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公開番号
2024157492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023081125
出願日
2023-04-25
発明の名称
鶏の捕獲及び籠詰め機
出願人
マクロス株式会社
代理人
個人
主分類
A01K
45/00 20060101AFI20241030BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】養鶏場において鶏の出荷時に必要な鶏の捕獲、籠詰め、籠の運搬をできるだけ人手を要さずに行うことができるようにした鶏の捕獲及び籠詰め機を提供する。
【解決手段】走行台車2の基台3の前部に、一対の回転ロール11、11を回転させ、夫々の外周に放射状に植設した弾力性を有する棒状体10をもって鶏を引き込んで後方に送る捕鶏装置9を設ける。走行台車の捕鶏装置の後方側に、前後が解放する円筒状をなし、走行台車の軸方向と直交するように支承され、内側に、仕切り板16をもって円周方向に沿って中心部側が開放する鶏収容空間17を等間隔に形成し、低速回転する鶏搬送ドラム19と、鶏搬送ドラムの下部後方側に設けた囲い板20及び鶏搬送ドラムの回転方向側の前後の側部に設けた囲い板21とからなる鶏搬送装置15を設ける。基台の上部に、走行台車の軸方向に沿って延在し、鶏搬送ドラムの中心部を貫通するローラーコンベア25を設ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基台の前部の左右夫々にモーターにより駆動する車輪を取り付けると共に後部にキャスターを取り付け、無線を利用した遠隔操作によって走行するようになした走行台車と、前記走行台車の基台の前部中央に設けた、外周に弾力性を有する材料からなり、表面を凹凸形状となした棒状体を多数放射状に植設した回転ロールの一対からなり、これら一対の回転ロールは、平行状態において垂直に支承され、モーターにより軸回りに逆方向に回転せしめられると共に、対向する部分においては棒状体の先端部同士が食い違い状になるようにしてなる捕鶏装置と、前記走行台車の基台の前記捕鶏装置の後方側に設けた、前後が開放する円筒状をなし、前記走行台車の軸方向と直交するように支承され、内側に、仕切り板をもって円周方向に沿って中心部側が解放する鶏収容空間を等間隔に形成し、モーターにより等速で低速回転する鶏搬送ドラム及び、前記走行台車の基台の前記鶏搬送ドラムの下部後方側に設けた囲い板と、前記走行台車の基台の前記鶏搬送ドラムの回転方向側の前後の側部に設けた囲い板とからなる鶏搬送装置と、前記走行台車の基台の上部に設けた、前記走行台車の軸方向に沿って延在し、前記鶏搬送ドラムの中心部を貫通する、輸送籠を載せて移動させるローラーコンベアとからなることを特徴とする鶏の捕獲及び籠詰め機。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記走行台車の基台の前記ローラーコンベアの上方に、該ローラーコンベアと平行に、底板中央部に鶏の落下口を穿設した鶏受け枠を設けた請求項1記載の鶏の捕獲及び籠詰め機。
【請求項3】
前記回転ロールは、外周に放射状に多数植設した棒状体の間の、回転ロールの高さ方向における中央部に、硬質の材料からなる1本又は2本の押出し棒を植設してなる回転ロールである請求項1又は2記載の鶏の捕獲及び籠詰め機。
【請求項4】
前記走行台車における基台の前端下部に、前記一対の回転ロールの下方に延び、先端側が地面側に傾斜した乗り上げガイド板を設けてなる請求項1又は2記載の鶏の捕獲及び籠詰め機。
【請求項5】
前記回転ロールより後方の、前記走行台車における基台の前端に、前記回転ロールと平行するように自由回転ロールを回転自在に支承し、該自由回転ロールと前記回転ロールとの間に、それらの高さ方向に沿って、外面を凹凸形状となした複数の鶏飛び出し防止ベルトを掛け回してなる請求項1又は2記載の捕鶏機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、養鶏場の鶏舎内を走行してブロイラー等の食肉用の鶏を捕獲すると共に、捕獲した鶏を輸送籠に詰め込むことができるようになした鶏の捕獲及び籠詰め機に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
