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公開番号
2024165638
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082000
出願日
2023-05-18
発明の名称
ブームスプレーヤ
出願人
株式会社やまびこ
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
A01M
7/00 20060101AFI20241121BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】走行装置に装着される水平機構を備えたブームスプレーヤにおいて、低コスト化と動作速度の向上ないし待機時間の短縮による作業の効率化を図ることができるブームスプレーヤを提供する。
【解決手段】ロックシリンダ17を伸長する(最伸状態にする)ことで一対のストッパ体18、19を互いに離間させてロック部11Gから反対方向へ離れさせることにより、ブーム4を重量バランスで水平状態に維持し、ロックシリンダ17を収縮する(最縮状態にする)ことで一対のストッパ体18、19を互いに接近させてロック部11Gに反対方向(対向方向)から近づける(挟持する)ことにより、ブーム4を支持する支持枠11を機体枠2に対して固定(ロック)する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
走行装置に装着される機体枠に対してブームを支持する支持枠を軸支して左右水平方向に展開したブームの重量バランスでブームの水平状態を維持する水平機構を備えたブームスプレーヤであって、
前記水平機構は、
シリンダチューブに設けられた基端側ストッパ体と、ロッドに設けられた先端側ストッパ体とからなる一対のストッパ体を有する単一のロックシリンダであって、前記一対のストッパ体が前記ロックシリンダの伸縮に応じて前記機体枠に沿って相互に離間又は接近可能となっている単一のロックシリンダと、
前記支持枠における前記一対のストッパ体の間に設けられたロック部と、を備え、
前記ロックシリンダを伸長することで前記一対のストッパ体を互いに離間させて前記ロック部から反対方向へ離れさせることにより、前記ブームを重量バランスで水平状態に維持するフリー状態と、前記ロックシリンダを収縮することで前記一対のストッパ体を互いに接近させて前記ロック部に反対方向から近づけることにより、前記ブームを支持する前記支持枠を前記機体枠に対して固定するロック状態と、を切り替え可能となっていることを特徴とするブームスプレーヤ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記機体枠に、前記一対のストッパ体の各々の前記機体枠に沿う方向の移動を制限する移動制限部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のブームスプレーヤ。
【請求項3】
前記移動制限部は、前記一対のストッパ体の各々が前記機体枠に沿う方向に移動可能に挿通される挿通孔で構成されることを特徴とする、請求項2に記載のブームスプレーヤ。
【請求項4】
前記一対のストッパ体の各々は、前記シリンダチューブ又は前記ロッドに連結されるとともに前記機体枠に摺動可能に配在される摺動部と、前記摺動部に連結されて前記ロック部に離間又は接近可能に対向配置されるストッパ部と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載のブームスプレーヤ。
【請求項5】
前記ロックシリンダは、前記一対のストッパ体によって前記機体枠に固定されずに支持されていることを特徴とする、請求項1に記載のブームスプレーヤ。
【請求項6】
前記ロック部は、断面円形に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のブームスプレーヤ。
【請求項7】
前記ブームを支持する前記支持枠を前記機体枠に対して傾斜状態に保持するための傾斜シリンダを備え、
前記傾斜シリンダは、前記フリー状態において伸縮することで前記ブームを支持する前記支持枠を前記機体枠に対して傾斜状態に保持可能となっていることを特徴とする、請求項1に記載のブームスプレーヤ。
【請求項8】
前記支持枠は、前記ブームを支持するブーム支持部と、前記ブーム支持部と相対回転可能に設けられた連結部と、を有し、
前記ブーム支持部と前記連結部との間に前記傾斜シリンダが配備され、前記連結部と前記機体枠との間に弾性部材で構成されるダンパが配備されていることを特徴とする、請求項7に記載のブームスプレーヤ。
【請求項9】
前記連結部に前記ロック部が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載のブームスプレーヤ。
【請求項10】
走行装置に装着される機体枠に対してブームを支持する支持枠を軸支して左右水平方向に展開したブームの重量バランスでブームの水平状態を維持するとともに、前記ブームを支持する前記支持枠を前記機体枠に対して固定状態にするロック機構を具備する水平機構を備えたブームスプレーヤであって、
前記ロック機構は、
シリンダチューブに設けられた基端側ストッパ体と、ロッドに設けられた先端側ストッパ体とからなる一対のストッパ体を有する単一のロックシリンダであって、前記一対のストッパ体が前記ロックシリンダの伸縮に応じて前記機体枠に沿って相互に離間又は接近可能となっている単一のロックシリンダと、
前記支持枠における前記一対のストッパ体の間に設けられたロック部と、を備え、
