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公開番号
2025079387
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191986
出願日
2023-11-10
発明の名称
脱りん方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
アセンド弁理士法人
主分類
C21C
1/02 20060101AFI20250515BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】優れた脱りん効率を有する脱りん方法の提供。
【解決手段】本開示による脱りん方法は、溶銑(3)を収納した、脱りん用容器(2)を準備する準備工程(S1)と、脱りん用容器(2)に収納された溶銑(3)に対して、酸素を吹き込みながら脱りん剤を導入する吹錬工程(S2)と、を備える。脱りん剤は、CaO、CaCO
3
及びCa(OH)
2
からなる群から選択される1種以上と、Al
2
O
3
と、を含有し、さらに、式(1)を満たす。吹錬工程において、酸素の吹き込みが終了するとき、溶銑(3)の温度が1250~1280℃である。
0.24≦Al
2
O
3
/(α+Al
2
O
3
)≦0.43(1)
ここで、式(1)中のAl
2
O
3
には、脱りん剤中のAl
2
O
3
含有量が単位:質量%で代入され、式(1)中のαは、式(2)で定義される。
α=CaO+56.1/100.1×CaCO
3
+56.1/74.1×Ca(OH)
2
(2)
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
溶銑の脱りん方法であって、
前記溶銑を収納した、脱りん用容器を準備する準備工程と、
前記脱りん用容器に収納された前記溶銑に対して、酸素を吹き込みながら脱りん剤を導入する吹錬工程と、を備え、
前記脱りん剤は、CaO、CaCO
3
、及び、Ca(OH)
2
からなる群から選択される1種以上と、Al
2
O
3
と、を含有し、さらに、式(1)を満たし、
前記吹錬工程において、酸素の吹き込みが終了するとき、前記溶銑の温度が1250~1280℃である、
脱りん方法。
0.24≦Al
2
O
3
/(α+Al
2
O
3
)≦0.43 (1)
ここで、式(1)中のAl
2
O
3
には、前記脱りん剤中のAl
2
O
3
含有量が単位:質量%で代入され、式(1)中のαは、式(2)で定義される。
α=CaO+56.1/100.1×CaCO
3
+56.1/74.1×Ca(OH)
2
(2)
式(2)中のCaOには、前記脱りん剤中のCaO含有量が単位:質量%で代入され、CaCO
3
には、前記脱りん剤中のCaCO
3
含有量が単位:質量%で代入され、Ca(OH)
2
には、前記脱りん剤中のCa(OH)
2
含有量が単位:質量%で代入される。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の脱りん方法であって、
前記脱りん剤は、CaCO
3
を含有する、
脱りん方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の脱りん方法であって、
前記準備工程において、前記脱りん用容器に酸化鉄を導入する、
脱りん方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、溶銑の脱りん方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
溶銑の予備処理工程では、溶銑の硫黄濃度を低下させる脱硫処理、溶銑のりん濃度を低下させる脱りん処理が実施される。その後、脱りん処理後の溶銑の炭素濃度を低下させる脱炭処理が実施される。脱炭処理が実施された溶銑は、溶鋼として出鋼し、二次精錬が実施される。
【0003】
近年、不純物濃度を低下した高清浄度の溶鋼が求められてきている。この場合、溶銑の予備処理工程において、硫黄濃度やりん濃度を低減できた方が好ましい。このような背景から、脱りん効率を高めた脱りん方法が求められてきている。
【0004】
これまでに、脱りん効率を高めた脱りん方法が提案されている。具体的に、特開2010-138443号公報(特許文献1)、特開2017-171975号公報(特許文献2)、及び、国際公開第2018/135351号(特許文献3)は、脱りん効率を高めた脱りん方法を提案する。
【0005】
特許文献1に開示される脱りん方法は、反応容器に収容された溶銑に、酸素源、CaO系脱りん剤、及び、非酸化物系珪素化合物及び/又は炭素を含有する物質を添加して、溶銑に脱りん処理を実施する。この脱りん方法によれば、溶銑の熱余裕度を高められ、さらに、効率良く脱りん処理が実施できる、と特許文献1には開示されている。
【0006】
特許文献2に開示される脱りん方法は、CaOとFe
2
O
3
とを主成分とし、SiO
2
濃度が2~10質量%、及び、(SiO
2
質量%)/(CaO質量%)比が0.05~0.3を満たし、残部が不可避不純物であるカルシウムフェライトからなる脱りん剤を使用する。この脱りん方法によれば、短時間の吹錬であっても、効率的に低りん鋼を溶製できる、と特許文献2には開示されている。
【0007】
特許文献3に開示される脱りん方法は、脱りん剤を溶銑に添加して実施する。当該脱りん剤は、細孔径が0.1~2.0μmの全細孔容積の和が0.1mL/g以上であって、R-CO
2
が1質量%以上の石灰系脱りん剤を含む。この脱りん方法によれば、脱りん効率を向上できる、と特許文献3には開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2010-138443号公報
特開2017-171975号公報
国際公開第2018/135351号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1~3は、いずれも脱りん効率を高めた脱りん方法を提案する。一方、特許文献1~3に開示される技術以外の技術によって、脱りん効率を高めてもよい。
【0010】
本開示の目的は、優れた脱りん効率を有する脱りん方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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