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公開番号2025062845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172152
出願日2023-10-03
発明の名称鋼の製造方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人弁理士法人ブライタス
主分類C21C 5/28 20060101AFI20250408BHJP(鉄冶金)
要約【課題】炉内の過剰な温度低下等を抑制させつつスラグリサイクルの際に使用するスラグ量を増加でき、また操業上の安定性にも優れる、鋼の製造方法を提供する。
【解決手段】脱炭処理後に排出されるスラグを利用する鋼の製造方法であって、スラグから予め製造される、水分量が質量%で20%以下でありかつ粒径1mm未満の粒の割合が質量%で3%以下である転炉滓と、スラグから採取され、表面温度が300℃以上である熱滓とを混合し、水分量が質量%で7.0%以下である混合滓を製造する工程と、混合滓を使用して脱燐処理を行う工程と、を備える、鋼の製造方法。
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
脱炭処理後に排出されるスラグを利用する鋼の製造方法であって、
前記スラグから予め製造される、水分量が質量%で20%以下でありかつ粒径1mm未満の粒の割合が質量%で3%以下である転炉滓と、前記スラグから採取され、表面温度が300℃以上である熱滓とを混合し、水分量が質量%で7.0%以下である混合滓を製造する工程と、
前記混合滓を使用して脱燐処理を行う工程と、を備える、鋼の製造方法。
続きを表示(約 94 文字)【請求項2】
前記混合滓を製造する工程において、前記転炉滓を載置した上に前記熱滓を載置し、その後、混合することによって前記混合滓を製造する、請求項1に記載の鋼の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
高炉等で溶製された溶銑は、化学組成を調整するため、続く工程で、脱燐処理および脱炭処理が行われる。脱燐処理では、溶銑に、媒溶剤添加と酸素吹込により、溶銑中の燐との化学反応が生じ、スラグ中に燐が排出される。この結果、溶銑から燐が除去される。また、脱炭処理においても媒溶剤添加と酸素吹込により、酸素と炭素とが反応することで、溶銑中の炭素が除去される。上記脱燐処理を一般的に溶銑予備処理と呼び、脱炭処理を、一般的に一次精錬という。
【0003】
このような溶銑予備処理の工程において、脱燐処理で使用する媒溶剤の量を低減するために、スラグリサイクル法と呼ばれる手法が知られている。このスラグリサイクル法は、脱炭処理後に生じたスラグを、脱燐処理で再利用することで、脱燐工程における媒溶剤の使用量を削減する方法である。
【0004】
スラグリサイクルでは、コールドスラグ、ホットスラグのいずれか、またはその両方のスラグが使用される。コールドスラグは、脱炭炉から排出されたスラグに水を散布して冷却等を行ったスラグのことであり、ホットスラグは、炉内に残留させた高温のスラグのことである。
【0005】
例えば、特許文献1には、トータルのFeの量および炉内の全スラグに対して使用するコールドスラグの量を規定したスラグリサイクル方法が開示されている。また、特許文献2には、鉄分と非鉄分とに効率的に分別して、コールドスラグにする方法が開示されている。特許文献3には、炉内にホットスラグを残留させつつ、さらに、コールドスラグを投入するスラグリサイクル方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-88919号公報
特開平6-256047号公報
国際公開第2018/021019号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的に、コールドスラグを利用したスラグリサイクル法では、水を散布してスラグを冷却する。このため、特許文献1および2に開示された方法によって製造されるコールドスラグ中の水分量は高く、使用するコールドスラグの量を増加させようとすると、炉内の温度が過剰に下がったり、異常反応が生じやすくなったりするといった課題がある。
【0008】
また、特許文献3に開示されたスラグリサイクル法では、炉内で、ホットスラグとコールドスラグとを反応させ、コールドスラグの水分量を低減する。このため、コールドスラグ中の水分量は、低減できる。その一方、炉内でホットスラグを固化させる時間が必要になり、生産性の点から、改善の余地がある。
【0009】
また、この方法では、炉内にホットスラグを残留させるため、定期的な補修時等、炉内にホットスラグを残留させることができない場合において、スラグリサイクルを実施できないという課題もある。そのため、定期的な補修等によって炉内にホットスラグを残留させられない場合においても、安定的に操業可能なスラグリサイクル法の開発が求められている。
【0010】
以上を踏まえ、本発明は、炉内の過剰な温度低下等を抑制させつつスラグリサイクルの際に使用するスラグ量を増加でき、また操業上の安定性にも優れる、鋼の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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