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公開番号
2024162028
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077174
出願日
2023-05-09
発明の名称
動力切断機
出願人
株式会社やまびこ
代理人
弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類
B23D
59/00 20060101AFI20241114BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】動力切断機のキックバックに対して、有効な抑制対策を講じること、ブレーキの制動状態を作業者が認識できるようにすること。
【解決手段】動力切断機は、原動機を備える本体と、本体に基端側が接続され、原動機の駆動力を伝動するベルト伝動機構を備えたアームと、アームの先端側に接続され、ベルト伝動機構を介して伝動された動力で回転駆動される切断刃を備える作業部とを備え、アームは、ベルト伝動機構の駆動プーリーに制動を加えるブレーキ機構を備え、ブレーキ機構は、制動状態が視認可能な標示機構を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
原動機を備える本体と、前記本体に基端側が接続され、前記原動機の駆動力を伝動するベルト伝動機構を備えたアームと、前記アームの先端側に接続され、前記ベルト伝動機構を介して伝動された動力で回転駆動される切断刃を具備する作業部とを備える動力切断機であって、
前記アームは、前記ベルト伝動機構の駆動プーリーに制動を加えるブレーキ機構を備え、
前記ブレーキ機構は、制動状態が視認可能な標示機構を備えることを特徴とする動力切断機。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記ブレーキ機構は、前記アームの動きを検出する検出機構と前記検出機構の検出によって作動して、前記駆動プーリーに巻きまわされた締め付け帯を締め付ける締め付け機構とを有することを特徴とする請求項1記載の動力切断機。
【請求項3】
前記検出機構は、慣性力を受ける質量部が移動可能な揺動レバーを備え、
前記標示機構は、前記揺動レバーの揺動に伴う前記質量部の移動を視認可能にしていることを特徴とする請求項2記載の動力切断機。
【請求項4】
前記標示機構は、前記揺動レバーの外面の色と、視認された前記質量部の外面の色とにコントラストを設けたことを特徴とする請求項3記載の動力切断機。
【請求項5】
前記質量部の基端部は、前記揺動レバーの揺動によって前記質量部の先端部が前記揺動レバーから飛び出すように、カム面に接していることを特徴とする請求項3記載の動力切断機。
【請求項6】
前記本体は、手持ちで作業を行うためのハンドル部を備えることを特徴とする請求項1記載の動力切断機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力切断機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
動力切断機は、エンジンや電動モータなどの原動機の動力を切断刃(ブレード)に伝達して、切断対象物を切断する作業機である。コンクリートやアスファルトなどを切断するコンクリートカッタや、木材や樹木を切断するチェーンソーなどは、動力切断機の対象例である。
【0003】
従来の動力切断機は、エンジンなどの原動機を備える本体部と、原動機の動力を先端側に伝えるベルト伝動機構などを備えるアーム部と、アーム部の先端側で伝達された動力により駆動する切断刃を備える作業部を有する。また、手持ち式の動力切断機は、一般に前述した本体部の手元側にリアハンドルが設けられ、本体部の先端側にフロントハンドルが設けられる。
【0004】
動力切断機は、コンクリートカッタのように、固い切断対象に対して慣性力が大きい切断刃を用いるものがある。このような動力切断機には、原動機の停止後速やかに切断刃の回転を停止するために、前述した本体側に、ブレーキ制御手段を設けたものが知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-251348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先述した動力切断機は、切断作業中に、切断刃が切断痕に挟まれるなどして、切断刃に対して急に大きな負荷が加わった場合に、負荷の反力が切断刃に作用して、動力切断機の先端側に装備された作業部が切断対象から弾き返されてしまう現象(所謂、キックバック)が生じることがある。このキックバックは、特に、手持ち式の動力切断機では、ハンドルを持った作業者に向かって作業部(切断刃)が迫ってくる現象になるため、安全な作業を行う上では、キックバックを抑制するための対策が必要になる。
【0007】
しかしながら、前述した従来技術は、エンジンの駆動軸に直結した遠心クラッチのクラッチドラムにブレーキ機構を設けるものであり、クラッチドラムを必要としない電動製品や、クラッチドラムを備えたものであってもその配置によっては、適用することができない。また、その作動タイミングについて、スロットルレバーの非操作を検出するなどして、エンジンの停止後の切断刃の回転を停止させるものであるため、切断作業中(原動機の動作中)に突然生じるキックバックに対しては、有効な抑制策になり得ない問題があった。
【0008】
また、従来の動力切断機は、前述したブレーキ制御手段が作動している状態を作業者が認識できない場合がある。このような場合、制動状態で原動機の作動レバーを操作し続けると、クラッチ機構が焼損するなど、動力切断機の機体に不具合が生じる問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、動力切断機における原動機の種類を問わず適用可能であり、動力切断機のキックバックに対して、有効な抑制対策を講じること、ブレーキの制動状態を作業者が認識できるようにすること、などが、本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
原動機を備える本体と、前記本体に基端側が接続され、前記原動機の駆動力を伝動するベルト伝動機構を備えたアームと、前記アームの先端側に接続され、前記ベルト伝動機構を介して伝動された動力で回転駆動される切断刃を具備する作業部とを備える動力切断機であって、前記アームは、前記ベルト伝動機構の駆動プーリーに制動を加えるブレーキ機構を備え、前記ブレーキ機構は、制動状態が視認可能な標示機構を備えることを特徴とする動力切断機。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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