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公開番号2024164358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023079773
出願日2023-05-15
発明の名称減衰バルブおよび緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/34 20060101AFI20241120BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ばらつきの無い均一な減衰力を発生可能な減衰バルブおよび緩衝器を提供する。
【解決手段】本発明における減衰バルブVは、ケース側弁座10eを有するバルブケース10と、バルブケース10に対して遠近可能であるとともにディスク側弁座11eとを有するディスク11と、環状であって外周部がケース側弁座10eに離着座可能であって内周部がディスク側弁座11eに離着座可能なリーフバルブ12と、頂部13aと脚部13bとを有してディスク11とリーフバルブ12とを収容するキャップ13と、ディスク11とリーフバルブ12とをバルブケース10へ向けて付勢するばね14とを備え、バルブケース10は、リーフバルブ側へ向けて起立するとともに各脚部13bの内側に接する内接円以内にリーフバルブ12をケース側弁座10eに対して調心するガイド面10d1を持つガイド10dとを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケース側ポートを有するとともに、前記ケース側ポートの開口を取り囲む環状のケース側弁座を一端に有するバルブケースと、
前記バルブケースの一端に対向して前記バルブケースの一端に対して遠近可能であるとともに、ディスク側ポートと、環状であって外径が前記ケース側弁座よりも小径であってバルブケース側端の前記ディスク側ポートの開口よりも内周側に設けられたディスク側弁座とを有するディスクと、
環状であって弾性を有して前記バルブケースと前記ディスクとの間に設けられてバルブケース側の外周部が前記ケース側弁座に離着座可能であってディスク側の内周部が前記ディスク側弁座に離着座可能なリーフバルブと、
頂部と、頂部から放射状に垂下される複数の脚部とを有して、前記脚部が前記バルブケースに嵌合されるとともに、前記ディスクと前記リーフバルブとを収容するキャップと、
前記キャップにおける前記頂部と前記ディスクとの間に介装されて前記ディスクと前記リーフバルブとを前記バルブケースへ向けて付勢するばねとを備え、
前記バルブケースは、前記一端からリーフバルブ側へ向けて起立するとともに、前記各脚部の内側に接する内接円以内に前記リーフバルブを前記ケース側弁座に対して調心するガイド面を持つガイドを有する
ことを特徴とする減衰バルブ。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ガイドは、前記ディスクを前記リーフバルブとともに前記ケース側弁座に対して調心する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項3】
前記ガイドが前記バルブケースに対して周方向に間隔を空けて複数設けられており、前記キャップの前記脚部間に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項4】
前記バルブケースは、前記ケース側弁座の前記ガイドと前記脚部と径方向で対向しない位置に設けた凹部で形成されるオリフィスを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の減衰バルブ。
【請求項5】
アウターシェルと、前記アウターシェル内に軸方向へ移動可能に挿入されるピストンロッドとを備えて内部に少なくとも2つの作動室を有する緩衝器本体と、
前記作動室間に設けられる請求項1から4のいずれか一項に記載の減衰バルブとを備えた
ことを特徴とする緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰バルブおよび緩衝器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両の車体と車輪との間に介装される緩衝器に利用される減衰バルブは、たとえば、ケース側ポートとケース側ポートの開口を取り囲む環状のケース側弁座を有するバルブケースと、バルブケースに対して遠近可能であるとともにディスク側ポートとディスク側ポートの内周側に設けられた環状のディスク側弁座とを有するディスクと、環状であってバルブケースとディスクとの間に介装されてケース側弁座とディスク側弁座とに離着座するリーフバルブと、有底筒状であって開口端がバルブケースの外周に嵌合されて内部にディスクとリーフバルブとを収容するキャップと、キャップとディスクとの間に介装されてディスクとともにリーフバルブをバルブケースヘ向けて付勢するコイルばねとを備えるものがある(たとえば、特許文献1参照)。減衰バルブにおけるリーフバルブは、バルブケース側の外周部をケース側弁座に着座させ、ディスク側の内周部をケース側弁座よりも小径のディスク側弁座に着座させている。
【0003】
このように構成された減衰バルブは、たとえば、複筒型の緩衝器の圧側室とリザーバとの間に、ケース側ポートをリザーバに連通させるとともにディスク側ポートを圧側室に連通させて設置される。このように緩衝器に設置された減衰バルブでは、圧側室からリザーバへ向かう作動油の流れに対しては、ケース側弁座を支点としてリーフバルブの内周が撓んでディスク側弁座から離座して、ディスク側ポートを開放する。よって、圧側室内の作動油は、ディスク側ポートを抜け、ディスク側弁座とリーフバルブの内周部との間を通過し、さらにケース側ポートを通過してリザーバへ移動する。よって、減衰バルブでは、緩衝器の収縮作動時に、圧側室からリザーバへ向かう作動油の流れに対してリーフバルブによって抵抗を与えて、緩衝器の収縮作動を妨げる減衰力を発生する。
【0004】
他方、リザーバから圧側室へ作動油が流れる場合、ばねが縮んでリーフバルブがディスク側弁座に着座したままディスクとともにバルブケースから離間するので、作動油がリーフバルブとバルブケースとの間を通過してキャップの筒部に設けた切欠を介してキャップ外へ移動する。そして、従来の減衰バルブは、ばねの付勢力が小さくリザーバから圧側室へ作動油が移動する場合には作動油の流れに殆ど抵抗を与えないので、チェックバルブとして機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-059536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように従来の減衰バルブでは、作動油の流れる方向に応じて抵抗を与えるバルブとしてもチェックバルブとしても機能するために、バルブケースに対してリーフバルブ全体が遠近できるようになっているが、バルブケースに対するリーフバルブの径方向への移動が何ら制限されていない。
【0007】
よって、バルブケースに対してリーフバルブが離間してから当接する際に、バルブケースに対してリーフバルブが径方向でいつも同じ位置に配置されるとは限られない。バルブケースは、リーフバルブの撓みの支点となるケース側弁座を備えており、リーフバルブがバルブケースに対する径方向の位置が作動するたびに区々になるとリーフバルブの撓みの支点が変化してリーフバルブが作動油の流れに与える抵抗が都度変化してしまう。
【0008】
以上のように、従来の減衰バルブでは、作動のたびに発生する減衰力がばらついてしまうという課題がある。
【0009】
そこで、本発明は、ばらつきの無い均一な減衰力の発生が可能な減衰バルブおよび緩衝器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記した目的を解決するために、本発明の減衰バルブは、ケース側ポートを有するとともに、ケース側ポートの開口を取り囲む環状のケース側弁座を一端に有するバルブケースと、バルブケースの一端に対向してバルブケースの一端に対して遠近可能であるとともに、ディスク側ポートと、環状であって外径がケース側弁座よりも小径であってバルブケース側端のディスク側ポートの開口よりも内周側に設けられたディスク側弁座とを有するディスクと、環状であって弾性を有してバルブケースとディスクとの間に設けられてバルブケース側の外周部がケース側弁座に離着座可能であってディスク側の内周部がディスク側弁座に離着座可能なリーフバルブと、頂部と頂部から放射状に垂下される複数の脚部とを有して脚部がバルブケースに嵌合されるとともに、ディスクとリーフバルブとを収容するキャップと、キャップにおける頂部とディスクとの間に介装されてディスクとリーフバルブとをバルブケースへ向けて付勢するばねとを備え、バルブケースは、一端からリーフバルブ側へ向けて起立するとともに、各脚部の内側に接する内接円以内にリーフバルブをケース側弁座に対して調心するガイド面を持つガイドを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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