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公開番号2024153561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024053580
出願日2024-03-28
発明の名称有機発光素子
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H10K 50/19 20230101AFI20241022BHJP()
要約【課題】 耐久性に優れた有機発光素子を提供する。
【解決手段】 第1電極、第1発光層、電荷輸送層、電荷発生層と中間層とを有する電荷発生部、第2発光層、第2電極をこの順で有する有機発光素子であって、電荷発生層は金属原子を有し、中間層は電荷発生層と第2発光層との間に設けられ、中間層は縮合多環炭化水素化合物を有することを特徴とする有機発光素子。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電極、第1発光層、電荷輸送層、電荷発生層と中間層とを有する電荷発生部、第2発光層、第2電極をこの順で有する有機発光素子であって、
前記電荷発生層は、金属原子を有し、
前記中間層は、前記電荷発生層と前記第2発光層との間に設けられ、
前記中間層は、縮合多環炭化水素化合物を有することを特徴とする有機発光素子。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記中間層は、前記電荷発生層と隣接していることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項3】
前記電荷輸送層は前記電荷発生層に隣接していることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項4】
前記電荷発生層は縮合多環炭化水素化合物を有することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項5】
前記縮合多環炭化水素化合物は、炭素原子数10以上30以下の骨格を有することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項6】
前記縮合多環炭化水素化合物は、ナフタレン、フルオレン、フェナントレン、トリフェニレン、アントラセン、ピレン、クリセン、ペリレン、およびフルオランテンやこれらの誘導体からなることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項7】
前記縮合多環炭化水素化合物は、4環以上の環からなる骨格を有することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項8】
前記縮合多環炭化水素化合物は、ピレン骨格およびフルオレン骨格からなることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項9】
前記電荷輸送層が縮合多環炭化水素化合物を有する電子輸送層であり、前記電子輸送層が有する縮合多環炭化水素化合物と前記中間層が有する縮合多環炭化水素化合物は同じであることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
【請求項10】
前記電荷発生層が縮合多環炭化水素化合物を有し、前記電荷発生層が有する縮合多環炭化水素化合物と前記電子輸送層が有する縮合多環炭化水素化合物と前記中間層が有する縮合多環炭化水素化合物は同じであることを特徴とする請求項9に記載の有機発光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光素子に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」または「有機発光素子」とも称する)は、陽極と陰極と、これらの電極間に配置されている発光層とを含む有機化合物層に通電することにより発光する素子である。
【0003】
近年、1つの発光層の中に赤色、緑色、青色に発光する発光材料を有して白色発光する単色有機発光素子に加えて、赤色、緑色、青色それぞれに発光する発光層を積層した積層有機発光素子が開発されている。積層有機発光素子は、単層有機発光素子と比べて、駆動電圧が高くなる傾向があるため、電荷発生部を設ける構造が知られている。電荷発生部は他の有機層に比べて劣化しやすい場合がある。電荷発生部の劣化は、高電圧化や低効率化、耐久性の低下に繋がるため、安定な電荷発生部の開発が求められている。
【0004】
特許文献1および2には、積層有機発光素子が複素環化合物と金属錯体とからなる電荷発生部を有する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2016/0204360号明細書
特開2016-122666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、電荷発生部が複素環化合物と金属錯体とからなることで、電荷発生部が有するnドーパントが拡散しやすくなるため、特許文献1および特許文献2に開示された積層有機発光素子は、耐久性に改善の余地がある。
【0007】
本発明は上記課題を鑑みてなされるものであり、その目的は、耐久性に優れた有機発光素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る有機発光素子は、第1電極、第1発光層、電荷輸送層、電荷発生層と中間層とを有する電荷発生部、第2発光層、第2電極をこの順で有する有機発光素子であって、電荷発生層は金属原子を有し、中間層は前記電荷発生層と第2発光層との間に設けられ、中間層は、縮合多環炭化水素化合物を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐久性に優れた有機発光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る有機発光素子における実施形態の例を示す断面模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る表示装置の画素の一例を表す概略断面図である。(b)本発明の一実施形態に係る有機発光素子を用いた表示装置の一例の概略断面図である。
本発明の一実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例を表す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る電子機器の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る表示装置の一例を表す模式図である。(b)折り曲げ可能な表示装置の一例を表す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る照明装置の一例を示す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る車両用灯具を有する自動車の一例を示す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係るウェアラブルデバイスの一例を示す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係るウェアラブルデバイスの一例で、撮像装置を有する形態を示す模式図である。
(a)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を表す模式図である。(b)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光光源の一例を表す模式図である。(c)本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光光源の一例を表す模式図である。
実施例1と比較例1の発光スペクトルを示す図である。
実施例1と比較例1の駆動試験の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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