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公開番号2024164945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080692
出願日2023-05-16
発明の名称画像形成装置およびカートリッジ
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 21/18 20060101AFI20241121BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】カートリッジを挿抜可能な画像形成装置において、製造コストの増加や資源の使用量の増大を招くことなく、好適にカートリッジを挿抜可能とする。
【解決手段】開口が設けられた装置本体を有し、開口を介してカートリッジを挿入および取り出し可能な画像形成装置であって、カートリッジは、被ガイド部と、リンク部材と、を有し、装置本体は、被ガイド部をガイドするガイド部と、リンク部材と当接する当接部を有し、カートリッジは、被ガイド部がガイド部と当接していない、第1の状態と、被ガイド部がガイド部と当接しており、リンク部材は、当接部と当接しながら姿勢を変化させることが可能であり、カートリッジは、リンク部材により規制されながら回動することで姿勢を変化させることが可能である、第2の状態と、を取ることができる画像形成装置を用いる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
開口が設けられた装置本体を有し、前記開口を介してカートリッジを挿入および取り出し可能な画像形成装置であって、
前記カートリッジは、被ガイド部と、リンク部材と、を有し、
前記装置本体は、前記被ガイド部をガイドするガイド部と、前記リンク部材と当接する当接部を有し、
前記カートリッジは、
前記被ガイド部が前記ガイド部と当接していない、第1の状態と、
前記被ガイド部が前記ガイド部と当接しており、前記リンク部材は、前記当接部と当接しながら姿勢を変化させることが可能であり、前記カートリッジは、前記リンク部材により規制されながら回動することで姿勢を変化させることが可能である、第2の状態と、を取ることができる
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記カートリッジは、前記カートリッジが装着完了位置にある第3の状態を取ることが可能であり、
前記カートリッジが挿入されるとき、前記カートリッジの状態は、前記第1の状態、前記第2の状態、前記第3の状態の順序で変化し、
前記カートリッジが取り出されるとき、前記カートリッジの状態は、前記第3の状態、前記第2の状態、前記第1の状態の順序で変化する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記カートリッジが前記装置本体に挿入されるときは、前記カートリッジは、前記第1の状態から前記第2の状態を経て、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら移動することにより、前記第3の状態に移行する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記カートリッジは、感光ドラムと、前記リンク部材に回動可能に取り付けられ、前記リンク部材の動作に伴って、前記感光ドラムを覆う位置と、前記感光ドラムを露出させる位置との間で移動可能なシャッター部材を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記リンク部材は、前記当接部と当接するための被当接部を有し、
前記カートリッジは、前記第2の状態において、前記被当接部と前記当接部の当接を維持しながら、前記リンク部材の回転に応じて回動することにより姿勢を変化させる
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記リンク部材は、前記カートリッジの挿入方向において、前記感光ドラムよりも上流側に回転中心を持ち、
前記リンク部材は、前記リンク部材に接続された前記シャッター部材が前記感光ドラムを覆うような方向に付勢されている
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ガイド部は、水平面に対して、前記当接部が上側となり、前記装着完了位置が下側となるような角度を持った斜面である
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記当接部は、略水平に伸びており、
前記第1の状態においては、重力により、前記カートリッジの前記被ガイド部および前
記リンク部材が、前記当接部と当接した状態となる
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記当接部は、前記リンク部材と当接する停止部を有し、
前記停止部が前記リンク部材と当接することにより、前記リンク部材の回転が規制される
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記カートリッジは感光ドラムを有し、
前記カートリッジには、前記感光ドラムの表面を覆うカバー部材を着脱可能であり、
