TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024164270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-26
出願番号2024150912,2023554636
出願日2024-09-02,2022-10-14
発明の名称還元鉄の製造方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C21B 13/02 20060101AFI20241119BHJP(鉄冶金)
要約【課題】水素ガスを含む還元ガスをシャフト炉の還元ガスとして使用した場合であっても、還元鉄を加炭することが可能な、新規かつ改良された還元鉄の製造方法を提供する。
【解決手段】シャフト炉を用いた還元鉄の製造方法であって、酸化鉄である原料を、水素ガスを含む還元ガスで還元して還元鉄を生成する還元工程と、前記還元工程の排ガスから水を除去することで、前記排ガスから水素ガスを分離する脱水工程と、前記還元鉄を、炭素を元素として含む冷却ガスで炭化しつつ冷却する冷却工程と、前記冷却工程の排ガスからCOガスとCO2とを分離する分離工程と、を有し、前記冷却ガスがCOガスを含み、前記還元ガスが、前記脱水工程で分離された前記水素ガスを含み、前記冷却ガスが、前記分離工程で分離された前記COガスを更に含む、還元鉄の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シャフト炉を用いた還元鉄の製造方法であって、
酸化鉄である原料を、水素ガスを含む還元ガスで還元して還元鉄を生成する還元工程と、前記還元工程の排ガスから水を除去することで、前記排ガスから水素ガスを分離する脱水工程と、前記還元鉄を、炭素を元素として含む冷却ガスで炭化しつつ冷却する冷却工程と、前記冷却工程の排ガスからCOガスとCO

とを分離する分離工程と、を
有し、
前記冷却ガスがCOガスを含み、
前記還元ガスが、前記脱水工程で分離された前記水素ガスを含み、
前記冷却ガスが、前記分離工程で分離された前記COガスを更に含む、還元鉄の製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載の還元鉄の製造方法において、
CO

ガスでチャー又はコークスをガス化してCOガスを製造する炭素ガス化工程を更に有し、
前記炭素ガス化工程で供されるCO

ガスが前記分離工程で分離された前記CO

ガスを含み、
前記冷却ガスが、前記炭素ガス化工程で製造された前記COガスである、還元鉄の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の還元鉄の製造方法において、
前記冷却工程の排ガスから水を分離し、前記分離工程に排ガスを導入する第2の脱水工程と、石炭を乾留して石炭乾留ガスを製造する石炭乾留工程と、を更に有し、
前記分離工程が、COガスとCO

ガスに加え、第2の脱水工程と前記石炭乾留工程から生じたメタンガスと、水素ガスと、を更に有する混合ガスから、
水素ガスと、COガス及びメタンガスの混合ガスと、CO

ガスと、を分離し、
前記冷却ガスが、前記混合ガスであり、
前記石炭乾留工程において、前記分離工程で分離された前記CO

ガスを用いて前記石炭乾留ガスを製造する、還元鉄の製造方法。
【請求項4】
底部から順に、前記底部に前記炭化しつつ冷却された還元鉄を排出する還元鉄排出部、冷却ガス吹込口、冷却ガス排出口、還元ガス吹込口、還元ガス排出口および、頂部に前記酸化鉄である原料を装入する原料装入部を有するシャフト炉を用い、
前記還元工程において、前記還元ガス吹込口と還元ガス排出口との間の還元帯で前記原料を、前記還元ガスで還元して前記還元鉄を生成し、
前記冷却工程において、前記冷却ガス吹込口と前記冷却ガス排出口との間の冷却帯で前記還元鉄を、前記冷却ガスで炭化しつつ冷却する、請求項1~3のいずれか1項に記載の還元鉄の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、還元鉄の製造方法に関する。
本願は、2021年10月14日に、日本に出願された特願2021-168721号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
酸化鉄を含有する原料から鉄を得る(酸化鉄を還元する)製鉄方法の一つとして、直接還元製鉄法が知られている。直接還元製鉄法は、これを行うためのプラントの建設コストが安価であること、運転が容易であること、小規模プラントで操業可能であること、などを背景として、発展を続けてきた。特に、シャフト炉方式の直接還元製鉄法においては、炉内の還元ガスを有効に活用するための種々の改善が加えられている。
【0003】
さらに、還元鉄の輸送時の再酸化を防止する目的で、還元鉄を炭化させる工程を追加して炭化鉄を製造する方法も知られている。炭化鉄には電気炉で溶解する際の消費エネルギーが低減するメリットも有する。
【0004】
例えば、特許文献1、2には、流動層方式の直接還元製鉄法における鉄鉱石の還元および浸炭方法が記載されており、還元ガスの組成や温度、圧力が規定されている。特許文献3には、シャフト炉方式の直接還元製鉄法における鉄鉱石の還元および浸炭方法が記載されており、還元ガスの組成や温度、圧力が規定されている。
【0005】
一般的に、CH

