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公開番号2024164612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080222
出願日2023-05-15
発明の名称硬化性樹脂、その硬化物、樹脂組成物、及び硬化性樹脂の製造方法
出願人三菱瓦斯化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 63/64 20060101AFI20241120BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、誘電特性に優れる硬化性樹脂等を提供する。
【解決手段】本発明は、エチレン性二重結合及び/又はアセチレン性三重結合を有するジカルボン酸と、下記式(2)で表される構造単位と、下記式(2a)~(2c)で表される構造単位のいずれか1種以上と、カーボネート基とを有する硬化性樹脂等を提供する。
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[式中、R2は、二価の連結基である。]
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[式中、Rは、それぞれ独立して水素原子、メチル基、又はエチル基であり、但し、各構造単位中に含まれる4つのRのうち少なくとも1以上は、メチル基もしくはエチル基である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される構造単位と、
JPEG
2024164612000031.jpg
25
170
[式中、R
1
は、エチレン性二重結合及び/又はアセチレン性三重結合を有する2価の基である。]
下記式(2)で表される構造単位と
JPEG
2024164612000032.jpg
15
170
[式中、R
2
は、二価の連結基である。]
下記式(2a)~(2c)で表される構造単位のいずれか1種以上と、
JPEG
2024164612000033.jpg
33
170
[式中、Rは、それぞれ独立して水素原子、メチル基、又はエチル基であり、但し、各構造単位中に含まれる4つのRのうち少なくとも1以上は、メチル基もしくはエチル基である。]
下記式(3)で表される構造単位と、
JPEG
2024164612000034.jpg
27
170
を有する、硬化性樹脂。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記式(3)で表される構造単位が、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、及びアルキルアリールカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種に由来する
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項3】
前記式(1)で表される構造単位が、フマル酸、マレイン酸及び無水マレイン酸からなる群より選択される少なくとも1種に由来する
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項4】
前記式(2a)で表される構造単位が、下記式(2x)で表される構造単位を有する
請求項1に記載の硬化性樹脂。
JPEG
2024164612000035.jpg
23
170
【請求項5】
前記式(2)で表される構造単位に対する前記式(2a)~(2c)で表される構造単位のモル比が、0.05以上1.0以下である
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項6】
前記式(2)で表される構造単位に対する前記式(1)で表される構造単位のモル比が、0.010以上1.0未満である
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項7】
前記式(2)で表される構造単位に対する前記式(3)で表される構造単位のモル比が、0.10以上1.5以下である
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項8】
数平均分子量が、5.00×10
2
以上3.00×10
4
以下である
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項9】
前記硬化性樹脂を構成する全ての構造単位に対する、前記式(1)で表される構造単位、前記式(2)で表される構造単位、及び前記式(3)で表される構造単位の含有量の和のモル比が、0.60以上である
請求項1に記載の硬化性樹脂。
【請求項10】
前記式(1)で表される構造単位、前記式(2)で表される構造単位、及び前記式(2a)~(2c)で表される構造単位を含み、かつ前記式(3)で表される構造単位を含まないポリエステル部分を含む
請求項1に記載の硬化性樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性樹脂、その硬化物、樹脂組成物、及び硬化性樹脂の製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルカーボネートは、機械的強度、耐熱性、透明性等に優れることから、様々な用途で使用されており、様々なポリエステルカーボネート及びその製造方法が報告されている。
【0003】
例えば特許文献1には、ノルボルナン骨格を有するポリエステルカーボネートポリオールが開示されている。
【0004】
特許文献2には、1,1’-ビナフタレン構造、及びフルオレン構造を有するポリエステルカーボネート樹脂が開示されている。特許文献2によれば、そのような樹脂は光学的に優れた性能を発揮するとされている。
【0005】
特許文献3には、フルオレン構造を有するジヒドロキシ化合物を含む反応物を反応させてポリエステルカーボネート樹脂を製造する方法が開示されている。特許文献3によれば、そのような樹脂の製造方法は、流動性及び/又は引張強度に優れた樹脂を製造できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平05-105746号公報
国際公開第2015/170691号
国際公開第2017/078074号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように様々なポリエステルカーボネートが知られているが、上記のポリエステルカーボネートは硬化性樹脂との相溶性が低く、硬化性樹脂へ添加することが困難である。また、上記のような従来のポリエステルカーボネートの性質については未だ改善の余地が残されている。そこで、本発明は、誘電特性に優れる硬化性樹脂等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが鋭意検討した結果、所定の構造単位を含む硬化性樹脂が誘電特性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は以下の実施形態を含む。
[1]
下記式(1)で表される構造単位と、
JPEG
2024164612000001.jpg
25
170
[式中、R
1
は、エチレン性二重結合及び/又はアセチレン性三重結合を有する2価の基である。]
下記式(2)で表される構造単位と
JPEG
2024164612000002.jpg
15
170
[式中、R
2
は、二価の連結基である。]
下記式(2a)~(2c)で表される構造単位のいずれか1種以上と、
JPEG
2024164612000003.jpg
33
170
[式中、Rは、それぞれ独立して水素原子、メチル基、又はエチル基であり、但し、各構造単位中に含まれる4つのRのうち少なくとも1以上は、メチル基もしくはエチル基である。]
下記式(3)で表される構造単位と、
JPEG
2024164612000004.jpg
27
170
を有する、硬化性樹脂。
[2]
前記式(3)で表される構造単位が、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、及びアルキルアリールカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種に由来する
[1]に記載の硬化性樹脂。
[3]
前記式(1)で表される構造単位が、フマル酸、マレイン酸及び無水マレイン酸からなる群より選択される少なくとも1種に由来する
[1]又は[2]に記載の硬化性樹脂。
[4]
前記式(2a)で表される構造単位が、下記式(2x)で表される構造単位を有する
[1]~[3]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
JPEG
2024164612000005.jpg
23
170
[5]
前記式(2)で表される構造単位に対する前記式(2a)~(2c)で表される構造単位のモル比が、0.05以上1.0以下である
[1]~[4]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
[6]
前記式(2)で表される構造単位に対する前記式(1)で表される構造単位のモル比が、0.010以上1.0未満である
[1]~[5]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
[7]
前記式(2)で表される構造単位に対する前記式(3)で表される構造単位のモル比が、0.10以上1.5以下である
[1]~[6]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
[8]
数平均分子量が、5.00×10
2
以上3.00×10
4
以下である
[1]~[7]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
[9]
前記硬化性樹脂を構成する全ての構造単位に対する、前記式(1)で表される構造単位、前記式(2)で表される構造単位、及び前記式(3)で表される構造単位の含有量の和のモル比が、0.60以上である
[1]~[8]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
[10]
前記式(1)で表される構造単位、前記式(2)で表される構造単位、及び前記式(2a)~(2c)で表される構造単位を含み、かつ前記式(3)で表される構造単位を含まないポリエステル部分を含む
[1]~[9]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂。
[11]
[1]~[10]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂の硬化物。
[12]
[1]~[10]のいずれか一項に記載の硬化性樹脂を含む、樹脂組成物。
[13]
前記樹脂組成物に含まれる樹脂成分100質量部に対する前記硬化性樹脂の含有量が、1.0質量部以上である
[12]に記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、誘電特性に優れる硬化性樹脂等を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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