前記カートリッジを前記装置本体に挿入するときには、前記カバー部材は取り外されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置およびカートリッジに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置では一般に、ドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)が用いられる。画像形成動作においては、一様に帯電した感光ドラムの表面を選択的に露光することによって感光ドラム上に静電潜像を形成したのち、感光ドラム上の静電潜像をトナーで現像する。その後、感光ドラム上のトナー像の記録材への転写や、転写されたトナー像の熱や圧力による定着がなされる。このような画像形成装置において、感光ドラム、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などを枠体内にまとめてカートリッジ化した、プロセスカートリッジ(単に「カートリッジ」とも記載する)が実用化されている。かかるカートリッジは画像形成装置の本体に着脱可能であることから、トナー補給や各種のプロセス手段のメンテナンスが容易になる。
【0003】
かかるカートリッジ方式の画像形成装置の装置本体には、カートリッジを挿入または取り出し(合わせて「挿抜」または「着脱」とも記載する)するための開口が設けられている。また装置本体には開閉可能なドア部材が取り付けられ、ドア部材が開いた状態では開口内部が装置外部に露出し、カートリッジの挿入または取り出しが可能となる。また装置本体には、カートリッジを装着位置に導くためのガイド部材が設けられており、カートリッジには、ガイド部材と当接する被ガイド部が設けられている。画像形成装置に対するカートリッジの挿抜は、ガイド部材と被ガイド部を当接させた状態で行われる。ここで、画像形成装置に対するカートリッジの姿勢や、挿入および取り出しの軌跡(挿抜軌跡)は、操作性の悪化や接触による破損を防止するために、常に規制されていることが好適である。
【0004】
ここで近年、画像形成装置に対する小型化の要望に応じて、装置本体内のユニット配置が密になっており、それに伴って開口が狭くなる傾向がある。一方でカートリッジに対しては、使用者のカートリッジ交換頻度を下げるために大容量化の要望があり、それに応じてカートリッジのトナー容器および廃トナー容器も大型化する傾向がある。結果として近年、小型な装置本体に対して、狭い開口を介して、機内に配置されている様々なユニットを避けながら、大容量のカートリッジを挿抜することが要求されている。この場合、カートリッジの姿勢や挿抜軌跡を変化させずにカートリッジを挿抜させることは困難である場合、開口付近からカートリッジの姿勢や挿抜軌跡を規制する必要がある。しかしながら、カートリッジの挿入前にはガイド部材が存在しないため、開口付近でカートリッジの姿勢や挿抜軌跡を規制や変化させることには困難が伴う。
【0005】
これに対して、例えば、特許文献1に示すように、開閉ドアの一部をガイド部分にすることで、カートリッジの姿勢や挿抜軌跡をガイド可能な範囲を長くする方法がある。他にも、ガイド部分を可動とすることで、開口の外部からカートリッジをガイドする方法も検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-058350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述したような、開閉ドアの一部をガイド部に用いる方法や、ガイド部を可動とする方法は、部品の大型化、部品数の増加、および機構の複雑化を伴うため、製造コストの増加や資源の使用量の増大を招くおそれがある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カートリッジを挿抜可能な画像形成装置において、製造コストの増加や資源の使用量の増大を招くことなく、好適にカートリッジを挿抜可能とするための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
開口が設けられた装置本体を有し、前記開口を介してカートリッジを挿入および取り出し可能な画像形成装置であって、
前記カートリッジは、被ガイド部と、リンク部材と、を有し、
前記装置本体は、前記被ガイド部をガイドするガイド部と、前記リンク部材と当接する当接部を有し、
前記カートリッジは、
前記被ガイド部が前記ガイド部と当接していない、第1の状態と、
前記被ガイド部が前記ガイド部と当接しており、前記リンク部材は、前記当接部と当接しながら姿勢を変化させることが可能であり、前記カートリッジは、前記リンク部材により規制されながら回動することで姿勢を変化させることが可能である、第2の状態と、を取ることができる
ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
開口が設けられた装置本体に対して、前記開口を介して挿入および取り出し可能なカートリッジであって、
前記カートリッジは、被ガイド部と、リンク部材と、を有し、
前記装置本体は、前記被ガイド部をガイドするガイド部と、前記リンク部材と当接する当接部を有し、
前記カートリッジは、
前記被ガイド部が前記ガイド部と当接していない、第1の状態と、
前記被ガイド部が前記ガイド部と当接しており、前記リンク部材は、前記当接部と当接しながら姿勢を変化させることが可能であり、前記カートリッジは、前記リンク部材により規制されながら回動することで姿勢を変化させることが可能である、第2の状態と、を取ることができる
ことを特徴とするカートリッジである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、カートリッジを挿抜可能な画像形成装置において、製造コストの増加や資源の使用量の増大を招くことなく、好適にカートリッジを挿抜可能とするための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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