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公開番号2024163761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079632
出願日2023-05-12
発明の名称異常検知システム
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C21D 1/34 20060101AFI20241115BHJP(鉄冶金)
要約【課題】異常点検技術を改善する。
【解決手段】点検対象の設備の画像を撮影する無人撮影装置1と、無人撮影装置1から撮影画像を取得する通信端末4と、通信端末4から撮影画像を取得して当該撮影画像から前記点検対象の異常を特定する異常特定装置6と、を備える異常検知システム100であって、無人撮影装置1と通信端末4とは第1専用ネットワークで無線通信可能であり、通信端末4及び異常特定装置6は第2専用ネットワークで無線通信可能であり、第2専用ネットワークの通信可能距離は第1専用ネットワークの通信可能距離よりも長いことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
点検対象の設備の画像を撮影する無人撮影装置と、前記無人撮影装置から撮影画像を取得する通信端末と、前記通信端末から前記撮影画像を取得して当該撮影画像から前記点検対象の異常を特定する異常特定装置と、を備える異常検知システムであって、
前記無人撮影装置と前記通信端末とは第1専用ネットワークで無線通信可能であり、前記通信端末及び前記異常特定装置は第2専用ネットワークで無線通信可能であり、第2専用ネットワークの通信可能距離は第1専用ネットワークの通信可能距離よりも長いことを特徴とする、異常検知システム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記異常特定装置は、鋼板を加熱するラジアントチューブの亀裂を含む異常を特定可能な異常特定プログラムを用いて前記ラジアントチューブの異常を特定可能であって、
前記異常特定プログラムは前記ラジアントチューブの亀裂に係る第1教師データに基づいて機械学習されたものであり、前記第1教師データは、亀裂の撮影画像を基に亀裂の幅、長さ、明瞭度の情報を増やすことを目的に加工された画像を含むことを特徴とする、請求項1に記載の異常検知システム。
【請求項3】
前記異常特定装置は、鋼板を加熱するラジアントチューブの曲がりを含む異常を特定可能な異常特定プログラムを用いて前記ラジアントチューブの異常を特定可能であって、
前記異常特定プログラムは前記ラジアントチューブの曲がりに係る第2教師データに基づいて機械学習されたものであり、前記第2教師データは、複数の角度で撮影された同一の曲がりの画像を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の異常検知システム。
【請求項4】
前記異常特定装置は、前記ラジアントチューブの異常を特定した場合に、特定された異常の存在を示す結果情報を前記通信端末に送信し、
前記結果情報には、異常の危険度を示す危険度表示を含むことを特徴とする、請求項3に記載の異常検知システム。
【請求項5】
前記異常特定装置は、前記ラジアントチューブに係る操業条件を取得して、各ラジアントチューブにおける異常の発生有無及び危険度を予測し、予測された危険度に基づいて各ラジアントチューブに対する優先度を設定し、前記結果情報には、前記優先度を示す優先度表示を含むことを特徴とする、請求項4に記載の異常検知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、設備の異常検知システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
製鉄所の設備、例えば、焼鈍炉の加熱装置として、ラジアントチューブ(以下、RTともいう。)が一般的に使用されている。RTは熱伸びによる経年劣化により、チューブに亀裂、チューブ自体が垂れさがるような曲がり等の異常が発生するため、RTに異常が認められた場合は適切に交換する必要がある。従来のRTの点検は、作業者がRTに手足をかけて列間をよじ登り、点検対象となるRTを目視で点検し、異常がある場合はチェックリストに記入する方法によりRTを点検しており、墜転落のリスク、工数増加等の要因となっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の点検手法では、異常箇所をチェックリストで記入する必要があり、チェックリストへの記入ミスやRTの異常見逃し等の人的ミスが発生する可能性があった。近年、ドローン等の無人撮影手段を用いて各所の設備を点検することは広く行われているが、無人撮影装置による撮影の安全性を確保しつつ、情報の機密性を確保し、効率的かつ高精度に設備の異常を点検するのに適切なシステム構成については特段考慮されていない。すなわち、従来の異常検知技術には改善の余地があった。
【0004】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、設備の異常検知技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本開示の一実施形態に係る異常検知システムは、点検対象の設備の画像を撮影する無人撮影装置と、前記無人撮影装置から撮影画像を取得する通信端末と、前記通信端末から前記撮影画像を取得して当該撮影画像から前記点検対象の異常を特定する異常特定装置と、を備える異常検知システムであって、
前記無人撮影装置と前記通信端末とは第1専用ネットワークで無線通信可能であり、前記通信端末及び前記異常特定装置は第2専用ネットワークで無線通信可能であり、第2専用ネットワークの通信可能距離は第1専用ネットワークの通信可能距離よりも長いことを特徴とする
【0006】
(2)本開示の一実施形態に係る異常検知システムは、(1)に記載の異常検知システムであって、
前記異常特定装置は、鋼板を加熱するラジアントチューブの亀裂を含む異常を特定可能な異常特定プログラムを用いて前記ラジアントチューブの異常を特定可能であって、
前記異常特定プログラムは前記ラジアントチューブの亀裂に係る第1教師データに基づいて機械学習されたものであり、前記第1教師データは、亀裂の撮影画像を基に亀裂の幅、長さ、明瞭度の情報を増やすことを目的に加工された画像を含むことを特徴とする。
【0007】
(3)本開示の一実施形態に係る異常検知システムは、(1)又は(2)に記載の異常検知システムであって、
前記異常特定装置は、鋼板を加熱するラジアントチューブの曲がりを含む異常を特定可能な異常特定プログラムを用いて前記ラジアントチューブの異常を特定可能であって、
前記異常特定プログラムは前記ラジアントチューブの曲がりに係る第2教師データに基づいて機械学習されたものであり、前記第2教師データは、複数の角度で撮影された同一の曲がりの画像を含むことを特徴とする。
【0008】
(4)本開示の一実施形態に係る異常検知システムは、(2)又は(3)に記載の異常検知システムであって、
前記異常特定装置は、前記ラジアントチューブの異常を特定した場合に、特定された異常の存在を示す結果情報を前記通信端末に送信し、
前記結果情報には、異常の危険度を示す危険度表示を含むことを特徴とする。
【0009】
(5)本開示の一実施形態に係る異常検知システムは、(2)乃至(4)のいずれか一項に記載の異常検知システムであって、
前記異常特定装置は、前記ラジアントチューブに係る操業条件を取得して、各ラジアントチューブにおける異常の発生有無及び危険度を予測し、予測された危険度に基づいて各ラジアントチューブに対する優先度を設定し、前記結果情報には、前記優先度を示す優先度表示を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一実施形態に係る設備の異常検知システムによれば、無人撮影装置により設備を撮影することで点検者のよじ登り作業を排除し災害リスクを軽減できる。また本異常検知システムにおける通信は、第1専用ネットワーク又は第2専用ネットワークを用いて行われるため、情報漏洩リスクを軽減できる。つまり本開示の一実施形態に係る設備の異常検知システムによれば、設備の異常検知技術を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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