前記ロックシリンダを収縮することで前記一対のストッパ体を互いに接近させて前記ロック部に反対方向から近づけることにより、前記ブームを支持する前記支持枠を前記機体枠に対して固定状態にし、前記ロックシリンダを伸長することで前記一対のストッパ体を互いに離間させて前記ロック部から反対方向へ離れさせることにより、前記固定状態を解除することを特徴とするブームスプレーヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブームスプレーヤ、特には走行装置(トラクタなど)に装着されるブームスプレーヤに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ブームスプレーヤは、トラクタや自走機体などの走行装置に装着(直装又は牽引)されて、圃場などを進行しながら広範囲に薬剤等の液材(散布材)を散布する作業機である。このブームスプレーヤは、進行方向に対して交差する水平方向に沿って左右両側或いは左右の片側に延長配置されるブームを備えており、ブームに所定間隔で複数配置されるノズルから液材を圃場面に向けて噴射させることで、地面近くから1行程で広範囲に液材を散布することができる。
【0003】
このようなブームスプレーヤは、走行面の凹凸などによる機体のローリング(揺動)に対してブームの水平状態を維持することができる水平機構を備えたものが知られている。従来のブームスプレーヤにおける水平機構は、ブームを支持する支持枠が機体に軸支されており、水平方向左右に展開したブームの重量バランスでブーム全体の水平を維持する機構を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0004】
また、前述した従来のブームスプレーヤは、左右一方に展開したブームを伸縮させるなどして左右ブームの重量バランスが崩れるとブームの水平を維持できなくなるので、そのような操作を行う前にブームを支持する支持枠を機体に対して固定状態にするロック機構(ロック用油圧シリンダなど)を設ける必要がある。また、作業を行わない移動走行時、作業走行時よりも走行速度が高くなるとブームの水平を維持することが難しくなるので、このような場合にもブームを支持する支持枠を機体に対して固定する必要がある。また、圃場面自体が傾斜している場合には、左右に展開したブームを圃場面に沿って(圃場面と平行になるように)傾斜させる必要があり、それに対応するために機体に対してブームを支持する支持枠を傾斜状態に保持する傾斜機構(傾斜用油圧シリンダなど)を設けることが必要になる。このような要請に対処するために、水平機構を備えたブームスプレーヤにおいて、ロック機構(ロック用油圧シリンダなど)と傾斜機構(傾斜用油圧シリンダなど)を備えたものが提案されている(例えば、下記特許文献2、3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6527028号公報
特許第5870006号公報
特開2022-039392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献2に開示されているブームスプレーヤは、一対のロック機構(ロック用油圧シリンダ)に備えられた可動部が左右方向で互いに異なる向きにそれぞれ進んで車体又はセンターブームに当接することによりセンターブームを揺動不能にロックする。このため、高価なアクチュエータとなる油圧シリンダが2本必要となり、生産コストが高くなる。また、油圧シリンダ2本分を動作させるための油量が必要となり、水平機構のロック又はフリー(ロック解除)にするための動作が遅くなり、ロック又はフリー(ロック解除)までの待機時間が長くなり、作業効率が低下する問題がある。
【0007】
また、上記特許文献3に開示されているブームスプレーヤは、単一のロック機構(ロック用油圧シリンダ)のシリンダチューブ内に、互いに反対方向に向くようにピストンロッド(以下、単にロッドと称する場合がある)を配置し、そのピストンロッドは、作動時に同時に反対方向へ伸縮し、そのピストンロッドのピストンヘッドが支持部にそれぞれ当接するまで伸長することによりセンターブームを揺動不能にロックする。すなわち、上記特許文献2の2本の油圧シリンダを1本にしたような構造である。このため、油圧シリンダの内部構造が複雑となり、生産コストが高くなる。また、1本の油圧シリンダであるものの、油を導入するための流路が2か所あり、油圧シリンダを作動させる際は依然として、油圧シリンダ2本分を動作させるのと同等の油量が必要となり、上記特許文献2と同様、水平機構のロック又はフリー(ロック解除)にするための動作が遅くなり、ロック又はフリー(ロック解除)までの待機時間が長くなり、作業効率が低下する問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものであり、走行装置に装着される水平機構を備えたブームスプレーヤにおいて、低コスト化と動作速度の向上ないし待機時間の短縮による作業の効率化を図ることができるブームスプレーヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するために、本発明に係るブームスプレーヤは、以下の構成を具備するものである。すなわち、走行装置に装着される機体枠に対してブームを支持する支持枠を軸支して左右水平方向に展開したブームの重量バランスでブームの水平状態を維持する水平機構を備えたブームスプレーヤであって、前記水平機構は、シリンダチューブに設けられた基端側ストッパ体と、ロッドに設けられた先端側ストッパ体とからなる一対のストッパ体を有する単一のロックシリンダであって、前記一対のストッパ体が前記ロックシリンダの伸縮に応じて前記機体枠に沿って相互に離間又は接近可能となっている単一のロックシリンダと、前記支持枠における前記一対のストッパ体の間に設けられたロック部と、を備え、前記ロックシリンダを伸長することで前記一対のストッパ体を互いに離間させて前記ロック部から反対方向へ離れさせることにより、前記ブームを重量バランスで水平状態に維持するフリー状態と、前記ロックシリンダを収縮することで前記一対のストッパ体を互いに接近させて前記ロック部に反対方向から近づけることにより、前記ブームを支持する前記支持枠を前記機体枠に対して固定するロック状態と、を切り替え可能となっていることを特徴とする。
【0010】
好ましい態様では、前記機体枠に、前記一対のストッパ体の各々の前記機体枠に沿う方向の移動を制限する移動制限部が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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