(メタンガス)の分解反応は吸熱反応であり、高温高圧であるほど進展しやすい。例えば、常圧系のMIDREX法では、還元ガスを加熱する際にO

を富化することで、還元ガスの温度を上昇させ、還元鉄のC濃度の向上を志向する。また、高圧系のHYL(ENERGIRON)法では、還元鉄のC濃度がMIDREX法に比べて高いことが知られている。(MIDREX法:還元鉄のC濃度0.5~2.5%、ENERGIRON法:2.0~4.5%)
【0006】
また、最近はMIDREX法における還元鉄のC濃度の向上を目的にACT(登録商標)(Adjustable Carbon Technology)が開発されている(非特許文献1)。このプロセスではリフォーマーで改質した天然ガスの一部を冷却/圧縮/膜分離することで、天然ガスをCOリッチガスとH

リッチガスに分ける。そして、H

リッチガスをプロセスガスに戻し(すなわち、還元帯に吹き込み)、COリッチガスを遷移帯(Transition Zone)に天然ガスで混合して吹込むことで、還元鉄のC濃度を向上・制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
日本国特開平11-343512号公報
日本国特開平5-222423号公報
日本国特開平8-120314号公報
【非特許文献】
【0008】
http://www.midrex.com/wp-content/uploads/MIDREX-ACT-fpo-Brochure.pdf、2017年9月発行
水谷ら:CAMP-ISIJ, 33(2020), 483.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一方、最近は鉄鋼業からの二酸化炭素排出量の削減を目的として、還元ガスとして水素ガスを利用した直接還元製鉄法の開発が進んでいる。代表的な例として、水の電気分解などにより得られた水素ガスをシャフト炉方式の直接還元製鉄法に利用するHYBRITやMIDREX+H

などが知られている。しかし、これらのプロセスは還元ガスとして水素ガスを用いるため、還元鉄を加炭することができず、電気炉での溶解処理の多量なエネルギーが必要となる。
【0010】
そこで、本発明の目的とするところは、水素ガスを含む還元ガスをシャフト炉の還元ガスとして使用した場合であっても、還元鉄を加炭することが可能な、新規かつ改良された還元鉄の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本製鉄株式会社
脱炭精錬方法
6日前
日本製鉄株式会社
金属材料の多軸評価試験構造
6日前
日本製鉄株式会社
鋼片処理装置及び鋼片処理方法
6日前
日本製鉄株式会社
不定形耐火物及び不定形耐火物の製造方法
7日前
日本製鉄株式会社
原子間力顕微鏡用プローブ及び鋼材の評価方法
6日前
株式会社戸畑製作所
高炉用羽口
13日前
株式会社プロテリアル
鋼材の製造方法
4か月前
日本製鉄株式会社
転炉精錬方法
5か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
28日前
日本製鉄株式会社
溶銑の製造方法
4か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の製造方法
4か月前
個人
製鋼用副資材及びその製造方法
5日前
大同特殊鋼株式会社
工具鋼の製造方法
3か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の脱窒処理方法
3か月前
株式会社神戸製鋼所
高炉用羽口
6か月前
株式会社不二越
熱処理システム
6か月前
株式会社不二越
熱処理システム
5か月前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
4か月前
株式会社小熊鉄工所
鎮静剤製造設備
4か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却器具
4か月前
日本製鉄株式会社
脱炭精錬方法
6日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
5か月前
黒崎播磨株式会社
マッド材
4か月前
日本製鉄株式会社
羽口冷却装置及び羽口冷却方法
4か月前
日本製鉄株式会社
金属材の冷却方法
5か月前
日本製鉄株式会社
精錬用ランスおよび溶鋼の精錬方法
23日前
株式会社ゴーシュー
はだ焼鋼の鍛造熱処理方法
5か月前
JFEスチール株式会社
高強度鋼板の製造方法
19日前
株式会社神戸製鋼所
溶銑の脱りん方法
13日前
日本製鉄株式会社
高炉用コークスの品質評価方法
4か月前
日本製鉄株式会社
高炉用コークスの品質評価方法
4か月前
出光興産株式会社
熱処理油組成物
4か月前
日本製鉄株式会社
電気炉の操業方法
3か月前
日本製鉄株式会社
電気炉の操業方法
3か月前
JFEスチール株式会社
高周波焼入部品の製造方法
23日前
JFEスチール株式会社
吹錬方法および鋼の製造方法
5か月前
続きを見る