TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025037672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144750
出願日2023-09-06
発明の名称還元鉄の製造方法
出願人株式会社伊原工業
代理人個人
主分類C21B 13/00 20060101AFI20250311BHJP(鉄冶金)
要約【課題】 実質的にコークスを使わず、反応系からのCO2排出を可能な限り抑制した還元鉄の製造方法を提供する。
【解決手段】 下記(1)式および(2)式に示す反応を実質的に無水環境下で逐次進行させて一酸化炭素および水素を製造するステップと、下記(2)式に示す反応で得られた一酸化炭素を下記(3)式に示すFe2O3を含む酸化鉄原料の還元反応に使用するステップと、還元反応で生成した二酸化炭素のモル量に応じて下記(1)式に供すべきCH4のモル量を調整するステップと、下記(3)式に示す還元反応で生成した二酸化炭素を下記(2)式に示す反応に使用するステップとを含む、還元鉄の製造方法である。
CH4→C+2H2・・・・(1)
C+CO2→2CO・・・・(2)
Fe2O3+3CO→2Fe+3CO2・・・・(3)
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
下記(1)式および(2)式に示す反応を実質的に無水環境下で逐次進行させて一酸化炭素および水素を製造するステップと、下記(2)式に示す反応で得られた一酸化炭素を下記(3)式に示すFe



を含む酸化鉄原料の還元反応に使用するステップと、還元反応で生成した二酸化炭素のモル量に応じて下記(1)式に供すべきCH

のモル量を調整するステップと、下記(3)式に示す還元反応で生成した二酸化炭素を下記(2)式に示す反応に使用するステップとを含む、還元鉄の製造方法。
CH

→C+2H

・・・・(1)
C+CO

→2CO・・・・(2)
Fe



+3CO→2Fe+3CO

・・・・(3)
続きを表示(約 95 文字)【請求項2】
前記(1)式に示す反応で得られた水素を燃焼して得られた燃焼熱を前記(1)式または(2)式に示す反応に使用するステップとを含む請求項1に記載の還元鉄の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、還元鉄の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
鉄鋼生産に際して排出される二酸化炭素の量は日本のGHG総排出量の14.6%に相当する(非特許文献1)。なかでも高炉では鉄鉱石を石炭の高温乾留によって製造されたコークスで還元するため、大量の二酸化炭素が発生する。この排出削減のため、高炉に投入するコークスの使用量削減を目的として、コークス製造で生成した水素を還元剤として代替使用する方法(特許文献1)、コークス製造で生成したメタンから合成ガスを製造し還元剤として代替利用する方法(COURSE50、特許文献2)、CO

を分離回収し、メタネーションして還元剤として再利用する方法(特許文献3)等に取り組まれているほか、地中に埋める方法(CCS、非特許文献1)も検討されている。
【0003】
高炉における取り組みとは別に、酸化鉄原料に対し、還元ガスとして、天然ガスを改質した合成ガスを用い、直接還元鉄(DRI)を得るプロセスが複数種実用化されている(例えば、特許文献4)。DRI製造プロセスは、コークスを一切使わないことからCO

排出量が少ない特徴があるうえ、DRIを高炉原料として転用することにより、高炉用コークスの使用量削減が可能だからである(非特許文献1)。
【0004】
高炉またはDRI製造プロセスのいずれの方法によるにしても、水素系還元ガス種で還元する限り、吸熱反応であり、炉内温度が低下し、鉄が溶解しなくなるのを免れない(非特許文献2)。また高炉のカーボンニュートラル化を実現するには、大量の水素が必要となっているが、クリーン水素の供給が足らないという大きな問題がある。また、炭素系還元ガス種で還元する限り、最終的にはCO

の発生、排出を避けられない問題がある。そこで、製鉄所内の高温の顕熱や廃熱を活用し、炉頂ガス中のCO

をCと反応させることで、COへ変換し、鉄鉱石の還元ガスとして再利用することが提案されている(特許文献5)が、これはコークス利用を前提とした高炉で排出されるCO

の一部をCOに転換するものにすぎない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-221549号公報
特開2011-213545号公報
特開2011-225969号公報
米国特許第5437708号公報
特表2023-503296号公報
【非特許文献】
【0006】
原晋一、「ゼロカーボン製鉄への途」、化学工学会SCE・Netエネルギー研究会発表資料、2021年1月18日
NEDOグリーンイノベーション基金特集記事「水素を使ったCO2排出量実質ゼロの革新的な製鉄プロセスの実現へ」、2023年8月、(URL:https://green-innovation.nedo.go.jp/feature/iron-steelmaking/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、鉄鉱石の還元にコークスを使うにしても合成ガスを使うにしても、やがてCO