養鶏場においては、ブロイラー等の食肉用の鶏を鶏舎内において多数平飼いしており、出荷時には輸送籠に鶏を所定羽数ずつ詰め込む作業が行われる。
【0003】
而して、斯かる作業は、具体的には、鶏を捕獲する作業と、捕獲した鶏を輸送籠に詰め込む作業と、更に所定羽数の鶏を詰めた輸送籠を運ぶ作業とからなっている。
【0004】
しかし、これらの各作業は、夫々人手によって行われるものであり、作業者にとっては体力的に相当な負担となり、また、作業にかなりの時間を要するものである。
【0005】
即ち、先ず、鶏を捕獲する作業については、作業者が1羽ずつ鶏を手で掴まえて捕獲することにより行われる。
【0006】
しかしながら、1羽ずつ手で掴まえて捕獲するごとに前屈みの姿勢をとらざるを得ず、体力的に相当な負担となり、また、鶏も逃げようとするため簡単に掴まえることができず、鶏舎内の多数の鶏の捕獲には多大な労力と時間を要していた。
【0007】
次に、捕獲した鶏を輸送籠に詰め込む作業については、捕獲した鶏を手で掴んで離れた場所にある輸送籠まで運ばなければならない。しかし、ブロイラーは大きなものは体重が3kgを超えるものまであり、これらの重い鶏を離れた場所にある輸送籠まで運ぶ作業は、体力的に相当な負担となるものであり、また、作業にかなりの時間を要するものである。そして、1つの輸送籠には収容羽数が7羽と決められていることから、1つの輸送籠に所定羽数の鶏を詰め込むには7往復する必要がある。
【0008】
そして更に、所定羽数の鶏を詰めた輸送籠を運ぶ作業が必要であるが、前記の通り1つの輸送籠には7羽の鶏が収容されており、したがって、全体が約20kg程度の重量になる。そして、このようにかなりの重量となった輸送籠を別の場所まで手で持って運ばなければならず、実に多大な労力と時間を要するものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、養鶏場において鶏の出荷時に必要な鶏の捕獲、捕獲した鶏の籠詰め、鶏を詰めた籠の運搬といった作業をできるだけ人手を要さずに行い、各作業に要する作業者の多大な労力を大幅に軽減することができると共に時間も大幅に短縮することができ、加えて作業者の員数を削減することもできるようになした鶏の捕獲及び籠詰め機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
而して、本発明の要旨とするところは、基台の前部の左右夫々にモーターにより駆動する車輪を取り付けると共に後部にキャスターを取り付け、無線を利用した遠隔操作によって走行するようになした走行台車と、前記走行台車の基台の前部中央に設けた、外周に弾力性を有する材料からなり、表面を凹凸形状となした棒状体を多数放射状に植設した回転ロールの一対からなり、これら一対の回転ロールは、平行状態において垂直に支承され、モーターにより軸回りに逆方向に回転せしめられると共に、対向する部分においては棒状体の先端部同士が食い違い状になるようにしてなる捕鶏装置と、前記走行台車の基台の前記捕鶏装置の後方側に設けた、前後が開放する円筒状をなし、前記走行台車の軸方向と直交するように支承され、内側に、仕切り板をもって円周方向に沿って中心部側が解放する鶏収容空間を等間隔に形成し、モーターにより等速で低速回転する鶏搬送ドラム及び、前記走行台車の基台の前記鶏搬送ドラムの下部後方側に設けた囲い板と、前記走行台車の基台の前記鶏搬送ドラムの回転方向側の前後の側部に設けた囲い板とからなる鶏搬送装置と、前記走行台車の基台の上部に設けた、前記走行台車の軸方向に沿って延在し、前記鶏搬送ドラムの中心部を貫通する、輸送籠を載せて移動させるローラーコンベアとからなることを特徴とする鶏の捕獲及び籠詰め機にある。
(【0011】以降は省略されています)
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