送板15の表面温度をT2とすると、前記加熱部17は、T1<T2となるように前記搬送板15を加熱する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
所定の搬送方向に沿って搬送される印刷基材にインクを吐出するインク用ヘッドユニットと、
前記インク用ヘッドユニットよりも前記搬送方向の上流側に配置されて、前記印刷基材にプレコート液を吐出するプレコート液用ヘッドユニットと、
前記インク用プリントヘッド及び前記プレコート液用プリントヘッドの下方に配置され、前記印刷基材が表面に沿って搬送される搬送板と、
前記搬送板を加熱する加熱部と、を備え、
前記プレコート液用ヘッドユニット下方の前記搬送板の表面温度をT1、前記インク用ヘッドユニット下方の前記搬送板の表面温度をT2とすると、
前記加熱部は、T1<T2となるように前記搬送板を加熱することを特徴とするインクジェット式画像形成装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記搬送板の温度T1は、前記プレコート液用ヘッドユニットから吐出された前記プレコート液が乾燥しない程度の温度であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式画像形成装置。
【請求項3】
前記搬送板の温度T2は60度以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷基材はプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷基材にインクジェット方式によって画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット方式の画像形成装置において、プラスチックフィルムのような表面が平滑な印刷基材にインクを吐出する場合、インクが着弾した位置から移動して滲みが発生したり他の色のインクと混色したりする場合がある。このような滲みや混色を防止するために、特許文献1や2に記載されているように、画像形成の前に、インクの広がりを抑制するプレコート液を印刷基材に吐出するプレコート処理が実行されるのが一般的である。
【0003】
しかしながらプレコート液を印刷基材に吐出すると、印刷基材の温度が下がり、次に吐出されるインクとプレコート液との反応性が低下し、画像の滲みや混色が発生しやすくなる。
【0004】
そこで、特許文献1のインクジェットプリント装置は、プリント用紙の背面を支持するプラテンと、プラテンを介してプリント用紙を加熱する赤外線ランプと、を備えている。プラテン上を搬送される用紙を加熱することで、インク中の水分が迅速に蒸発して、インクの乾燥が促進される。特許文献2の画像形成装置は、処理液を付与する処理液付与手段と、基材に形成された処理液膜を加熱乾燥させる処理液乾燥手段と、を備える。処理液乾燥手段により、処理液の溶媒が除去されて、インクの色材と基材との密着性が良好になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-254376号公報
特開2009-78335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献のように用紙を加熱したり処理液膜を乾燥させたりする場合、インク中の水分の蒸発が進みすぎると、プリントヘッドのノズルが詰まる等の不具合が発生する場合がある。このように、インクの乾燥を促進するためには印刷基材の温度を上げることが好ましい反面、印刷基材に近接するプリントヘッド自体の温度はできるだけ低い方が好ましい。上記特許文献1及び2では、この双方を両立させるように温度制御することは困難である。
【0007】
そこで、本発明は上記事情を考慮し、インクの滲みや混色を防止して良好な画像を形成できるインクジェット方式の画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、所定の搬送方向に沿って搬送される印刷基材にインクを吐出するインク用ヘッドユニットと、前記インク用ヘッドユニットよりも前記搬送方向の上流側に配置されて、前記印刷基材にプレコート液を吐出するプレコート液用ヘッドユニットと、前記インク用プリントヘッド及び前記プレコート液用プリントヘッドの下方に配置され、前記印刷基材が表面に沿って搬送される搬送板と、前記搬送板を加熱する加熱部と、を備え、前記プレコート液用ヘッドユニット下方の前記搬送板の表面温度をT1、前記インク用ヘッドユニット下方の前記搬送板の表面温度をT2とすると、前記加熱部は、T1<T2となるように前記搬送板を加熱することを特徴とする。
【0009】
本発明において、前記搬送板の温度T1は、前記プレコート液用ヘッドユニットから吐出された前記プレコート液が乾燥しない程度の温度であることを特徴としてもよい。
【0010】
本発明において、前記搬送板の温度T2は60度以下であることを特徴としてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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