は系外に排出されることになる。
【0008】
上記現状に鑑み、本発明は、実質的にコークスを使わず、反応系からのCO

排出を可能な限り抑制した還元鉄の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の1つの側面は、下記(1)式および(2)式に示す反応を実質的に無水環境下で逐次進行させて一酸化炭素および水素を製造するステップ(シーケンシャル・ドライリフォーミング法、SDRM法)と、下記(2)式に示す反応で得られた一酸化炭素を下記(3)式に示すFe



を含む酸化鉄原料の還元反応に使用するステップと、還元反応で生成した二酸化炭素のモル量に応じて下記(1)式に供すべきCH

のモル量を調整するステップと、下記(3)式に示す還元反応で生成した二酸化炭素を下記(2)式に示す反応に使用するステップとを含む、還元鉄の製造方法である。
CH

→C+2H

・・・・(1)
C+CO

→2CO・・・・(2)
Fe



+3CO→2Fe+3CO

・・・・(3)
本方法によれば、(1)と(2)の反応を逐次行うものであることから、反応系から下記逆水性ガスシフト反応
CO

+H

→CO+H

O・・・・(5)
等による水を副生せずにH

とCOを別々に生成させることができる結果、COのみを還元剤とした、高炉にも利用可能な還元鉄の製造方法が提供できる。また還元反応で生成した二酸化炭素のモル量に応じて上記(1)式に供すべきCH

のモル量を調整することにより(化学量論的には二酸化炭素:CH

のモル比が1:1である場合に、Fe:CO:H

が2:3:6で排出されるのみとなるため、そのように調整する)、生成した二酸化炭素の全量を上記(2)式に示す反応に循環利用することができ、反応系からのCO

排出を可能な限り抑制できる。
【0010】
上記還元鉄の製造方法は、上記(1)式に示す反応で得られた水素を燃焼して得られた燃焼熱を上記(1)式または(2)式に示す反応に使用するステップをさらも含んでいてもよい。斯かる構成により、水素の高い燃焼熱で上記(1)式または(2)式に示す吸熱反応を円滑に推し進めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

新和環境株式会社
炉システム
21日前
新和環境株式会社
炉システム
21日前
日本製鉄株式会社
転炉精錬方法
今日
株式会社戸畑製作所
高炉用羽口
2か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
2か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の製造方法
29日前
個人
製鋼用副資材及びその製造方法
1か月前
富士電子工業株式会社
焼き入れ装置
1か月前
株式会社伊原工業
還元鉄の製造方法
17日前
日本製鉄株式会社
スラグの排出方法
28日前
株式会社デンケン
高温炉
14日前
東京窯業株式会社
溶鋼処理用の浸漬管
22日前
日本製鉄株式会社
脱炭精錬方法
1か月前
日本製鉄株式会社
出銑口開孔装置および出銑口開孔方法
21日前
日本製鉄株式会社
精錬用ランスおよび溶鋼の精錬方法
2か月前
株式会社神戸製鋼所
溶銑の脱りん方法
2か月前
JFEスチール株式会社
高強度鋼板の製造方法
2か月前
日本製鉄株式会社
処理装置、処理方法、およびプログラム
29日前
JFEスチール株式会社
高周波焼入部品の製造方法
2か月前
日本製鉄株式会社
高炉の還元粉化量の推定方法
22日前
日本製鉄株式会社
高炉冷却装置
4か月前
JFEスチール株式会社
異常検知システム
4か月前
日本製鉄株式会社
還元鉄の溶解方法
2か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の製造方法
1か月前
小川アルミ工業株式会社
製鋼副資材の製造方法及び製鋼副資材
3か月前
日本製鉄株式会社
高炉の羽口および高炉の操業方法
3か月前
株式会社プロテリアル
中間焼鈍用保温槽及び熱間加工鋼材の中間焼鈍方法
3か月前
日本製鉄株式会社
高炉用冷却構造体
4か月前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
4か月前
日本製鉄株式会社
除滓方法及び除滓装置
18日前
本田技研工業株式会社
異種金属体の熱処理方法及び熱間鍛造金型
4か月前
JFEスチール株式会社
スラグの管理方法及びスラグ材の製造方法
10日前
大同プラント工業株式会社
金属管用熱処理設備及び金属管用ガスパージ方法
4か月前
日本製鉄株式会社
コークスの品質管理方法、及び高炉操業方法
2か月前
日本製鉄株式会社
熱風炉の解体方法および熱風炉の築炉方法
16日前
日本製鉄株式会社
排滓量の推定方法及び排滓量の推定システム
28日前
続きを見る